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- 塚越淳一
- アニメイトタイムズでいっぱい書いています。
1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。現在、1年ずつ、1990年からアニソンの歴史を追っていく企画を展開中です。
この連載を追えば、アニソンの歴史はこうやって作られていった、と少しでもわかることでしょう。
連載第81回は、2007年にアニソンタイムトラベル。TVアニメ『天元突破グレンラガン』より、中川翔子さんの「空色デイズ」です。
見るものを熱く燃えさせた『天元突破グレンラガン』。やはりドリルと信じる心は最強だと教えてくれました。
あの時期のアニメを見ていた方は当時の熱狂ぶりが懐かしいことでしょう。
ということで塚越さん、今回も熱くお願いします!
この曲以後、「『空色デイズ』みたいな感じで」という発注で作られた曲も多かったのではないだろうか。そのくらい、その後のアニソンに影響を与えた曲。
言わずとしれたTVアニメ『天元突破グレンラガン』オープニングテーマ。中川翔子はこの曲で、『第58回NHK紅白歌合戦』に出演、その心のドリルで天を貫いた。
『天元突破グレンラガン』が日曜朝にやっていたことが、今更ながら信じられないけれど、見ている当時は、朝からのめり込んで楽しんでいた記憶がある。
ただとても残念なのは、買ったパッケージが全部DVDだったことだ。Blu-rayがもっと早くに普及していれば……と思わずにはいられない(涙)。
「空色デイズ」は、何と言ってもイントロの歪みまくったギターが最高で、あそこに何かが始まるワクワク感がすべて詰まっている。そりゃあMVで、しょこたんがまったく弾かないギターを持っているだけのことはある!(間奏のギターリフではエアギターまで披露!)
あらためて聴いてみると、シンプルに良質なギターロックで、カラオケで歌いやすいというのが、当時のニーズにも合っていたと思う。
さらに、しっかりと作品のことを表現した歌詞と、視聴者の作品への深い愛情、そして何より、しょこたんの『天元突破グレンラガン』への深すぎる愛情が、この曲をアニソンを代表する名曲にしたのだと思う。
だってそうじゃなければ、紅白に出てまで、「紅組のドリルで天を突け」って言わないでしょう(笑)。
ちなみにカップリングの「happily ever after」は、カミナが死んで、シモンが立ち上がるシーンで流れた、もうひとつの名曲! 天晴!
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ