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タイBLを始め海外BLドラマが人気の理由は?【アニメイト編集部BL塾・応用編】

【BLのことさらに知ってみませんか?】2020年一大ブレイクした、今さら聞けないBLドラマの世界【アニメイト編集部BL塾・応用編】

石橋の宿題感想文

今回から「アニメイト編集部BL塾」も新シリーズということで、センセイのセンセイに会いに行く特別企画第1弾をお送りしました。

BL愛好家のみなさんなら海外のBLドラマが盛り上がっていることは察知していたことかと思います。しかし、これほどまでの盛り上がりになっていたとは、僕もびっくりしたのが正直な感想です。

テレビは多くの方が見るとても一般的な媒体ですので、BLドラマをきっかけにBL業界がさらなる発展を遂げるのを楽しみにしています!

ということで本稿のラストは、おなじみの石橋の宿題感想文です。

金さんからご紹介いただいたBLドラマを3作品チョイスしてみました! 実は一番最初に見た実写作品は阿部センセイに紹介してもらった『性の劇薬』だったので、ちょっと身構えていましたが、今回のチョイスはコメディタッチな面も多く、初心者でも安心して見られる作品ばかり!

今回ご紹介する3本はどれもRakuten TVで第1話が無料で見られるので、気になったらぜひご確認を! BLドラマを見るならRakuten TV! Rakuten TV最高! Rakuten TVハラショー! いやーRakuten TVって本当にいいものですね!(宣伝はこのくらいにしておきます)

2gether


コンテンツセブン/©GMMTV COMPANY LIMITED, All rights reserved
 
近年、最大のBLドラマ最大のヒットを飛ばしている『2gether』。タイBLの金字塔を打ち立てた本作は、避けては通れない作品でしょう。

ストーリーは学園コメディで、なんだか一昔前の青春系ドラマを見ていような雰囲気でした。

大学生の主人公・タインは、可愛い彼女を見つけるためにチアリーディング部に所属しますが、ゲイの同級生・グリーンに一目惚れされ、てんやわんやの毎日に! そんなグリーンから逃げるべく、タインは彼女探しに勤しむことになります。

でも、そうそう簡単にはいかず、グリーンの一方的なアタックはエスカレートしていきます。そんなときに思いついたのです。「彼女ではなく、偽の彼氏を作ればいいのでは?」と。

タインはグリーンが諦めが付くような完璧な偽彼氏を探し始めます。そこで見つけたのが、学校でも多くのファンがいる美男子・サラワットでした。

タインはサラワットにアピールを繰り返し、なんとか偽カップルが成立! グリーンに紹介することになるのですが……。

といった内容。まさにドタバタ学園コメディという感じが見て取れると思います。

最初は偽カップルだったタインとサラワットが、徐々に惹かれ合っていくという内容で、ストーリーもわかりやすい上にタイならでは(?)のボケが入ったりと、終始笑いながら見ることができました。

謎の効果音が入ったりと、なかなか日本人の僕らには慣れない部分もありますが、作品を見ていればそれもすぐに慣れていくはず。

そして、本作の最大の魅力は、タインとサラワットのイケメン度が高すぎる点です……! やっぱりBLにはイケメンが付き物。まるで漫画の世界から飛び出してきたかのようなフェイスのふたりが、青春ドラマらしい甘酸っぱいあれやこれを見せてくれるので、もう眼福眼福……。

やたらと顔が近かったり、「そこで手を握る!?」とびっくりさせてくれたり、南国ということもあってかちょっとシャツがはだけていたりと、全年齢対象で安心して見れるのとは裏腹に、妙にドキドキするシーンが盛りだくさんなのです。

日本のBL漫画を嗜むみなさんならより楽しめることは間違いないでしょう。もちろん、普通のラブコメ作品としても楽しめるので、人にもおすすめしやすい作品に仕上がっています。

海外の作品という、日本人からするとある種のファンタジー感もBL的で、入門としてはこれ以上ない作品でした!

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TharnType/ターン×タイプ


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こちらも学園青春ものの『TharnType/ターン×タイプ』。『2gether』とはちょっと違って、主人公のタイプが大のゲイ嫌い。ある日、ルームメイトのターンがゲイだと知り、部屋から追い出すためにタイプはあの手この手を使って嫌がらせを仕掛けていきます。

しかし、その嫌がらせがまるで子供のようで微笑ましいのもポイントです。部屋を散らかしたり、友達を呼んで騒いだりと、わりとしょうもない嫌がらせを行っていきます。

そんな嫌がらせにターンが華麗に受け流していく姿がとってもイケメンなんですよ。逆にその嫌がらせを利用してタイプをいじっていく様子にドキドキします。

タイプがゲイ嫌いなエピソードは後々出てくるのですが、「お前なんて嫌いだ……!」から「お前のことが……!」となる王道な展開はやはり見ていて飽きませんね。

ターンは嫌がらせをしてくるタイプのことを逆に好意を持ち始めたりして、第1話の終わりなんかは「はわわ」となること間違いなしです。

このターンがめちゃくちゃイケメンで、強気攻めな感じがとってもセクシーなんですよ……!『2gether』と同じくなんだか妙に顔が近いし、視線がなんかエロい……! 露骨なセクシーシーンはないのですが、視線だけでゾクゾクする感じが出ていると言ったらいいのでしょうか。受け攻めは序盤ではまだわかりませんが、この感じは攻めだと思います。

ゲイ嫌いのタイプはきっとほだされ受けになっていくのでしょう。そんな想像をしながら見てみるのも楽しい作品です。

第1話の序盤はタイプのゲイ嫌いの理由がわからなくてモヤモヤするところもありますが、ラストシーンでそんなのどうでもよくなるほどのサービスカットがあるので、第1話の最後までは絶対見てください!!!

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Manner of Death/マナー・オブ・デス


(C) WeTV
 
『Manner of Death/マナー・オブ・デス』は本格ミステリー×BLという新感覚の魅力を楽しめる作品です。ドラマとしてとてもよくできているので、これなら特にBLが好きという方でなくても楽しめる作品だなぁと思いました。

法医学者の主人公・バンが学生時代に住んでいた町に引っ越してくるところから物語がはじまります。

ある日、仕事のつながりで仲良くなった刑事と飲みに行った矢先、ハメを外しすぎたバンは泥酔した結果、なぜか妙に惹かれてしまう男性に勢い余ってキスをしてしまいます。

その男性は、なんとバンの友人・ジェーンの恋人・テーンであることが発覚。微妙に気まずい思いをしながらも、バンは不思議とテーンのことが気になって仕方がありません。

そんな折、またしても事件現場を任されることになったバン。そこには、昨日まで一緒にいたジェーンの亡骸があったのです……。

といった感じで、バチバチのミステリー作品です。普通に月9ドラマを見ているような感覚で、1話もあっという間に見終わってしまいました。

THE海外ドラマな展開が続くので、どんどん先が気になってドップリと沼にハマっていくことでしょう。

BL的展開は徐々に深まっていくので、ミステリー作品を見ていたと思ったら、本筋はBLだった! というなんとも珍しい作品かもしれません。

しかし、そのBL要素も取ってつけたような感じでは全然なく、大人の妖艶なBLを楽しみたい方にはとてもおすすめですよ。

いや、これただ見せたいだけでしょ! と思えるようなバンの鍛え抜かれた肉体をまざまざと映したり、タイBLお馴染みなのか!? と思わせる顔が近すぎるカットも多くあり、第1話にして妄想がとまらなくなりました……。

まだ序盤しか見られていないので、本格ミステリーがどうやって本格BLになっていくのか楽しみです!

そしてもちろん、登場人物たちがみんなイケメンばかりなので、そこも必見ですよ!

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[文/阿部裕華 石橋悠]

 

アニメ・音楽・映画・漫画・商業BLを愛するインタビューライター。Webメディアのディレクター・編集を経て、フリーライターとしてエンタメ・ビジネス領域で活動。共著「BL塾 ボーイズラブのこと、もっと知ってみませんか?」発売中。

この記事をかいた人

阿部裕華
アニメ・音楽・映画・漫画・商業BLを愛するインタビューライター

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