アニメ
『デパプリ』ライブ リレーインタビュー 五條真由美【連載第10回】

「デリシャスパーティ♡プリキュア LIVE 2022 Cheers!Delicious LIVE Party♡」開幕まであと少し! シンガー・五條真由美さんにインタビュー「ステージから見る景色って本当に特別なんです。お客さんが楽しんでくれている姿を見られることが、いちばん嬉しい」【連載第10回】

 

ステージから見られる景色は特別

──今回のライブグッズで気になるものはありますか?

五條:全部可愛いなと思います。特にアクリルスタンドはみんな好きですよね。いろいろなところに持っていけるし。みんなが楽しめるのかなという感じがします。

ペンライトは今回10色発光。それぞれの出演者の皆さんにカラーが割り振られているようです。私はパールホワイトなのですが、白一色にしていただいたことがこれまでなかったんです。大体、赤か青なんですよね。だから楽しみです。

──ライブに向けて、他にも楽しみにされていることはありますか?

五條:いちばん楽しみにしているのは、やはりお客さまのいる景色を見ること。ステージから見る景色って本当に特別なんです。

数云々ではなく、たとえ人が少なくても素敵だし、多いのも素敵だし、その時々の熱量もあるし、みんなの表情がすごく良いんですよね。大きな会場になると後ろの席にいる方の表情までは確認することはできませんが、動きを見られますし。

──特にコロナ禍になってからは声が出せないので、表情や動きでエールや気持ちを送ってくれるというのはきっとすごく嬉しいものがあると思います。

五條:そうなんですよね。声が出せないのは寂しい部分でもあります。でもきっとペンライトや動きなど、何かしら術を持たれていると思うので。

──動きと言えば……個人的に聞いてみたいのですが「DANZEN!ふたりはプリキュア」の振付ってどこから生まれたのでしょうか。

五條:あれはですね、どこかの地方に行く前に実は私が家で考えたんですよ(笑)。初代のころは振りがなかったんです。確か、「ガンバランスdeダンス」で初めて振りがついたと記憶しています。

さきほどイベントの話をしましたが、ショッピングモールのイベントだと、中には座ったまま聴いてくれるお子さんもいるんですよね。それで手振りでなにかできたら良いなって。

足のステップなどをつけてしまうと、座ったままで見ている人ができないので、その場で簡単に覚えることができる手だけの振り付けにしました。イベントが終わったあと、帰り道にやってくれたら良いな、なんて思っていました。

それで「振り付けを考えたのでやってもいいですか?」って。

──すごい……! いつも立って見ていたのでいま言われてハッとしたのですが、先日五條さんがクイズ番組に出られていた時、少しだけ歌われていて。その時も確か座って手を振っていらしたような……。

五條:ああ、見てくださったんですね(笑)。立って歌う時は他の動きもつけているんですけども。私自身もマイクを持ちながら、片手でできるような振りが良いなと思っていたんです。

ずっとやらせていただいていたら、映画(『映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』)の時にエンディングで、映画バージョンの「DANZEN!」 で(「DANZEN! ふたりはプリキュア〜唯一無二の光たち〜」)でプリキュアたちが踊ってくれることになって。「ああ、良かった!」って思いました。

 

プリキュアライブならではの、カラフルなライブになりそう

──今日は『ふたりはプリキュア』にまつわるお話もたくさんおうかがいさせていただきましたが、当時のお話をおうかがいすると、一つ一つのエピソードにグッときてしまいます。

五條:そうですね(笑)。『ふたりはプリキュア』はどうなるか分からないところからスタートして、鷲尾さんと西尾さんが物凄く苦労されて。毎週金曜日、アフレコのあとに毎回食事会に行っていて(笑)。私もたまに参加させていただいてました。「一緒に作っている」感がすごくありましたね。

──今はご時世柄そういったこと自体難しいと思うんですが、そもそもシンガーの方がアフレコ現場に行かれるというのも珍しいような……。

五條:そうですね。歌い手がアフレコ現場に行くこと自体、なかなか珍しいことだと思います(笑)。『ふたりはプリキュア』はちょっと不思議な現場です。

「私、なんで監督さんたちとごはんを食べているんだろう?」って。アフレコ現場には作詞家さん、作曲家さんもいらっしゃる時もあるし。私たちの出ているステージに皆さんが見に来られて、「じゃあ、ごはんか」って(笑)。

──まさに「ごはんは笑顔」ですね(笑)。

五條:(笑)。チーム感というのがすごく強かったです。そこからどんどんプリキュアが大きくなっていって。それを間近で、一緒に見てきた感じがあるので……やはり楽しいですよね。楽しいし、すごいなって思います。曲もどんどん増えていきましたし。その時々でのカラーがある。

──携わる皆さんの熱量が受け継がれていって、毎年別の色となって輝いていて、その年のコンセプトに寄り添った曲が生まれて……そうした曲たちを生で聴けることが改めて楽しみになりました。

五條:きっとカラフルなライブになると思います。まだ(インタビュー段階では)リハが始まっていないのでどうなるのか分からないところはありますが、集まって歌ってみたら、きっと新しく生まれるものがあると思います。

──五條さんはいろいろなライブをやられてきていますけど、プリキュアライブならではのものというのも感じられていますか。

五條:『プリキュア』シリーズのライブは別物な感じがします。熱量がすごいです。私が今、こうやって出演させていただくということは、今のプリキュアを見ている方々や、過去のプリキュアを見てくれている方、遡って見てくれている方、中にはずーっとプリキュアを見ている方もいらして下さる場所なわけじゃないですか。私たちが歌うことで、お客さまが楽しんでくれてる姿を見られたら嬉しいですね。

エネルギーを使うライブになると思うので、ライブが全部終わったら、皆さんもお腹が空くと思います。きっと美味しいごはんが食べられるんじゃないかな〜(笑)。

──出演者の皆さんにとっても特別な1日になりそうですね。

五條:そうですね。子どもたちも大人たちも盛り上げていきたいなと思っています。大きなお友だちは「えいっ!」ってやると、すぐ響いてくれるので(笑)。むしろ響きにきているから「いつでも打って!」って気合いを入れて来てくれるんですよね。子どもたちは構えてきていないので、そこを上手に盛り上げていきたいなと思っています。

 
[取材・文/逆井マリ]

 

神奈川県横浜市出身。既婚、一児の母。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。パンクからアニソン、2.5次元舞台、ゲーム、グルメ、教育まで、ジャンル問わず、自分の“好き”を必死に追いかけ中。はじめてのめり込んだアニメは『楽しいムーミン一家』。インタビューでリアルな心情や生き方を聞くことが好き。

この記事をかいた人

逆井マリ
神奈川県横浜市出身。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。

担当記事

関連記事
絶望系アニソンシンガーの名のもと、孤独や哀しみに寄り添い進化を続けるReoNa TVアニメ『シャドーハウス』のエンディングテーマ「ないない」で未知の扉を開くまで/インタビュー前編
4月からTOKYOMXほかで放送中のTVアニメ『シャドーハウス』(原作:ソウマトウ)は、顔のない一族「シャドー」と、その“顔”としてシャドーに仕える世話係の「生き人形」が織りなすゴシックミステリーだ。物語の最後を飾るのは、ReoNaの「ないない」。ゴシック/クラシックとエレクトロを融合したサウンドで、『シャドーハウス』の妖しげな美しさと世界観を(毒にも近い苦味を忍ばせながら)醸し出した本作は、観るものに深いふかい余韻を残す――。その「ないない」をタイトルとしたシングルが、5月12日(水)に待望のリリース。初回生産限定盤(CD+DVD)、通常盤(CD)、期間生産限定盤(CD+DVD)には、「ないない」の他、多角的に絶望に寄り添った3曲と「ないない」のインストナンバー・TVサイズバージョン(それぞれの盤に新曲2曲ずつ)が収められている。下記インタビューは「ないない」が生まれるまでの軌跡を辿ったもの。後半のインタビューでは、本作のMV、収録曲の制作エピソードについてたっぷりと話を聞いているので、楽しみに待っていてほしい。新しいReoNaらしさが生まれた「ないない」――『シャドーハウス』のミステリアスな世界観に寄り添った「ないない」という素晴らしい曲が届きました。タイトルだ...
関連記事
TVアニメ『ふたりはプリキュア』の声優・本名陽子&ゆかな、西尾大介監督、鷲尾天プロデューサーがクロストーク「子どもたちに嘘はつきたくない」
プリキュアシリーズの原点となるTVアニメ『ふたりはプリキュア』の総集編Blu-ray/DVD『ふたりはプリキュア総集編~ぶっちゃけ、ありえな~い!?2020edition~』が2月26日に発売されます。『ふたりはプリキュア』は今から16年前の2004年2月から放送がスタートしました。その登場は鮮烈でした。「女の子だって暴れたい!」をコンセプトとしたダイナミックな素手でのバトル、女の子といえば“ピンク”という概念を覆す白と黒の衣装、男性ヒーローの不在、“きれいごとだけではない”日常と友情……。プリキュアシリーズの大きなテーマである多様性は、ここから生まれ、そして子どもたちに根付いていきました。レジェンドともいえる作品の主人公2人を演じたのは、本名陽子さん(美墨なぎさ/キュアブラック役)、ゆかなさん(雪城ほのか/キュアホワイト役)。そして、この作品を生み出したのは、当時女児向けアニメに初挑戦であったお二人=シリーズディレクターの西尾大介さん、プロデューサーの鷲尾天さん。総集編の発売に寄せて、4人にお話をうかがう機会をいただきました(さらに飛び入りで、当時キャスティングを担当していた小浜匠さんも参加してくださいました)。にこやかな笑顔でインタビューに答え...
関連記事
「普通のプリキュアと、もう一本アニメを作っているんじゃないかっていう感覚だった」 『スター☆トゥインクルプリキュア』のクライマックスに向けてシリーズ構成・脚本 村山功氏が想いを語る
クライマックスに向け加速しているTVアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』(以下『スタプリ』)。最終回のアフレコが終わった翌週の12月下旬。シリーズ構成・脚本を担当している村山功氏に、クライマックスに向けたお話やプリキュアに対する思いなどを語ってもらいました。村山さんは、『ふたりはプリキュアSplash☆Star』から担当されており、『魔法つかいプリキュア!』では、シリーズ構成・脚本を担当。もちろん、それ以降の『キラキラ☆プリキュアアラモード』『HUGっと!プリキュア』でも、脚本を担当されています。そんな、プリキュアのことを考え続けている村山さんが挑んだ「宇宙✕プリキュア=多様性」のプリキュアとは。ラストに向けて心高ぶるみなさんに、ぜひ読んでほしいインタビューになっています。また、今回のインタビューワーは、お子さんのいらしゃる女性のライターさんです。母子で観るプリキュアという幸せな時間を過ごしていることをイマジネーションして読み進めていただければと思います。最終回の収録を終えた心境──唐突ですが、毎週子どもと一緒に楽しく拝見させてもらっています。今日は宜しくお願いします。村山:ああ、それは嬉しいです。ありがとうございます。──...
もっと見る
関連記事
『キラッとプリ☆チャン』シリーズ構成・脚本 兵頭一歩さんに聞く、やりがいに溢れたプリ☆チャンとの3年間|語っても語りつくせないほどのエピソードがある――【インタビュー】
今年5月、TVアニメ『キラッとプリ☆チャン』の最終話が放映され、約3年、全153話に及んだ歴史に幕を下ろしました。7月23日(金)には、シーズン3の第127話から第138話を収録した『キラッとプリ☆チャンシーズン3Blu-ray&DVDBOX3』が発売!アニメイトタイムズでは『キラッとプリ☆チャン』の楽曲を手掛けられた松井さんに続いて、シリーズ構成・脚本を務めた兵頭一歩さんにオンラインでお話をうかがいました。兵頭さんは『キラッとプリ☆チャン』をはじめ、『トニカクカワイイ』『機動戦士ガンダムAGE』などのシリーズ構成や脚本を手掛けられています。それぞれの作品に並々ならぬ情熱と愛情を注いできた兵頭さんですが、その中でも『キラッとプリ☆チャン』は特別な作品だったと言います。『キラッとプリ☆チャン』での歩みを振り返りながら、自身の仕事観・キャリアについても教えてくれました。アニメイト通販での購入はこちら「いちばんの『プリ☆チャン』マニアであると思ってます」――『プリ☆チャン』が最終回を迎えられ、Twitterに「全てを出し切ったような、やり残したことがまだたくさんあるような、今はそんな気持ちです」と綴られていましたが、改めて今のお気持ちはいかがですか?兵頭一歩さん(以...
関連記事
6枚目のアルバムをリリースしたfripSide 「10周年というものがにじんでいるアルバムになった」その制作を振り返る/インタビュー
fripSide(sat、南條愛乃)の6枚目のアルバム『infinitesynthesis5』が10月30日(水)にリリースされます。今作には、TVアニメ『寄宿学校のジュリエット』オープニングテーマ「LovewithYou」、中国ゲーム『封印者M』主題歌)「LightingofMyHeart」、中国ゲーム『ラグナロクオンライン』新エピソードEP3.5『櫻之花嫁』テーマソング「perpetualwishes」など13曲を収録。南條愛乃さんが加入してから10年という記念すべき年に、最新型のfripSideが凝縮された、新たな名盤が生まれました。アニメイトタイムズではお二人を直撃。“これまで”の話にはじまり、創作現場の赤裸々な話まで、軽やかな雰囲気のなかインタビューが進んでいきました。10年目ならではの二人の空気感や、ユニットとしての充実感がにじんだ会話にも注目です。10年間で増えていったfripSideのチャンネル数──アルバム完成おめでとうございます!一昨昨日にマスタリングが終わったばかりだとうかがいしました。八木沼悟志さん(以下sat):間に合ってよかった……。毎回言ってるけど(笑)。──(笑)。10周年のアルバムということで、10周年を迎えられたお気持ちから教えていただけますか。南條愛乃さん(以下、南條):あっという間でしたね。振り返る...

 

「デリシャスパーティ♡プリキュア LIVE 2022 Cheers!Delicious LIVE Party♡」イベント情報

開催場所:TOKYO DOME CITY HALL(東京都文京区後楽1-3-61 東京ドームミーツポート1F)
公式HP:https://www.marv.jp/special/precure_live/

 

開催概要

■かんぱいParty♡
歴代プリキュア歌手たちが歌う『デリシャスパーティ♡プリキュア』&名曲もりだくさんのスペシャルライブ!

2022年10月29日(土)開場 17:30/開演 18:30
出演者:Machico、吉武千颯、佐々木李子、後本萌葉、宮本佳那子、五條真由美
 
■いただきますParty♡
『デリシャスパーティ♡プリキュア』メインキャスト&歌手勢ぞろいのデリシャスマイル~! なライブ!

2022年10月30日(日)開場 12:00/開演 13:00
出演者:菱川花菜、清水理沙、井口裕香、茅野愛衣、Machico、吉武千颯、佐々木李子、後本萌葉
 
■ごちそうさまでしたParty♡
『デリシャスパーティ♡プリキュア』メインキャスト&歌手勢ぞろいの“オナカイッパ~イ”ライブ!

2022年10月30日(日)開場 17:30/開演 18:30
出演者:菱川花菜、清水理沙、井口裕香、茅野愛衣、Machico、吉武千颯、佐々木李子、後本萌葉

※公演によって出演者・内容が異なります。
※4歳以上はチケットが必要となります。4歳未満のお子さまは、保護者の方のお膝の上でのご鑑賞の場合は料金をいただいておりませんが、お席をご利用になる場合は別途チケット料金が必要です。
※上記の公演概要、出演者等は変更となる場合があります。
 
 

券種・料金

指定席(スペシャルCD付):12,000円(税込)
指定席:8,800円(税込)
親子席ペア:12,000円(税込)
親子席トリプル:18,500円(税込)

 

「プリキュアライブ」公式Twitterはこちら

 
https://twitter.com/precure_live
推奨ハッシュタグ:#プリキュアライブ #デパプリ
(C)ABC-A・東映アニメーション (C)デリシャスパーティ♡プリキュアLIVE製作委員会
(C)2022 映画デリシャスパーティ♡プリキュア製作委員会

 

デリシャスパーティ♡プリキュア 関連ニュース
おすすめタグ
あわせて読みたい

デリシャスパーティ♡プリキュアの関連画像集

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024秋アニメ何観る
2024秋アニメ最速放送日
2024秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング