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- 逆井マリ
- 神奈川県横浜市出身。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。
──近藤さんには以前、お伺いしているのですが、高垣さん、内山さんにも、P.A.WORKSの出演したことがある作品の思い出をお伺いしたいです。
内山: P.A.WORKSさんの作品は『RDGレッドデータガール』(2013年)が初めてでした。とても懐かしいです。その後が『Charlotte』(2015年)で、今回はそれ以来の作品になると思います。今思い返せば、あれも野球回がありましたね。
高垣: 私はP.A.WORKSさんが初めて元請制作されたアニメ『true tears』(2008年)でヒロイン・石動 乃絵役で出演させていただいていました。だから親戚の家のようなイメージ(笑)。新人の頃にお世話になった方がたくさんいるんです。
富山県の城端にあるP.A.WORKSさんの本社にも何度か行かせてもらってます。あと、作品の縁で、南栃(なんと)市の観光大使を務めさせていただいています。
内山:えっ、そうだったの? 観光大使としてどういうことをしているの?
高垣:お仕事というわけではないんだけど、自主的に東京で富山を感じられる場所に行ったり、情報を発信したり。南砺市さんから月報をずっと送っていただいています。だからP.A.WORKSさんにはずっとご縁を感じていました。P.A.WORKSさんの研修用ビデオのナレーションにも、伊藤かな恵ちゃんと一緒に参加させてもらっているんですよ。
内山:アニメーターさんの研修用のビデオってこと?
高垣:そう。堀川社長から受け継がれる理念などをナレーションしました。アニメ制作への想いがとても素敵だなと思っています。
『true tears』から始まり、その間にも大切な作品に携わらせていただきましたが、P.A.WORKSさんの作品に出演するのは久しぶりだったんですよね。『ハルチカ』のゲストで出演して以来かな。すごく嬉しかったです。しかも、P.A.WORKSさんとしても、Cygamesさんとしても『アキバ冥途戦争』は新しいチャレンジだったと思うんです。そんな作品に関わらせていただいたことが嬉しいです。
また、第3話には『TARI TARI』(2012年放送)でお世話になった橋本昌和監督が絵コンテで入られていて。それもすごく嬉しかった〜! 台本の表紙がコンテの絵で構成されているので、「橋本監督の絵だ!」とすぐに気づきました。そうしたスタッフさんたちとの再会も嬉しかったです。
──ところで、高垣さんは以前(連載第5回)「自分は計算やスケジュール管理が苦手だから店長には向いていない」というお話をされていました。内山さん、取り立て屋に……興味ありますか……。
一同:(笑)
高垣:『アキバ冥途戦争』インタビューならではの、すごい質問だ(笑)。
内山:いやー……あ、でも想像したら、しんどいだろうなぁ。それこそ、板挟みの仕事でしょうし、僕も高垣さんと同じというか、いわゆる事務的な作業とか、スケジュール管理とかが苦手なんですよ。その辺を事務所に任せることでなんとか生きている人間なので。そもそも会社勤めもバイト経験もないから、何もできないだろうなぁ。
高垣:取り立て屋って絶対にハードだよね。ハートが強くないと難しそう。
近藤:……私もスケジュール管理が苦手で、すぐ忘れちゃうんですよね……。
内山:え、何を忘れちゃうの?
近藤:歯医者さんとか。
内山:それは行こう(笑)。
高垣:めっちゃ大事! それは行こう!(笑)
近藤:WEBのカレンダーをマネージャーさんと共有しているので仕事は大丈夫なんですけど、自分のプライベートが全然ダメで。仕事が入っているのに、病院を予約してしまったことも(苦笑)。それで慌てて謝りの連絡をしました。わりと抜けてしまってるんですよね。
高垣:じゃあ、メイド、取り立て屋、店長の中で何かやるとしたらメイド?
近藤:う〜ん……でもなごみを演じていく中で、注文を取っているだけですごいなと思ったんです。
高垣:確かに! 卓を覚えて、お客さんとのコミュニケーションを取って、注文を取るってすごいことだよね。
近藤:コロナ禍になってから、あるファミリーレストランが(メニューの)番号を書き込んで、それを渡すと読み上げてくださるんですけど、番号だけでメニューをフルで覚えてらっしゃるんですよね。どうやって暗記してるの?って。
高垣:すご〜い!
近藤:私には自信がないなと……。
──第10話以降で楽しみにしていてほしいところをお伺いしたいのですが、内山さんは……。
内山:これから僕はいち視聴者として楽しみます(笑)。
高垣:内山くんも驚くであろう、結構な展開がありますよ。
内山:えっ、そうなの? 今後の展開はまったく聞いていないんですよ。
高垣:オリジナルなので台本をもらうまでは分からないところもありますけど、第10話以降の台本を読んだとき、私も「えっ、嘘でしょ?」と、あるシーンを読み返しました。
凪さんを怒らせてしまったとんとことんが、これからどうなるのか。物語にかなり動きがありますので、「お楽しみに」というより「覚悟していてください」が正しいかもしません。あと、とんとことん名物?のパンダ・御徒町さんの謎も明かされる……かも?
近藤:私からもおなじく「覚悟していてください」という感じです。実は私は第1話の段階から、先の展開を少し聞いていたんです。でも聞いていても衝撃的でした。この前、第11話のアフレコをしたときに第12話のお話も(音響監督の)飯田さんに聞きましたが……ど、どういうこと?って。
高垣:私、第12話知らないの! どうなるんだろう? もしかして店長も死ぬとか!?
内山:みんな死のうぜ! 店長、逝こう!
一同:(笑)
高垣:やだよ~! というか、こんなクライマックスが差し迫った回の連載で店長をピックアップしなくていいんですよ(笑)。もっと大事な人がいるでしょ!
内山:次は天国篇で会おう。
高垣:『アキバ天国戦争!』
内山:……いや、やっぱ地獄かな。
近藤:地獄戦争のスタートですねっ(笑)。
[インタビュー:逆井マリ]
神奈川県横浜市出身。既婚、一児の母。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。パンクからアニソン、2.5次元舞台、ゲーム、グルメ、教育まで、ジャンル問わず、自分の“好き”を必死に追いかけ中。はじめてのめり込んだアニメは『楽しいムーミン一家』。インタビューでリアルな心情や生き方を聞くことが好き。
2022年10月6日(木)~TOKYO MXほかにて放送
TOKYO MX・サンテレビ・KBS京都・BS11
10月6日より 毎週木曜 24:00~ 放送開始
AT-X
10月7日より 毎週金曜 21:30~ 放送開始
リピート放送:毎週火曜9:30~ 毎週木曜15:30~
ABEMA:10月6日より 毎週木曜 24:00~
dアニメストア:10月9日より 毎週日曜 24:00~
ほか 各配信プラットフォームにて 10月12日(水) 24:00以降、 順次配信予定!
バンダイチャンネル
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J:COMオンデマンド メガパック
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TELASA
ビデオマーケット
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ひかりTV
Rakuten TV
HAPPY!動画
クランクイン!ビデオ
原作:ケダモノランド経営戦略室
監督:増井 壮一
シリーズ構成:比企 能博
キャラクターデザイン・総作画監督:仁井 学
美術監督:本田 こうへい
美術設定:伊良波 理沙
色彩設計:中野 尚美
プロップ設定:入江 健司、 鍋田 香代子
撮影監督:石黒 瑠美
3D監督:小川 耕平
特殊効果:村上 正博
編集:高橋 歩
音楽:池 頼広
音楽制作:Cygames
音響監督:飯田 里樹
音響効果:中野 勝博
音響制作:dugout
アニメーション制作:P.A.WORKS
和平なごみ:近藤玲奈
万年嵐子:佐藤利奈
ゆめち:田中美海
しぃぽん:黒沢ともよ
店長:高垣彩陽