アニメ映画『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ 前編』声優・村瀬歩さん、梶裕貴さん、雨宮天さんインタビュー|シリーズ初参加の村瀬さんが感じた、歴史の重みと「梶裕貴がやるメリオダス」「雨宮天がやるエリザベス」の魅力とは?
「週刊少年マガジン」にて2012年から2020年にかけて連載された鈴木央先生の漫画『七つの大罪』。2021年より続編『黙示録の四騎士』が連載中です。
アニメシリーズも2014年から制作されており、2021年1月~6月に完結編『七つの大罪 憤怒の審判』が放送、7月に劇場版『七つの大罪 光に呪われし者たち』が公開されました。
そんな人気シリーズの最新作『七つの大罪 怨嗟のエジンバラ』が、2022年12月20日(火)よりNetflixにて全世界独占配信されます!
本作は、原作者・鈴木央先生描き下ろしストーリーで、本編の主人公・メリオダスと、ヒロイン・エリザベスの息子「トリスタン」が主人公となる、『七つの大罪』と『黙示録の四騎士』を繋ぐ物語となっています。
今回アニメイトタイムズは、トリスタン役・村瀬歩さん、メリオダス役・梶裕貴さん、エリザベス役・雨宮天さんにインタビューを実施!
シリーズ初参加の村瀬さん、長年シリーズに携わってきた梶さん、雨宮さん、それぞれの立場から、キャラクターの魅力やお芝居のアプローチについてなどを語っていただきました。
トリスタンは底抜けに優しい一方で、葛藤も抱えたキャラクター
――ご自身の演じるキャラクターの役どころと、自己紹介をお願いします。
トリスタン役・村瀬歩さん(以下、村瀬):今回、トリスタン役を務めさせていただきました、村瀬歩です。
トリスタンはこの映画の主人公であり、まだまだ未熟な少年なんですが、大事な家族を守るために奮闘していくキャラクターです。
メリオダス役・梶裕貴さん(以下、梶):トリスタンの父親であり、七つの大罪の団長であるメリオダス役を演じさせていただきました、梶裕貴です。
キャラクターについて詳しく知りたい方は、ぜひ『七つの大罪』シリーズをご覧ください!(笑)。
エリザベス役・雨宮天さん(以下、雨宮):エリザベス役の雨宮天です。
エリザベスは、今回の作品ではトリスタンの「ママ上(※)」です。
※:トリスタンは父親、母親のことを「パパ上」「ママ上」と呼ぶ。
――ご自身が演じたキャラクターの魅力的な部分と共感する部分を、それぞれお聞かせください。
村瀬:すごくエネルギーに溢れているというか、困った人がいたら助けずにはいられない真っすぐさとか純粋さとか、本当に優しいところが魅力的ですね。
彼は、お父さんが魔神族でお母さんが女神族というとてつもないサラブレッドなわけですが、それゆえに持ちすぎた力の葛藤があります。そこに向き合うことで彼が成長していくところに憧れを抱くというか、共感とはちょっと違いますが「そういうサラブレッドなところに生まれてみたかったな」という思いがあります(笑)。
「血統ならではの悩みもあるんだ」と感じたときは、自分が一つ、トリスタンの核に触れた感じがしましたね。
梶:メリオダスは『七つの大罪』という騎士団の団長であり、魔神族のエリート。エリザベスと結ばれるために3000年もの間、戦いを続けてきた男です。
圧倒的な強さを誇りつつも、人間らしいハートを持っているところが魅力的。そんな彼だからこそ、強烈な個性を持つ『七つの大罪』の面々からも慕われているんでしょうね。ある種、根っからの最強の存在とも言えるメリオダスにも、実は弱さや葛藤があって、「それを乗り越えたからこそ今がある」というのにグッとくるんですよ。そういった、(魔神族でありながら)とても“人間らしいブレ”があるところが、彼のカッコ良さの秘訣だと思いますね。
家族が増え、それを大切にしているところも本当に素敵!
雨宮:エリザベスの魅力は相手が誰であっても、まずは「救いたい、愛そう」というところからすべての関係をスタートさせるところかなと思います。
敵として立ち向かっている相手だったとしても、やっぱりその根底にあるのは「救いたい」という気持ちだったりするので、それはなかなか持てないな、すごいなと思います。
普通なら「こいつ嫌い」と思って、バチバチになっちゃうところを、エリザベスはそうしない、というのは強さでもあると思いますし大きな魅力だと思いますね。
基本的にエリザベスと私は似てないと思うんですが、自分で決めたことに対して頑固な部分があるというのは共感できます。彼女は「絶対守る」と決めたなら守り抜きますし、そのために行動していく子なので、そういった決めたところに対してアグレッシブになるところは私も似ているかなと思います。