『蒼穹のファフナー BEHIND THE LINE』公開記念:声優・石井真さん×喜安浩平さん×小林沙苗さんメールインタビューをお届け|それぞれが長い間演じられてきたキャラクターたちへの言葉は必見【一部ネタバレあり】
公開後質問【皆城総士役・喜安浩平さん編】:「いつか帰ってくる場所は、やはりあの島だと思うのです」
――『BEHIND THE LINE』で印象に残ったシーンを教えてください。
喜安:完成したものをまだ見てないので脚本を読んだ時点のことで言うなら総士と真矢、真矢と一騎、一騎とカノンの対話です。当たり前すぎてすみません。
――『HEAVEN AND EARTH』で竜宮島に帰ってきた総士が『EXODUS』の直前までの間、束の間とは言え仲間たちとどんな日常を送っていたかも本作では描かれているかと思います。そんな総士を演じていて印象に残ったシーンや、ファンのみなさんに注目して欲しいシーンはありましたか?
喜安:これまでとはまた違う総士が出てくるのでどこも印象的ですが、「うたた寝」はいいですよね。真剣にうたた寝する気持ちでうたた寝の演技をすると収録中なのに本当に寝そうになるから。
――シリーズ通して、青年総士は真矢とぶつかるシーンが見られました。本作での真矢とのシーンでは演じる際どんなことに気を付けているか伺いたいです。
喜安:真矢の声をよく聴くことを心がけました。よく聴けば自然に引き出されるものがあります。そういう力を持っています。
――18年以上演じられてきた皆城総士というキャラクターに一言お願いします。
喜安:豊かな時を一緒に歩ませてくれてありがとう。俺が足を引っ張ったかもしれない。楽しみすぎたかもしれない。もっとやりようはなかったか。知ったようなことは言うけれど本当の君を見つけた日はあったのか。精一杯やった。これだ!と光が走るような瞬間もあった。でも満足したことは一度もない。なのにこれほど誇らしく思うのはどういうことだ。それが幸福な人生ということなのかな。参ったな。
――最後にシリーズ通して物語を見つめてきたファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
喜安:長い時間一緒に歩み続けてくださって本当にありがとうございます。最近『ファフナー』に出会った方も、この先まだまだ、何度でも、どうか共に歩み続けてください。シリーズは終わりを迎えましたが、私たちが歩き続ける限り、作品もまた生き続けるのだと思います。そうやって、生きて島を守りましょう。そうじゃないと彼も困るはずだから。未来を探して旅に出た彼です。いつか帰ってくる場所は、やはりあの島だと思うから。
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