劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』高山みなみさんと林原めぐみさんのインタビューが到着! コナンと灰原の新規場面カットも公開
2023年4月14日(金)より公開中の劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』。公開10日間で観客動員407万人、興行収入58.6億円を記録しています。
本作の大ヒットを受け、声優陣のスペシャルインタビュー&撮り下ろしスチール写真が解禁。第1弾は江戸川コナン役・高山みなみさんと灰原哀役・林原めぐみさんの対談です。
また、コナンと灰原の新たな場面写真も公開されました。
高山みなみさん×林原めぐみさん対談インタビュー
――昨年『ハロウィンの花嫁』の後付け映像で、遂に灰原哀がメインとして劇場版に登場するのでは?と大きな話題となりました。沢山の反響が届いていたかと思いますが、どのように感じていらっしゃいましたか?
林原めぐみさん(以下、林原):なかったことにならないだろうかなと思っていました……。(笑)劇場版は『ハロウィンの花嫁』や『業火の向日葵』等を見てもわかるように、派手な演出も多いですよね。
もちろん、物語の根底には人間関係や友情関係などいつもの『名探偵コナン』らしい細かい部分の掘り下げがあるとは思っていましたけど、今回、アクションシーンはもとより、哀ちゃん絡みの話になる、ということは、当然(黒ずくめの)組織が絡んでくる。となると、私自身、外側にエネルギーを使うというよりも内側にエネルギーを使うことになるのは間違いない…。率直な感想としては「あぁ、逃げたいな」って。
高山みなみさん(以下、高山):「来ちゃったな」と思いましたね。組織絡みということで、「今回の協力者は誰になるんだろう」と考えました。
対組織となるとコナン一人では太刀打ち出来ない。灰原を守ることや隠すことはできたとしても、そこが限界です。黒ずくめの組織は想像以上に大きいですし、なにより大人ですから。
まず、彼らに対抗するための布陣を想像しました。組織のメンバーの役者さんたちは大好きだからご一緒したいとは思うんですけど、やっぱりジンの声を聴くとピリっとするんですよ。「ヤバい、どうしよう」って。そう思っていた一年間でした(笑)。
林原:いやな一年(笑)。
高山:本当にね(笑)。大きな事件を片付けたのに、うわぁってなりました。
林原:そうだよね、毎年毎年事件も大きくなって……。
――お二人から見てコナン君と灰原の関係性はどう思いますか?
高山:運命共同体です。この二人の間には誰も入れない。それは博士であろうと蘭であろうと、誰も入ってくることが出来ない関係性であることは間違いないです。
林原:その理由を含めて悲しいけどね。
高山:うん、決して他の人にはわからない。
林原:じゃあ誰かに薬を飲ませて小さくして、3人にする?
高山:おいおい…それよか早く解毒薬を作ってよ(笑)! でも、もし解毒薬を開発できたとして、彼女は元に戻りたいのかなって考えちゃうんです。
私からしたら、哀ちゃんにとっては今のままの方が幸せなんじゃないのかなって思ったりもする。まぁ、まだ(物語の中では)一年経ってないし、これから大きくなれるのか、成長できるのかもわからないんだけど……。
林原:じゃあまずは2年生になれるかから始めてみる?
高山:2年生になれたら考えよっか(笑)。まだこれからどうなるのかが分からないから先のことは考えられないんだけど、もしこのまま灰原哀という女の子として、成長して幸せに暮らせるのであれば、わざわざ宮野志保に戻って危ない目にあうことはないのかなと思ったりもしますね。
林原:組織そのものがなくなればいいんだけどね。江戸川コナン君も工藤新一君に戻ったらヤバいことがいっぱいあるじゃない?
高山:そうなのよ。そういうことも考えちゃうからさ、ただ単に戻るというのもどうなのかなって思っちゃう。
林原:薬さえあればいいってわけじゃないよね。もっと奥の奥にしっかり解決しないといけないことがあるからね。あと、今回は、組織ってどこまで広がっているんだろうって思った。
高山:まさか潜水艦まで持っているとは思わなかったよ!
林原:でもFBIやら潜入捜査している人が沢山いるってことは、色々な戦いとかも裏で操作したりしているかもしれないし、どこかの国から借りている潜水艦なのかもしれないし。謎が多いよね。
高山:潜水艦の乗組員の人たちも心配だよね。あなたたちはこの組織の事をわかってここにいるの?って聞いてみたい。
――全員ちゃんと逃げられたのかも心配です……。
高山:潜水艦を動かすためにけっこうな人数がいるはずですから、そこは心配ですね。でも多分、ウォッカが逃がしてくれていると思う(笑)。ウォッカって、なんかそういうところちゃんとやってくれそう(笑)。
――それでは最後に今作の見どころと、メッセージをお願いします。
林原:今作は、コナン君の活躍や誘拐されてしまう哀ちゃんという柱もありますが、やっぱり推理劇としての面白さがあると思います。
あちこちに伏線が張られているので、既に観てくださった方も、最初からちりばめられている小さな小さなギミックを拾い集めてもう一度見るというのも一興だと思うので、ぜひ何度でも八丈島へお越しください。
高山:いつも応援ありがとうございます。今作も何度観ても楽しめる作品になりました。あなたはコナンや灰原が見ていないところまで、全てを目にする目撃者。それぞれの立場でご覧になると、ストーリーの観え方が違ってくると思います。
そこここにちりばめられている伏線を回収しつつ、オマージュと思われるシーンを懐かしんでいただくこともできます。そしてまたTVシリーズで復習して、劇場へ行って…と、海のように深く楽しめます。
あ、そうだ!緊張感は続きますが、くれぐれも息を止めないように気をつけて!ぜひ何度でも八丈島へお越しください(笑)。
※鼎談インタビュー全文は映画公式HPに掲載されています。
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新規場面カット
劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』作品情報
公開情報
全国東宝系にて大ヒット公開中
ストーリー
東京・八丈島近海に建設された、世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぐための海洋施設『パシフィック・ブイ』。本格稼働に向けて、ヨーロッパの警察組織・ユーロポールが管轄するネットワークと接続するため、世界各国のエンジニアが集結。
そこでは顔認証システムを応用した、とある『新技術』のテストも進められていた―。
一方、園子の招待で八丈島にホエールウォッチングに来ていたコナンたち少年探偵団。するとコナンのもとへ沖矢昴(赤井秀一)から、ユーロポールの職員がドイツでジンに殺害された、という一本の電話が。不穏に思ったコナンは『パシフィック・ブイ』の警備に向かっていた黒田兵衛たち警視庁関係者が乗る警備艇に忍び込み、施設内に潜入。
すると、システム稼働に向け着々と準備が進められている施設内で、ひとりの女性エンジニアが黒ずくめの組織に誘拐される事件が発生…!さらに、彼女が持っていたある情報を記すUSB が組織の手に渡ってしまう…。
海中で不気味に唸るスクリュー音。そして八丈島に宿泊していた灰原のもとにも、黒い影が忍び寄り…
決して触れてはいけない玉手箱(ブラックボックス)が開かれたとき
封じ込めた過去がいま、洋上に浮かび上がる―
スタッフ
原作:青山剛昌「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:立川譲(劇場版名探偵コナン参加作品:「ゼロの執行人」)
脚本:櫻井武晴(劇場版名探偵コナン参加作品:「緋色の弾丸」「ゼロの執行人」「純黒の悪夢」「業火の向日葵」、「絶海の探偵」)
音楽:菅野祐悟(劇場版名探偵コナン参加作品:「ハロウィンの花嫁」)
配給:東宝
製作:小学館/読売テレビ/日本テレビ/ ShoPro /東宝/トムス・エンタテインメント
キャスト
高山みなみ
山崎和佳奈
小山力也
林原めぐみ
ほか