ここでまさかの日常回! しかし、クライマックスに向けて急展開!? 『THE MARGINAL SERVICE』宮野真守さん&森川智之さんインタビュー【連載第10回】
≪境界人≫の存在など謎が謎を呼ぶオカルト&SF設定、豪華なキャスティング、映画や海外ドラマのオマージュなどが話題のオリジナルTVアニメ『THE MARGINAL SERVICE』もいよいよ終盤戦に突入!
第9話では、セオドアを不審に思ったゼノが≪マージナルサービス≫のメンバーと尾行を開始。セオドアが≪境界人≫なのではないかと疑い、ついには仲間にまで≪境界人≫なのかと疑い試し始めるゼノ。5人に捕らわれたゼノでしたが、実はゼノの誕生日パーティの準備を内緒でしていたセオドアと仲間たちの共同作戦でした。しかし最後に連続誘拐事件の発生にひどく動揺するゼノ。何か関わりがありそうなことを予感させる第9話でした。
アニメイトタイムズでは、本作のインタビュー連載を毎週掲載中。第10回は主人公のブライアン・ナイトレイダーを演じる宮野真守さんと、同じく≪マージナルサービス≫のメンバーのゼノ・ストークスを演じる森川智之さんに再びご登場いただきました。
放送されたばかりの第9話の振り返りや次回の見どころ、お互いのお芝居の印象や好きな映画について語っていただきました。
前回のインタビューはこちら
終盤にゼノの誕生日ドッキリという日常回を持ってくるおもしろさ。ほのぼので終わらずラストには新事件も!
――先日放送された第9話を振り返った感想と印象的なシーンをお聞かせください。
ブライアン・ナイトレイダー役 宮野真守さん(以下、宮野):この回はズッコケました。不穏な空気を匂わせながらも、実はゼノの誕生会だったという。物語の佳境に差し掛かる第9話にして日常回をやるのがおもしろいですね。
ゼノ・ストークス役 森川智之さん(以下、森川):余裕だなと。まるで延長でも決まっているかのような(笑)。
宮野:ゼノの誕生日祝いをこっそりやろうとしていたセオドアを、ゼノが疑って≪マージナルサービス≫のメンバーひとりひとりに説明して尾行を始めて。
森川:でも尾行していたメンバーが一人ずついなくなって。最後にネタばらしをして、ほんわかムードになってめでたしめでたしと。
宮野:意外とチームワークが良くて、仲間想いな一面が見られました。最初はバラバラだったけど、≪マージナルサービス≫として一緒に活動していく中で、改めて仲間の大切さがわかったのではないでしょうか。
――ここまでそれぞれのメンバーにどんな過去があり、現在に至るのかが知れたことで一つになれた部分もあるかもしれませんね。
宮野:≪マージナルサービス≫が一つにまとまったきっかけはブライアンだった気がします。彼の仲間を想う気持ちや熱さがメンバーに広がっていったのかなと。そんな流れがあっての誕生会だったので、ゼノも感じるものがあったのでは?
――でもそのままほんわかムードで終わらないところも≪マージナルサービス≫らしいですね。
森川:最後に誘拐事件が起きたという報告があり、ゼノが現場写真を見て、すごく動揺して。
宮野:動揺のあまりケーキを落としていましたね。
森川:現場写真の中にあった謎のマークはいったい何を意味するのでしょうか?
ここまでの印象的だった回は第7話と第8話。ゲストキャラの豪華さと意味は最終回でわかる!?
――第9話までのお話の中で印象に残っているエピソードやシーンを教えてください。
森川:第7話でラバーに捕らわれたボルツとロビンが一緒に脱出して、タコの≪境界人≫も撃退したのに、まさか一転して憎しみ合って殴り合うことになるなんて。お互い相手に大切な存在を失った敵だと知ったわけですが、ロビンは恋人だったのに対し、まさかボルツは愛犬だったとは。特に犬のためにマフィアを壊滅させるのがすごいですよね。しかも途中で、恋人も愛犬も生きていたことがわかって。この回の最後もラバーが「マージナル・エクスプロージョン」と言って、白旗を上げるという。何から何まで印象的な回でした。
次の第8話では収監されたラバーが発する強烈なガスで、人々がゾンビ化してしまうのもおもしろかったです。
宮野:ラバーがふとん圧縮袋におとなしく入っていくところとか、早く映像で見たいと思いました(笑)。
森川:すごく手際がいいんだよね(笑)。
宮野:それと全体的に言えることですが、毎回ゲストキャラが豪華で。例えば第6話のサメの≪境界人≫を演じたのが玄田哲章さんで、「ぐおー」しか言わないんですから(笑)。以前、ご一緒させていただいた作品でも玄田さんがサメを演じられていて。
森川:もしかしたら、そのつながりだったりして。
(一同爆笑)
森川:でも最終回を見たら、なぜキャスティングされているのか、わかります。
宮野:我々は主役の座を奪われましたから(笑)。
森川:僕らは前座だったんだと。
宮野:第4話でテングの鼻が野球場のマウンドから出てきたのもすごかったですね。
森川:でも登場した時からテング(イズナ)がいい人なのはわかっていたよね。
宮野:第4話あたりから≪境界人≫を脅威の存在として戦うだけではないお話も出てきて。
森川:中盤あたりから宮野くんと「この話は今後どこにいくんだろう?」と話した記憶があります(笑)。≪境界人≫と人類との共存するのか、それともずっと戦っていくのか。
宮野:はたまた全然違うのか?(笑)
森川:すごい展開だよね。ここまで風呂敷を広げて、どうなるんだろう?と思ったら、最終回はもっと大きな風呂敷を(笑)。
宮野:風呂敷は広げるものなんだと。
森川:最初の頃の風呂敷が今ではハンカチのように感じられます(笑)。
第10話ではゼノが活躍! ゼノの過去がこの物語に関わっていることがわかる重要な回!
――では次回の第10話の見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。
森川:第10話ではゼノが大活躍します。
宮野:このあたりからゼノが暴走し始めて、自分の中にある問題にこだわるあまり、単独行動するようになって。
森川:ゼノがどうしてこうなったのかがわかります。内容も結構重いし、考えさせられます。
宮野:ゼノが抱えていた問題がこの物語や世界に関わるもので、重要なお話になっています。
森川:そしていつもとは違うアバンにも注目してください。
『THE MARGINAL SERVICE』連載バックナンバー
『THE MARGINAL SERVICE』作品情報
2023年4月11日より毎週火曜25:29から日本テレビ他にて放送開始!
放送情報
日本テレビ:2023年4月11日より 毎週火曜25:29~
サンテレビ:2023年4月11日より 毎週火曜25:30~
KBS京都:2023年4月11日より 毎週火曜25:30~
テレビ愛知:2023年4月11日より 毎週火曜25:30~
BS日テレ:2023年4月12日より 毎週水曜24:30~
TVQ九州放送:2023年4月15日より 毎週土曜 6:30~
AT-X:2023年6月9日より 毎週金曜20:00~
リピート放送 毎週火曜 8:00~/毎週木曜 14:00~
※放送日時は予告なく変更となる場合がございます。
スタッフ
原案:ジャパン境界人対策室
監督:迫井 政行
シリーズ構成:猪原健太
キャラクターデザイン・総作画監督:小堺能夫
美術デザイン・メカニカルデザイン:石口十
境界人デザイン:橋本浩一 とだま。
デザインワークス:あきづきりょう
グラフィックアート:荒木宏文
美術監督:E-カエサル 渡辺幸浩
色彩設定:小島真喜子(studio.road)
撮影監督:花井延昌(アニメフィルム)
編集:定松剛
音楽:瀬尾祐介(a.k.a Starving Trancer/Xceon)
音楽制作:ジラフキックスタジオ
音響監督:髙桑一
音響効果:稲田祐介
音響制作:dugout
アニメーション制作:Studio3Hz
キャスト
ブライアン・ナイトレイダー:宮野真守
ゼノ・ストークス:森川智之
ボルツ・デクスター:杉田智和
ロビン・ティンバート:中村悠一
ライラ・キャンディハート:名塚佳織
サイラス・N・空閑:下野紘
セオドア・トンプソン:三木眞一郎
ペック・デズモント:内山昂輝
ラバー・スーツ:内田雄馬