この記事をかいた人
- 逆井マリ
- 神奈川県横浜市出身。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。
――あとこのインタビューでは皆さんに自身の“心のヤバイ部分”を聞いていまして……どうでしょうか……?
羊宮:私は迷信を信じていること。例えば鏡に姿が映ったまま寝るとよくないとか。それは意識されている方もいらっしゃると思うのですが、ちょっと自分ルールに近い迷信があって……。
私は洗濯物を部屋干ししているんですけど、オーディションの日に出かける日に肩に当たって服が落ちてしまった時は、どれだけ急いでいても絶対に掛けなおしてから出るようにしているんです。幸福が落ちる、って考えてしまうと嫌なので。
自分の中でそういったルールがあって、“これはよくない”って思うことは極力さけるようにしていますね。何事も行き過ぎなければヤバくはないと思うんですけど、行き過ぎるとヤバイのかなと。
堀江:僕もそういう自分ルールがある。
羊宮:ほんとですか!
堀江:例えば「この信号が点滅するまえに渡り切ったらこのオーディション受かる」とか。
羊宮:なるほど! 私は考えないようにしているんです。例えば渡りきれなかったら、と思うと怖くないですか?
堀江:もちろんあるのよ。途中で点滅しはじめたり、ギリギリ信号が変わってしまったりすることも。そしたら「まあ、これはこれ。これは練習」って(笑)。
あとオーディション原稿がふと床に落ちることがあるんですけど、「この役が落ちたんじゃなくて、この役が自分に落ちてくる」って思うようにしてる。
羊宮:すごい……!! とっても素敵な考え方です!(拍手)
――ということは、羊宮さんのさきほどの洋服のお話も、むしろ肩に当たって落ちたら自分に落ちてくる、と考えてもいいかも?
羊宮:自分に“福”が落ちてくる……。
堀江:そうそう、そんな感じで、都合のいいルール曲げをしています(笑)。
羊宮:めちゃくちゃ素敵なお話を聞けました! ポジティブに変換されるお話、まとめてエッセイにしてほしいです!
堀江:そんなに!?
羊宮:はい。例えば受験シーズンとかって皆さんネガティブになりがちだと思うんですよ。例えば冬の時期って先生方も「滑りやすいから気をつけて」とかって言わないようにされていて。でも考え方を変えたら、“落ちる”という言葉も前向きなものになる。素敵すぎます。衝撃を受けました。
堀江:そこまで喜んでもらえるとは……。自分のヤバイところで言うと、今食虫植物を集めるのにハマっていて。 ハエトリグサとか、ウツボカズラとか。それに虫をあげるのがすきです。
――あれ、でも堀江さん猫を飼われていますよね? 植物は置く場所が限られますよね。
堀江:そうなんです。だからトイレに飾っているんです。遊びに来た友だちがトイレに入ったときに「やべーやつの家にきてしまった」と思われたくて。
羊宮:……?
――(笑)ヤバイやつの家。
堀江:それで今、ヤバイトイレを作ろうという計画をしてるんです。
――私も猫を飼ってるので分かるのですが、遊べるのってトイレくらいなんですよね。それでもかなり限られる。
堀江:そうなんです。だから虫の標本を壁一面に敷き詰めていて。その前に食虫植物や、ガチャガチャの景品などを飾り、独特の世界観になっています。
羊宮:ヤバイやつって思われたくなくてトイレに置いてるとかではなく、むしろヤバイやつだと思われたくてっていう着眼点にビックリしました(笑)。
堀江:なんか思われたい。“ヤバイやつ”って。
――ヤバイやつだと思われるのではないでしょうか(笑)。
堀江:よっしゃ!
羊宮:……負けました!
――では最後にクライマックスに向けて最後にお一言いただけますと。
堀江:泣けるんです。悲しい音楽ではないのに、今まで慣れ親しんでいた音楽が涙腺を刺激するような形で、絶妙な間で掛かります。それを収録時にキャストのみんなに話したら「分かる!」って。「『僕ヤバ』を最後まで見てきてよかった」と思ってもらえる終わり方が待っているので、最終回を楽しみにしていただければと思います。
羊宮:本当におっしゃる通りです。きっと見終わったあとに、また『僕ヤバ』が恋しくなるような気がします。一歩一歩、大切にしながら歩んできたこの2人だからこその、本当の尊い時間になっていると思うので、一瞬一瞬を心に残していただけたらと思います。宜しくお願いします。
[インタビュー・逆井マリ]
神奈川県横浜市出身。既婚、一児の母。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。パンクからアニソン、2.5次元舞台、ゲーム、グルメ、教育まで、ジャンル問わず、自分の“好き”を必死に追いかけ中。はじめてのめり込んだアニメは『楽しいムーミン一家』。インタビューでリアルな心情や生き方を聞くことが好き。
4月1日(土)よりTVアニメ放送開始!!
【テレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠】4月1日より毎週土曜深夜1時30分~
【BS朝日】4月8日より毎週土曜深夜1時00分~
【CSテレ朝チャンネル1】4月1日より毎週土曜深夜2時30分~
4月1日より毎週土曜深夜2時00分~PrimeVideoにて見放題独占配信!!
各配信サービスにて順次配信開始!!
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※放送・配信日時は予告なく変更になる場合がございます
“尊死“続出で大反響!今一番応援したくなる、青春初恋ラブコメ!!
コミックス累計発行部数は300万部を突破。
「このマンガがすごい!オトコ編」に2年連続ランクイン、「次にくるマンガ大賞 2020 Web マンガ部門」では1位を獲得し、注目を集めている『僕の心のヤバイやつ』。
大人にも刺さる甘く切ないストーリーながら、くすりと笑える展開に中毒者が続出し大きな話題を呼んでいる。
そしてついに、2023年4月にTVアニメが放送決定。
監督を務めるのは叙情的な演出に定評のある赤城博昭(『からかい上手の高木さん』)。シリーズ構成・脚本は細やかな人物描写を得意とする花田十輝(『ラブライブ!』『響け!ユーフォニアム』)、キャラクターデザインは勝又聖人(『五等分の花嫁∬』)、音楽は牛尾憲輔(『映画「聲の形」』『チェンソーマン』)が担当。アニメーション制作は色彩の美しさに定評のあるシンエイ動画が務める。
さらに市川京太郎役に堀江瞬、山田杏奈役に羊宮妃那を迎え、市川と山田が織り成す初恋模様をリアルに表現。
原作の紡ぐ世界観、そしてもどかしいほどゆっくりと近づいていくふたりの心を丁寧に描いていく。
市川京太郎は殺人にまつわる猟奇本を愛読する、重度の中二病男子。
同じクラスの美少女・山田杏奈をチラチラと見ては、ヤバめな妄想を繰り返していた。
そんなある日、山田が市川の聖域・図書室にやってくる。
一人だと思い込み、大口でおにぎりを頬張ったり、機嫌よく鼻歌を歌ったりと、思うままに振る舞う山田。
予測不能な行動を繰り出す姿に、市川は徐々に目が離せなくなっていき……。
原作:桜井のりお(秋田書店「マンガクロス」連載)
監督:赤城博昭
シリーズ構成・脚本:花田十輝
キャラクターデザイン:勝又聖人
色彩設計:柳澤久美子
美術監督:黛昌樹
撮影監督:峰岸健太郎 竹沢裕一
編集:肥田文
音響監督:小沼則義
音響制作:マジックカプセル
音楽:牛尾憲輔
制作:シンエイ動画
オープニングテーマ:ヨルシカ「斜陽」
エンディングテーマ:こはならむ「数センチメンタル」
市川京太郎:堀江瞬
山田杏奈:羊宮妃那
小林ちひろ:朝井彩加
関根萌子:潘めぐみ
吉田芹那:種﨑敦美
足立翔:岡本信彦
神崎健太:佐藤元
太田力:福島潤
原穂乃香:豊崎愛生
市川香菜:田村ゆかり
南条ハルヤ:島﨑信長