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オルガ・サブナック役の小田井涼平と振り返る『ガンダムSEED』【PR】

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』公開記念インタビュー | オルガ・サブナック役の小田井 涼平さんと『ガンダムSEED』を振り返る! 今だからこそ話せる思い出に、ディープな『ガンダム』ファンならではのトークが満載【PR】

『SEED FREEDOM』に寄せる期待とは

――小田井さんが、劇場版に期待するポイントを教えてください。

小田井:そこはやっぱり、戦闘シーンでしょう! アニメの技術も大分進んで、CGでできる部分も増えてるでしょうし、戦闘シーンにはめちゃ期待してます。

今回は勢力が増えている分、構図的にも面白くなりそうですし、大軍が入り乱れる混沌とした戦いを見てみたいです。

個人的には、キャラも勿論大事なんですけど、『ガンダム』の主役はやっぱりMSの「ガンダム」だと思っているので、そこは一番期待している部分ですね。

――CG技術の活用によって、かなり印象が変わって来そうですよね。

小田井:爆発のエフェクトとか、バーニアの灯とか、変形シーンとかはCGになるとかなりリアルになりますから、どういう風に反映されてるのとか気になります。あと、何人のキャラが種割れするんだろうとかも(笑)。

――もう少し具体的に、「こんなシーンやキャラクターの活躍が見たい!」という希望はありますか?

小田井:やっぱり陽の目を当てて欲しいと思うのはシンですね。『SEED DESTINY』の終わりには一応救いはあったんだすけど、途中まで「ここまで落ちたら次はどうなるんだ」みたいなところに行ってたじゃないですか。

僕は『STAR WARS』も好きなんですけど、アナキン・スカイウォーカーは結局報われないまま死んじゃうんですけど、シンはまだ生きているので、やり直せる機会がある。劇場版でピンチになった時に、キーパーソン的な活躍をしてくれると嬉しいなと。

――他にもアスランとか、ファンの方もいろんなキャラクターに幸せになって欲しいという想いがありそうだなと。

小田井:僕の中ではアスランについては結構消化できていて、『SEED DESTINY』ですごくいい立ち位置で活躍しましたよね。

最終話でシンと戦ったあと、ルナマリアにシンが助けられるのを少しだけ振り返って確認する場面が印象に残ってるんですけど、ああいうちょっとした描写が好きなんですよ。そういう関係性みたいなのが、劇場版のシンにも垣間見えるといいなと。

あとは、『SEED DESTINY』の時にクルーゼと同じDNAを持つレイが出たと考えると、アズラエルのクローンとか出てこないかなと思ったりもしますね。ブルーコスモスが、また一波乱起こしてくれるんじゃないかって(笑)。

――劇場版では「愛」も重要なテーマになっているのですが、『SEED』における愛についてどう思われますか?

小田井:恋愛的な意味で幸せになって欲しいというキャラクターはいっぱいいるんですけど、一人挙げるならカガリですね。

カガリって、決断をする時に、自分じゃなく国のためだったり大義名分を取っちゃう人なんですよ。アスランとの関係もまさにそうで、国のトップでいないといけないという意識が強すぎたから、うまくいかなかったんだと思います。

仮にそれがアスランじゃなかったとしても、カガリにそれをさせないような相手が出てくるといいなと。カガリの幸せって何か考えた時、国だけに縛られてるのは可哀想だなという想いがあります。

――キラとラクスについてはいかがでしょうか。

小田井:あの二人に関しては入る余地がないというか、もう放っておいても大丈夫かな、みたいな感覚というか。ここから二人が別れる、みたいな展開が待ってるんならそれはそれですごいですけど、さすがにね。

――小田井さんとしては、『ガンダムSEED』というシリーズの魅力は、どんな部分だと考えていますか?

小田井:『ファースト』から継承した、昔の『ガンダム』を知っている人たちも楽しめるように作ってくれたことと、その中に新しいテイストを盛り込んでくれたことでしょうか。

ガンダムシリーズ以外にもいろんなものをインスパイアしてるのかなという印象もあって、今の時代では結構当たり前になっていますけど、それをいち早くやったとしたらすごいなと。しかも『SEED』は、今では唯一無二の作品として確立されているわけじゃないですか。

――確かに。もう『ファースト』のオマージュというより、『SEED』は『SEED』になっている気がします。

小田井:キャラの設定にしても、他の作品よりも一個深いというか、ちょっとしか出てこないやられ役にもバックボーンがあるんですよ。

これは福田監督から直接お聞きした話なんですけど、キャラの名前も適当じゃなく、全部に意味を持たせているらしくて、とにかくキャラクターへの愛がすごいんです。それを感じることができるのも魅力で、作品に愛が込められていると、それは視聴者にも伝わりますから。

とはいいつつ、僕はどちらかというとメカから入った人間なんですけど。けどメカニカルな部分に関しても『SEED』は新しいようで新しくないのが良いと思ってます。

――新しいようで新しくない、ですか。

小田井:『ファースト』から続いている、大河原(邦男)さんならではの無骨さがどのモビルスーツにもちゃんと残っているというか。細身のデザインもかっこいいですが、『SEED』ではその無骨さが戻ってきていて、「コレだよ!」と思ったのを覚えてます。

具体的にいうと、ストライクの足の裏とか。偏平足というか、ぺったんこな形してますよね。『ファースト』のザクとかドムとかの足も無骨な感じじゃないですか。それをちゃんとやってくれてるのがいいなって。

まぁ、プラモになったらちょっと細めにアレンジされちゃったりするんですけど(笑)、僕はあの大河原さんの設定画の雰囲気が好きなんです。

――長年のガンダムシリーズファンならではの拘りですね。

小田井:でも、そういう僕らみたいな世代だけじゃなく、若い人達が見ても楽しいのが『SEED』ですからね。当時あれだけ受け入れられた要因って、やっぱりキャラクターの存在が大きかったのは間違いないだろうなと。

――平井久司さんのキャラクターデザインは、かなり『ガンダム』として新しかったです。

小田井:僕らからすると、やっぱり最初はちょっと少女漫画チックな印象を受けたのが正直な所なんですけど、それがあったおかげで若い女性のファンをたくさん獲得できたわけですからね。今だとそういうキャラクターデザインも当たり前になってますけど、当時は本当に冒険だったと思いますよ。

新しさもありつつ『ガンダム』として安心もできる、本当にいろんな要素が詰まってるので、『SEED』はあれだけ大勢の人の心に刺さったのかなと思っていますね。

――今まで、劇場版をずっと待っていたというファンは大勢おられるかと思います。最後の質問として、そういった人達と一致団結して一緒に盛り上がりたい劇場版のポイントを教えてください。

小田井:一致団結するポイントでいうなら、やっぱり西川さんの歌じゃないですかね。西川さんの歌ってものすごく作品に疾走感を与えていて、「ガンダムSEEDシリーズ」にとって必要不可欠な存在になっていますよね。

僕は『ガンダム』にハマったあと「マクロスシリーズ」も好きになったんですけど、『SEED』もそれに近い要素が結構入っていて、音楽が貢献している部分ってかなり大きいと思うんですよ。僕の場合、今でも中島美嘉さんの「FIND THE WAY」を聴くと自然と泣けてきますから。

『SEED』のイベントとかでも、西川さんが出てきて歌ったりすると、会場が一つになって盛り上がりますよね。だから西川さんの歌って、絶対欠かせない要素なんじゃないかなと。

――西川さんだけではなく、エンディングをSee-Sawさんが担当されたり、ファンにとっても納得の布陣になっています。

小田井:実は僕は、あんまり普段アニメの音楽ってそこまで気にしないんです。けど、映画館で『愛・おぼえていますか(超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか)』を見た時、ブリタイが「旗艦を援護する」といって反転するシーンで号泣したんです。あれはやっぱり、ミンメイが歌う「愛・おぼえていますか」が流れているからこその感動じゃないですか。

『SEED』でも、西川さんの歌が流れたら自然と心躍りますからね。さっきも言いましたけど、20年間ずっと人気を維持して活躍しているのも凄いですし、そんな人がずっと『SEED』を愛して、また作品に帰ってきてくれるわけですから。

劇場でギターが流れて西川さんの歌が聞こえた時に、僕は絶対めちゃくちゃ泣くと思います。『SEED』がまた帰ってきたなって。もうそれは今から覚悟してますね。

――ありがとうございました。

[取材・文:米澤崇史 撮影:佐藤ポン 編集:ニ城利月]

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』作品情報

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM

あらすじ

C.E.75、戦いはまだ続いていた。
デュランダル議長の死により、デスティニープランは消滅したが、同時に大戦終結後の世界を安定させる指標は失われた。
各地で独立運動が起こり、ブルーコスモスによる侵攻はくり返され、人々はさらなる戦乱と不安の最中にあった。
事態を沈静化するべく、ラクスを初代総裁とする世界平和監視機構・コンパスが創設され、キラたちはその一員として、各地の戦闘に介入する。
そんな折、ユーラシア連邦からの独立を果たした国・ファウンデーション王国から要請があった。ブルーコスモス本拠地へのコンパス出動を求めるものだ。
要請を受け、キラたちはラクスを伴い、ファウンデーション王国へ向かう。

キャスト

キラ・ヤマト:保志総一朗
ラクス・クライン:田中理恵
アスラン・ザラ:石田彰
カガリ・ユラ・アスハ:森なな子
シン・アスカ:鈴村健一
ルナマリア・ホーク:坂本真綾
メイリン・ホーク:折笠富美子
マリュー・ラミアス:三石琴乃
ムウ・ラ・フラガ:子安武人
イザーク・ジュール:関智一
ディアッカ・エルスマン:笹沼晃
アグネス・ギーベンラート:桑島法子
トーヤ・マシマ:佐倉綾音
アレクセイ・コノエ:大塚芳忠
アルバート・ハインライン:福山潤
ヒルダ・ハーケン:根谷美智子
ヘルベルト・フォン・ラインハルト:楠大典
マーズ・シメオン:諏訪部順一
アウラ・マハ・ハイバル:田村ゆかり
オルフェ・ラム・タオ:下野紘
シュラ・サーペンタイン:中村悠一
イングリット・トラドール:上坂すみれ
リデラード・トラドール:福圓美里
ダニエル・ハルパー:松岡禎丞
リュー・シェンチアン:利根健太朗
グリフィン・アルバレスト:森崎ウィン
ギルバート・デュランダル:池田秀一

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