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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
2024年4月より放送開始のテレビアニメ『忘却バッテリー』(原作・みかわ絵子先生)。記憶喪失の主人公という今までの野球漫画にないユニークな設定が特徴で、癖のある個性豊かなキャラクターたちやギャグとシリアスの絶妙なバランスなどが魅力の作品です。
千早瞬平(ちはやしゅんぺい)は、巧みなバットコントロールと俊足を持つ二塁手。野球の知識も豊富で頭も切れるためチームのブレーン的な存在でもあります。
本稿では、千早瞬平の情報を一挙にご紹介。性格や人柄、野球の強さ、野球を辞めた理由に加え、今後の注目シーンなどをまとめて解説します。
※本記事にはネタバレが含まれます。
俊足が武器の二塁手。シニア時代に小柄な体格をカバーするため技術を磨き上げており、巧みなバットコントロールも得意。清峰たちに負けたことが間接的な原因となり野球から遠ざかっていたが、高校では同じチームでプレーすることに。頭の切れる人物であり野球の知識も豊富なため、チームの頭脳役でもある。
学校学年:小手指高校1年生
ポジション:二塁手(セカンド)
投打:右投両打
身長:167cm
誕生日:9月28日
血液型:A型
兄弟:一人っ子
出身:富士見シニア
同学年のチームメイトにも敬語を使う、斜に構えた性格の千早。ストレートに物を言うことは少なく、その本心をわかりやすく表に出すことはあまりありません。Sっ気が強く、よく同じクラスでチームメイトの藤堂のことをおちょくって遊んでいます。
戦略家であり、チーム内では頭脳役。チームメイトが熱くなり過ぎたときには宥め役となります。とても冷静で理性的な考え方をするものの決して冷たいわけではなく、理論よりも相手の気持ちを汲んだ行動をとることも。
クールな千早が口に出すことはありませんが、野球のことは心から大好きで、小柄な体型を補うための技術を磨き続けてきました。ファッションや音楽も好きで、趣味はソックス集め。実は眼鏡は伊達で、中学まではかけていませんでした。
一番の武器は脚の速さ。盗塁もお手の物で、大きなヒットであれば一気にツーベース進むことも造作なく、ただの送りバントをその俊足でセーフティーバントにしてしまうことも。特に盗塁でバッテリーを動揺させるのが楽しくて仕方ないようです。
バッティング技術も卓越しており、ファールで粘って相手投手を疲れさせたり、バントを確実に決めたりと、とにかく技術でじわじわと攻めていきます。その実力は、東京No.1の野球強豪校・私立帝徳高校の目にも留まり、スカウトの声がかかっていました。
技術と理論でプレーするスタイルのため、野球の知識もチーム随一。自分の守備ポジション以外のことも頭に入れており、チームブレーンとしても小手指野球部を支えています。
リトルシニア時代、167cmと小柄な千早はフィジカルにコンプレックスを抱えていました。しかし、嫉妬という醜い感情を抱きたくない一心で、その弱点をカバーするために持ち前の俊足を活かせる技術を必死で磨き上げます。より多くの知識を入れ、少しでも身体を大きくするために無理な食事トレーニングまで行っていました。
努力の甲斐あって、打率、盗塁数、守備力全てにおいてチーム1となった千早。自分よりフィジカルに恵まれた相手にも通用すると確信した矢先、対戦したのが清峰・要バッテリーでした。技術も理論も努力も一級品の彼らに千早の磨いてきた技は全く通じず、その試合は何も出来ずに終わってしまいます。
いつの間にか自分が一番努力していると驕っていたことに気づき、さらに努力を重ねる千早でしたが、心はどんどん苦しくなるばかり。ついに、無意識で嫌悪していたはずの言葉「いいなぁ」を口にしてしまいます。
フィジカルに恵まれなければプロへの道は不可能であり、これ以上続けても時間の無駄と結論づけた千早は、野球が大好きな本心に蓋をして小手指高校へ進学したのでした。
中学時代、自分の技術を磨くことに没頭するあまり、チームメイトと信頼関係を築けず孤立していた千早。試合でも大事な場面では他人を信じることができませんでした。
そんなかつてのチームメイト巻田が所属する氷河高校と練習試合をすることになった小手指。氷河は東京で帝徳高校に次ぐ強豪校であり、春季大会では準決勝まで進出する実力を持っています。
試合は氷河1点リードのまま9回表・小手指の攻撃に。既に2アウトで打席は千早に回ってきます。投手は力のある直球が武器の巻田。次のバッターはバッティングに不安のある要のため、彼に回しても打てる可能性は低く、千早が打つしかありません。
しかし、一度辞めた野球を小手指で再びやり始めた千早は、「今度はみんなと一緒に勝利したい」と思うように。後に控える要を信じ、フォアボールで出塁します。中学までの千早では考えられない行動に元チームメイトたちは驚きを隠せません。
大事な場面で緊張する要でしたが、日頃の練習の甲斐あって右中間に落ちるヒットを打ち、千早の信頼に応えます。さらに、千早は自慢の俊足を活かし、一塁からホームまで駆け抜け、生還! 千早・要の活躍により勝ち越した小手指はそのままの勢いで強豪校相手に勝利を収めたのでした。
小手指野球部初めての夏、西東京大会。初参加ながら4回戦まで進出した小手指の次の相手はあの帝徳高校。試合会場には帝徳目的の観客ばかりで、小手指に注目する人は誰もいません。
そんな中試合は小手指の攻撃から幕を開けます。トップバッターは千早。初球から上手く捉え、あっという間に出塁。呆気にとられる観客をよそに、次の一球で盗塁を成功させ、たった2球で二塁まで進んでしまいます。
全く期待されていなかった小手指が、千早の活躍により開始5分で会場中の注目を集め始めます。2番打者藤堂の一・二塁間を抜けるヒットで二塁からホームまで一気に走り抜け、見事先制点をゲット! 強豪・帝徳相手にも通用する俊足ぶりを見せつけるのでした。
千早瞬平を演じるのは、島﨑信長さん。12月6日生まれ、宮城県出身。『Free!』の七瀬遙役をはじめ、『ブルーロック』の凪誠士郎役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。
千早がコンプレックスを補うために磨いた数々の小技は、大きなチャンスや得点を生んでいます。高い出塁率と俊足は小手指の大きな武器! 千早瞬平が小手指勝利への道を切り開きます。
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。