春アニメ『アストロノオト』インタビュー連載:釘宮理恵(若林 蓮 役)|富裕は、一生懸命お父さんをしようとしてくれているお父さん
80年代を彷彿させる懐かしさ、ラブコメ、SF、コメディ……全部が詰まったオリジナルアニメ『アストロノオト』。木造アパート"あすトろ荘"には、宇宙人の豪徳寺ミラ(CV.内田真礼)と住み込み料理人の宮坂拓己(CV.斉藤壮馬)、さらには筋金入りの無職や地下アイドルなどなど、個性豊かな住人たちが暮らしている。第5話では「スカートを履いてみたい」という小学生・若林 蓮と、その父親・若林富裕(CV.杉田智和)とのやり取りが印象的でした。
連載第5回は、若林 蓮の声を担当する釘宮理恵さんに、『アストロノオト』について語ってもらいました。
前回のインタビューはこちら
若林富裕と蓮親子の関係性、掛け合いも注目
――今回はオリジナルアニメとなります。台本やキャラクター設定を見たときの、率直な感想を教えてください。
若林 蓮役 釘宮理恵さん(以下、釘宮):オリジナル作品ということで、何がどうなっていくのかわからないところからのスタートでしたが、とにかくわくわくしていました! ご飯のシーンを大事にしている雰囲気を感じたからかもしれません。
――物語の舞台設定などはどう思いましたか?
釘宮:ありそうでなかったような、懐かしい雰囲気のアパートモノで、それぞれ個性豊かな面白い人たちとの生活が本当に楽しそうで、収録当時、羨望の眼差しで観察していました。
――釘宮さんが声を担当する若林 蓮は、どんなキャラクターですか? また、どんなことを大切にしましたか?
釘宮:特に深く考えず、ナチュラルにラフに演じてみようと思っていました。オリジナル作品なので先の展開も毎回台本をいただいてから把握する、という形で進みましたので、臨機応変に対応できるようにしたいな、と。
――お気に入りのキャラクターはいますか?
釘宮:みんな好きです。それぞれ自由でばらばらな人たちが集まって、ひとつ屋根の下で同居している、という特殊な環境下で醸し出される独特の距離感と空気感が好きなのかもしれません。
――第5話の感想をお聞かせください。
釘宮:彼(蓮)が自分の好みをしっかり認識していて凄いなと思いましたし、世間の風潮に流されずそこに真摯に向き合って行く姿は立派だなと感じました。さらりと受け止めてくれるあすトろ荘の住人の懐の深さも素敵です。
――第5話で若林富裕役の杉田さんと掛け合いをした感想を教えてください。この親子関係を見てどう思いますか?
釘宮:全力でぶつかったら全力で受けてくれる、そんな信頼感がありますのでシンプルにどーんといきました。富裕は父である前に人として悩みが多いタイプかもしれないけど、それでも一生懸命お父さんをしようとしてくれているお父さんかな、と個人的には感じています。
――今後の見どころをお願いします。
釘宮:このあと、物語が大きく展開していくと思いますので、今のほのぼのゆったりした雰囲気を楽しみつつ、期待して待っていてください!
[文・塚越淳一]
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(C)アストロノオト/アストロノオト製作委員会