アニメ
『時光代理人 -LINK CLICK- Ⅱ』村瀬歩に聞く今後の見どころと男女キャラの演じ分け

『時光代理人 -LINK CLICK- Ⅱ』李兄妹を一人二役で演じる村瀬歩さんに聞く男女キャラクターの演じ分け|「小さじ一杯分くらい多めに自分が思う女性の要素を足してみる」

 

いい意味でのごった煮感が光る作品

――お芝居に関する貴重なお話、ありがとうございました。改めて本作のアフレコについて、お聞かせください。今回は他の役者さんとかけ合って収録されましたか?

村瀬:基本は一人でしたが、回によっては何人かの方とご一緒できました。残念ながらトキ役の豊永(利行)さんとは一緒に収録できませんでしたが、ヒカル役の櫻井(孝宏)さんとリン役の古賀(葵)ちゃんとアフレコできる日があったんです。

実は本作のお話をいただく前に櫻井さんとご飯に行って、『時光代理人』のお話をしていたんですよ。その直後くらいにティエンチェン・ティエンシー役に決まったので、現場で櫻井さんとお会いしたときには「いやー、びっくりだね」という不思議な会話をしました(笑)。

――そうだったんですね!

 

 
村瀬:ご飯に行ったとき、櫻井さんは古賀ちゃんのお芝居をすごく褒めていたんです。僕も別作品で古賀ちゃんと一緒になったことがあったので、櫻井さんがおっしゃられていることがよく分かりました。実際、本作のアフレコで一緒になったとき、櫻井さんも古賀ちゃんもむちゃくちゃ上手だと感じたんです。

本作は中国で制作された作品であるため、尺も中国語に合わせたものになっているんですよ。僕は言語に詳しい訳ではありませんが、同じ尺であってもスラスラと早く喋れる中国語は、情報量が日本語よりもたくさん入れることができると思うんです。台本からは、その情報量を尺内に収めるためにどう日本語に翻訳するのか、すごく考えているということが伝わってきました。演じる側も、尺をはみ出さず、セリフのひとつ、ひとつにいかに情報量を込めるのかが大事で、けっこう難しいんですよね。

――翻訳した作品を演じるならではの難しさがある。

村瀬:にも関わらず、お二人は短い言葉やセンテンスにちゃんと余さず情報を入れて、くっきりと情景が見える喋り方をされていました。それを後ろから見ていて、普通に感動しましたね。お客さんの気持ちで二人のお芝居に見入っていたんです。そういうお芝居の面もぜひ楽しんでください。

 

 

――これは第1期のときに豊永さん・櫻井さん・古賀さんにもお聞きした質問なのですが……。本作のテーマ“タイムトラベル”になぞらえて、遡りたい自分の過去があれば教えてください。

村瀬:あんまり過去に頓着がないほうなのですが、選ぶとすれば保育園や幼稚園、あとは小学生くらいの頃ですかね。子役出身の友達も多く、飲んでいるときに「僕も幼少期からお芝居をしていたら……」という話をすることがあるんです。もしかしたら芝居の手段が増えるかもしれないので、そういう思考実験的なものをやってみたいですね。

でも、そうなると青春時代がまた違った感じになっちゃうのか。僕は今の自分の生き方がけっこう好きなので、そこを変えたくはないですね。そう考えると、1週間くらい前に遡って、数字選択式の宝くじの当選番号を把握して、大金を得たいです。そういう現金な回答じゃダメ(笑)?

――大丈夫です(笑)!

村瀬:よかった(笑)。改めて考えてみても、1から学校に通うのもしんどい気がしますし、地続きで流れている時間が好きなので、そんなに過去には遡りたくないですね。戻るとしても1週間ぐらい前がちょうどいいのかもと、僕は思っちゃっています。

 

 

――いよいよクライマックスへと向かっていく本作。今後の見どころを教えてください。

村瀬:9話からは絵本のような抽象的な表現が入ってきます。それが最後の展開と合わせて、すごく胸に刺さる、活きてくる演出になっているんですよ。お話自体が面白くて、映像的にもチャレンジしている作品だと感じているので、今後も楽しみにしていただければと思います。

――本日は貴重なお話ありがとうございました。最後に、村瀬さんが思う本作の魅力を教えてください。

村瀬:本作に関われて、本当に嬉しいです。ティエンチェン・ティエンシーは考えていることは全然違いますが、根底ではお互いのことを大切に思っていて愛があります。それがすれ違うところに、ドラマとしての面白さが生まれているなと感じました。

デザインもすごく好きなんです。ヒカルはすごくかっこいいですし、ティエンチェン・ティエンシーは服がストリートだけれど、ポップで今時なデザインになっていて。そういうギャップも含めてキャラクターデザインがいいなと思っています。

一方でストーリーは、覚悟して見ないといけない。色々な要素が詰まっていて、全体的に漂っているいい意味でのごった煮感が光る作品だと思っています。この先も白熱した展開が待っていますので、最後までお見逃しなく、楽しんでください!

 
[文&写真・M.TOKU]

 

作品概要

時光代理人 -LINK CLICK-Ⅱ

あらすじ

繁華街の一角に佇む「時光写真館」を経営するトキ(程小時)とヒカル(陸光)。
「撮影者の意識にリンクし、写真の世界に入ることができる能力」を持つトキと、「その写真の撮影後12時間の出来事を把握できる能力」を持つヒカルはコンビを組み、トキの幼馴染・リン(喬苓)を通じて舞い込む顧客からの依頼を解決していた。
事件に関わるなか、トキとヒカルは一連の出来事の裏に「未知の能力」を持つ人物がいることに気付く。
暗躍する能力者に翻弄されながらも、謎の人物から渡された1枚の写真を手掛かりに真相を探っていくトキたち。
そこには、数年前に起きたある事件が深く結びついていて――。

キャスト

トキ/程小時:豊永利行
ヒカル/陸光:櫻井孝宏
リン/喬苓:古賀葵
銭進:中村悠一

(C) bilibili/BeDream

 

おすすめタグ
あわせて読みたい

時光代理人 -LINK CLICK-Ⅱの関連画像集

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024秋アニメ何観る
2024秋アニメ最速放送日
2024秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング