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夏アニメ『ハズレ枠』鈴木崚汰×宮下早紀インタビュー

夏アニメ『ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで』鈴木崚汰さん(三森灯河役)×宮下早紀さん(セラス役)インタビュー|“むごさ”も感じられるような灯河のスキルと、彼をサポートするセラスの感情の揺れ動きに注目!

オーバーラップ文庫より刊行中の、篠崎芳先生による小説『ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで』がTVアニメ化! 2024年7月より放送開始となります。

クラスメイトたちと共に“勇者”として異世界に召喚されるも、一人だけ最低ランクかつ「ハズレ枠」とされる「状態異常スキル」持ちだったため、生存率ゼロの遺跡に“廃棄”された主人公・三森灯河(みもりとうか)が、女神へ復讐する壮絶な物語が描かれます。

今回は、アニメ化を記念し、灯河を演じる鈴木崚汰さんと、灯河と共に旅をするハイエルフ・セラス役の宮下早紀さんの対談をお届けします。

 

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ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで
学校では空気な高校生、三森灯河はクラスメイトとともに勇者として異世界に召喚された。女神ヴィシスによってクラスメイトたちが次々にS級、A級と能力を見出される中、灯河は最低ランクであるE級と宣言され『廃棄』対象となってしまう。生存率ゼロの遺跡に廃棄された灯河はハズレ枠と貶された【状態異常スキル】を駆使して遺跡脱出を試みる。その日から、女神ヴィシスへの復讐の炎を宿した青年は人畜無害な人間をやめ、心の奥底に隠していた本性を明かしていく……「はじめようか、生存競争を」作品名ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで放送形態TVアニメスケジュール2024年7月4日(木)〜TBSほかキャスト三森灯河:鈴木崚汰セラス・アシュレイン:宮下早紀ピギ丸:津久井彩文ヴィシス:小清水亜美十河綾香:奈波果林桐原拓斗:水中雅章小山田翔吾役:KENN鹿島小鳩役:長縄まりあ戦場浅葱役:平山笑美安智弘:山下大輝高雄聖役:早見沙織高雄樹:前田佳織里イヴ・スピード:上田瞳リズベット:和多田美咲ニャンタン・キキーパット:汐入あすかシビト・ガートランド:諏訪部順一スタッフ原作:篠崎芳(オーバーラップ文庫刊)キャラクター原案:KWKM監督:福田道生 ...

 

主人公・灯河のドロドロした感情をはじめ、ダークな雰囲気の作品

――最初に原作小説やコミックなどを読まれたときの感想と、魅力を感じた点をお聞かせください。

三森灯河役・鈴木崚汰さん(以下、鈴木):最初は、暗いなと(笑)。

セラス・アシュレイン役・宮下早紀さん(以下、宮下):やっぱり(笑)。

鈴木:灯河の根底にあるドロドロした感情がそのまま作品に乗っているイメージです。灯河たちを召喚した女神ヴィシスの思惑、彼女への灯河の復讐心、他のクラスメイト、3つの軸が絡み合うわけですが、灯河の生い立ちも含めて……重いなと。

他のクラスメイトの描写を見ていると、スクールカーストは異世界召喚前後でそこまで変わらず、カーストの上位にいるメンバーが異世界でもスキルランクが高いままで。安くんみたいに一人だけ、カーストを押しのけて強くなるキャラもいますけど。暗い感情の描写が多い作品だなと思います。

 

 
宮下:悪意や灯河の復讐心など、ダークな感情がこれほど渦巻く作品はなかなかないと思うので、そこが魅力にもなっているのかなと。また、灯河のモノローグが多いんですが、ドロドロした感情だけでなく、冷静な部分、戦術眼などいろいろな面が垣間見えるのがおもしろいなと思います。

――ちなみに、作品名が長いなと思いませんでしたか?

宮下:私たち、いつも『ハズレ枠』と略して呼んでいるので、いざ正式なタイトルを言おうとすると「何だっけ?」と思うことがたまにあります(笑)。

鈴木:収録が始まると決まった時、最初にやらないといけないのはタイトルを何も見ずに言えるようになることだなと(笑)。アニメの情報番組などに出演する時、作品名をカンペを読みながら言うのはダサイなと思うので。

宮下:あとは、タイトルに「蹂躙」と付くこと自体が珍しくて。

鈴木:大きな怪物が街に現れて、破壊や暴力をし尽くす絵をパッとイメージするけど……。

宮下:「俺がすべてを(蹂躙)」ですからね。「どうなるのかな?」とワクワクドキドキさせるタイトルですね。

鈴木:タイトルにあるように、最弱な存在だった灯河が最強になって、敵を倒していく爽快さもあって。一番最初は暗い印象があるかもしれませんが、この爽快さも魅力だと思います。

宮下:ただ暗いだけではないですから!暗いまま終わったらそれはそれでおもしろいかもしれませんけど(笑)。ぜひ毎週観て、この爽快さも楽しんでいただきたいですね。

 

 

――ご自身の演じるキャラの印象やビジュアルの感想、共感できる点などお聞かせください。

鈴木:灯河はビジュアル的には平凡で普通の高校生に見えますが、実は周りからそう見えるように振舞っていて、内面では幼少期に受けた両親への恨みなどが積もり積もったままで。異世界に召喚されて、女神ヴィシスにひどい仕打ちを受けたことで、ひた隠しにしていたものが一気に露呈します。自分を偽り続けてきた悲しいキャラですが、異世界での彼はめちゃめちゃ強くて。抱えているものが重い分、ギャップの大きいのが魅力かも。

似ている点は「心がうるさいところ」ですね。僕は人に対して、普段の自分の人格を偽ることはありませんが、モノローグが多い彼のように、心の中で思うことが結構多いです。プラスなこともマイナスなことも。人の行動や仕草を見て、口には出さないけど、いつも何か思っているよと。

宮下:それを聞いてしまうと、「今、何考えているんだろ?」と気になってしまうかも(笑)。

鈴木:そう思ってもらって結構です(笑)。

宮下:セラスは優しくて、まじめで、純粋で、可憐で、まるで女神様のような。作中にはヴィシスという本物の女神がいるんですけど。

鈴木:ヴィシスは性悪だもんね。

宮下:それは何とも言えません(笑)。元々、ハイエルフの国のお姫様で、その後、人間の国で聖騎士になって、ふとしたきっかけで灯河と出会って。

――セラスは人を狂わせるほどの美貌の持ち主とか?

鈴木:いろいろな人が狂わされていたなあ。

宮下:(笑)。自分とかけ離れ過ぎると演じるのが難しいなと思ってしまうので……。

鈴木:(棒読み風に)そんなことないよ。

宮下:(笑)。セラスの美しさは気にしないようにして。それよりもお姉さん感や包み込むような優しさに重点を置いて演じました。

 

 

ーー宮下さんがセラスと似ているのは生真面目さ?

鈴木:本当にそうなんですよ。

宮下:ありがとうございます(笑)。

 

セラスの持つお姉さんらしさを出すために宮下さんが意識したこととは?

――演じる際に意識されていることや、収録前や収録中に受けたディレクションなどをお聞かせください。

鈴木:灯河は早いタイミングでレベルが上がって、負けないくらい強くなったけど、現世でクラスメイトといる時やまだ経験値が低いシーンでは、既に強くなっている状態を知っているので、最初から強いキャラクターみたいな声でやってしまって。「まだここでは強さを見せないで、弱いところもちゃんと出さなくては」と意識しながら演じました。極力、「空気モブ」感も出るようにして。

セラスと会話する時は、何かに動揺したり、感情の起伏もなく、クールに接しているような印象を受けたので、心を動かさず、冷徹・冷酷な部分も意識しました。

――モノローグが多いので大変そうですね。

鈴木:俯瞰した目線で冷静にしゃべるシーンが多いのが特徴的ですね。あと、戦闘IQが高いので、新たなスキルを手に入れたり、戦っていく中で学んでいくのでおもしろいし、演じがいがあるなと思いながらやっていました。

宮下:私の声は幼さがあるので、いかにその幼い成分を抜くかに注力しました。あとは私自身が末っ子ということもあってか、お姉さんらしさを出すのに苦戦しましたが、末っ子なのはもうしょうがないので、飼っているペットに愛情を注ぐ気持ちをうまく変換して、頑張りました(笑)。

あとは、灯河との距離感ですね。最初から近すぎると旅の中の緊張感がなくなってしまうので、まず聖騎士としての気高さや強さを大事にしていこうと思って演じました。

 

 

――お互いのキャラクターの印象やお芝居についての感想もお聞かせください。

鈴木:灯河とセラスが出会ってからは、灯河よりもセラスに(周囲の)悪意が向くことが多くて。彼女の美しさの虜になった人間たちがセラスを手に入れたいとか、殺そうと狙ってくるのでかわいそうだなと。そんな不幸感や儚さみたいなものがふとした瞬間ににじみ出てくるんですが、宮下さんの大人っぽく作ったお芝居がすごくマッチしていると思いました。

ここまでお話を聞いていて、自分の境遇や経験をキャラに当て込む役者さんなんだなと思ったし、宮下さんの真っすぐさや一歩引いて俯瞰で周りを見ているところがしっかりセラスにも落とし込まれている印象を感じました。

宮下:ありがとうございます。灯河については、私がセラス役ということもあって、「冷たいな」という印象があります。意識的にそう振舞っている部分もあると思うけど、「もうちょっと優しくしてあげてもいいんじゃないの?」と(笑)。

戦う前にかなり戦略を組み立てているし、周りのことをよく見ていたり、頭の回転が速いところが、鈴木さんと似ているなと思っていて。収録での雑談やこういう取材でもお話を回してくださるし、収録中のディレクションにもすぐ対応できるし、尊敬できる点や見習いたい部分がたくさんあります。アフレコを通していろいろ勉強させていただいています。

――鈴木さんの受け答えを見ていると座長感や貫禄を感じます。

鈴木:そうですか? 現場ではあまり座長らしいことはできなかったので。

宮下:いえいえ、そんなことないです!

――現場のお話が出ましたが、収録の雰囲気はいかがでしたか?

宮下:全員一緒ではなく、5~6人で一組の分散収録でした。

鈴木:特に我々が現場を盛り上げるというよりも、先輩方の力をお借りしたり、ついていく感じで、楽しく収録させてもらいました。また途中で、ある新キャラが入ってから、物語の展開と相まって、だいぶ空気が変わった気がします。

 

 
宮下:セラス役として落ち着いた部分を大切にしないといけないと思っていて、私自身が楽しくなっちゃうとセラスの雰囲気も変わってしまう気がしたので、作中の灯河とセラスの距離感のように、私も鈴木さんと距離を取りつつ……。

鈴木:その結果、花粉症や鼻炎の話くらいしかしていないという。

――役者さんによっては距離感を保ったり、緊張感を切らさないように、休憩中も一人きりで集中される方もいらっしゃると聞きます。

宮下:でも鈴木さんは私と逆のようで、キャラと自分を切り離して演じられるのがすごいです。

鈴木:僕は「灯河が暗いから、暗くしよう」と思っていたわけではなく、純粋に人見知りしていただけで。

宮下:そういう印象はなかったですよ!ゲストの役者さんがいらっしゃった時も気さくにお話しされていたし。

鈴木:ゲストでいらっしゃった方は、他の現場でご一緒したことがある方が多かったから楽しくおしゃべりできただけで。そこに(宮下さんも)巻き込めば良かったですね。

宮下:お心遣い嬉しいです。

 

 

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