カグヤ様にとっての仮面ライダーディケイドは憧れであり、目指すべき存在――映画 『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』鳳桜・カグヤ・クォーツ/仮面ライダーレジェンド役・永田聖一朗さんインタビュー
2024年7月26日(金)より大ヒット上映中の映画 『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』(『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』と同時上映)。
今作の舞台は、仮面ライダーガッチャードデイブレイク(=未来の宝太郎)のいる未来の世界。様々な困難を乗り越えてきた宝太郎とりんねが絶望の未来を覆す戦いに挑む、集大成にふさわしい内容となっています。そして、過去最大規模の戦いに“あのゴージャスな男”も参戦!?
本稿では、鳳桜・カグヤ・クォーツ/仮面ライダーレジェンド役・永田聖一朗さんのインタビューをお届け! キャラクターの歩みを振り返っていただいたほか、映画の注目ポイントやカグヤ様にとって重要な存在である「仮面ライダーディケイド」に関するお話を伺いました。
ディケイドから受け取った“背中の覚悟”
ーー永田さんから見た鳳桜・カグヤ・クォーツの人物像をお聞かせください。
鳳桜・カグヤ・クォーツ/仮面ライダーレジェンド役・永田聖一朗さん:もちろん高貴でゴージャスというイメージを大切にしていますが、彼自身は弱い部分も持っていると思うんです。弱さを見せないように強く振る舞う姿こそが、彼にとっての“ゴージャス”だと思うので、そこは演じるうえで意識しています。
ーー撮影現場で、カグヤ様のゴージャスさを出すために意識していることはありますか?
永田:あのゴージャスさは、スタッフのみなさんが作ってくれているものです。僕のやることは美顔器でむくみを取るくらいですね(笑)。
ーー(笑)。続いて、仮面ライダーレジェンドのデザインをご覧になった際の印象をお聞かせください。
永田:第一印象として「ディケイドに似てる!?」と思ったので、どういう関係なのかが気になっていました。あとは、呂敏さん(古屋呂敏さん)が撮ってくれた告知動画が格好良くて、これは人気が出そうだなと。
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— 仮面ライダーガッチャード【東映公式】 (@Gotcha_toei) October 12, 2023
KAMEN RIDER GOTCHARD
VS
KAMEN RIDER LEGEND
💎2023.11.05 AM9:00
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ーー仮面ライダーに変身したことで、周囲から反響はありましたか?
永田:金髪で目立つのもあるんですけど、大人の男性の方から声をかけられる機会が増えましたね。Instagramのフォロワーの比率も男性が6割くらいになったんです。
ーー永田さんがカグヤ役に決まるまでの経緯についても伺えますか。
永田:脚本の内田さん(内田裕基さん)が知り合いで、プロデューサーさんにお会いして、カグヤ役に決まりました。
ーーそうだったんですね! 仮面ライダーレジェンドへの初変身はいかがでしたか?
永田:初変身シーンの撮影でベルトが真っ二つに壊れてしまったんですよ。後日改めて撮り直すことになり、ベルトが開いて変身したカットは、一番最後に撮影しました。
ーーライドケミーカードの扱いが難しそうだなと。
永田:確かに難しかったです。ただ、仮面ライダーに憧れていたからこそ、より気合も入りました。緊張しましたが、最後は「そんなことよりベルトを壊さない」という気持ちが勝っていた気がします(笑)。変身ポーズは、僕とアクション監督の福沢博文さん、スーツアクターの縄田雄哉さんで考えました。僕も5パターンほど提案して、3人で話し合いながら作り上げていったんです。
ーー加部亜門さん演じるカグヤ様の執事・バトラーの印象もお聞かせください。
永田:加部亜門は本当に器用で、何でもできるんですよ。本当にバトラーのような人なんです。カグヤ様が無茶苦茶に掻き乱す一方で、物事を上手く運ぶ役目は彼一人で担ってくれていました。
ーーカグヤ様が登場した『仮面ライダーガッチャード』第33話〜第35話では、劇場版のような豪華さでした。
永田:ゴージャスでしたよね(笑)。僕にとっても、本当に贅沢で夢のような時間でした。「カグヤ様、参上!」や「ゴージャスの型」などの歴代ライダーのセリフを言えたのも嬉しくて、本当にありがたい限りです!
改めてカグヤ様を演じるうえで、スピンオフとは違う姿を見せたいなと。彼の人間らしい部分を表現することで、より愛されるキャラクターにしたいと思いました。
ーー第33話では、仮面ライダーレジェンダリーレジェンドへのパワーアップもありました。
永田:仮面ライダーディケイドのコンプリートフォームを知っていたので、以前から「ディケイドを参考にするとしたら、どんな強化フォームになるんだろう?」と想像していたんです。見た目はとても格好良いのですが、首周りは少し動きづらそうですね(笑)。でも、戦ったら絶対強いだろうなと。
ーーカグヤ様の過去には、仮面ライダーディケイドが深く関わっていますよね。「歴代ライダーの力を扱う」という共通点もファンの間で度々話題に上がっていますが、カグヤ様にとってのディケイドはどんな存在だと思いますか?
永田:間違いなく“憧れ”です。カグヤ様のキャラクターソング「Living Legend」の歌詞にも、「あの日見てた 背中の覚悟が」というフレーズがあって。ほんの一瞬の出来事でしたが、助けてもらった瞬間に、仮面ライダーとしての覚悟を感じ取ったんだと思います。彼を目指して、仮面ライダーディケイドに近しい仮面ライダーを生み出したんじゃないでしょうか。