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夏アニメ『ふたきれ』坂田将吾、後本萌葉、内田真礼インタビュー

純の“割り切れない気持ち”に共感。翻弄されっぱなしの三角関係が開幕ーー『恋は双子で割り切れない』白崎純役・坂田将吾さん、神宮寺琉実役・後本萌葉さん、神宮寺那織役・内田真礼さんインタビュー

琉実と那織の“ここが可愛い!

ーー琉実と那織の“ここが可愛い!”、“ここは負けない!”という推しポイントを教えてください。

後本:琉実は那織にはない純粋さがあります! 

坂田:いきなり攻めますね!(笑)

一同:(笑)

後本:那織はなんの躊躇もなくエッチな話をしたりしてお姉ちゃんをからかうんですけど、それに対して照れたり怒ったりとコロコロ表情を変えるんです。そんな純粋なところが可愛いなと思っています。

坂田:琉実は素直にコミニュケーションが取れますよね。普通の女の子らしさが可愛いなと思いますね……はい……(笑)。

後本:気まずそうですね(笑)。

内田:(笑)。琉実はどこか初恋の香りが漂っているんですよね。作中、彼女を通して純粋な好意といいますか、青い感じが描かれているんじゃないかなと思いました。そして、那織にはないものをたくさん持っているからこそ、那織自身、こうはなれないと思って今の性格になったんじゃないかなって。

後本:あぁ!

内田:双子ではありますけど、似過ぎてもぶつかってしまうことがあるから。那織はそれを避けたのかもしれないですね。

坂田:でも琉実は度胸がありますよね。

後本:そうですね。お話のきっかけを作るのは琉実ですもんね。

ーー那織についてはいかがでしょうか?

内田:那織はいろいろなものを吸収しているだけあって、それだけの知識があります。同級生たちと比べても少し先を行っているようなところがありますよね。少しエッチなことを知っていたりもするので、そういう仕草や雰囲気を醸し出しながら「俺のこと好きなの?」と思わせることだってできちゃいます。

でも、急にどこかに行ってしまいそうな読めないところがあるんですよね。そこが追いかけたくなる魅力に繋がるんじゃないかなと。なんだか猫みたいですね。

ーーたしかに猫っぽいですね。

内田:家でずっとダラダラしているけど、たまに甘えに来たり。と思いきや、急に突き放すようなことを言ったり。簡単には振り向いてくれない掴みどころがない女の子ですね。

坂田:めんどくさい(笑)。

一同:(笑)

坂田:でもそれが最大の魅力ですよね。それでいて彼女にはプライドや美学があって。それらに沿って、望む結果を掴み取ろうとする強さは魅力的ですし、たまに見せる弱さとのギャップが可愛いポイントになるんじゃないかなと思います。

後本:那織は一見、なんでもできる子に見えるんですけど、坂田さんがおっしゃった通り、手がかかるんですよね。だからこそ琉実はお姉ちゃんらしくしようと思っていて。そんな隙があるところは魅力でもありますよね。

ーー正反対だからこそ強敵だと感じられたり?

後本:いや〜、感じちゃいましたね(笑)。

坂田:もはや異種格闘技戦ですよね……!

内田:パワータイプと魔法使いくらい違うよね(笑)。

坂田:そういえば、原作者の髙村(資本)先生とお話したとき、「結婚するなら琉実で、彼女にするなら那織かもしれない」とおっしゃっていて。

後本:えぇ〜!

内田:ちょっとわかる!

坂田:「那織と結婚したら絶対に面倒くさい」と(笑)。絶対に不機嫌だけどそれを指摘すると、そんなことないと怒られそうな面倒臭さがありそうだとお話されていました。

後本:想像できちゃうな〜。

恋人関係には遠い距離感

ーー演じるにあたって意識したポイント、実際に掛け合った感想をお聞かせください。

内田:那織は素直に言葉を出さない子なので、言っていることと思ってることにギャップがあります。だからこそ、本心ではないとわかったうえでセリフを読まないといけないことが多かったので難しかったです。前半は特にそうだったので、「セリフを信じちゃいけない。台本をただ読むんじゃない。彼女がなにを考えているのか感じ取るんだ……!」と(笑)。

しかも、セリフ自体が多いのに、難しい言葉がいっぱい出てくるので本当に大変でした。現場で「今日は音響監督になにも言われないと良いな」と思っていても毎回なにかしら言われてしまって(笑)。

ーーどんなことを言われるのですか?

内田:映画ネタとかで「この作品は知ってる?」と聞かれたりですね。映画ネタのセリフはキャラクターの心境とリンクしていたりするので、しっかり理解してセリフを読むことに意味があるんです。

坂田:本当に難しい言葉ばかりで大変そうでした。

内田:そうなの。でも、それは髙村先生の知識が幅広いということでもあるので、作品の面白さに繋がっている部分でもあると思います。ただ演じる身としてはすごく大変でした(笑)。

ーー(笑)。琉実はいかがでしたか?

後本:そもそもこの作品は切ないシーンが多くて、琉実もずっと思い悩んでいるんですよね。そんな中、琉実はモノローグで語り手を担っていることがあるので、どう視聴者のみなさんを惹きつけるか、感情移入してもらうのかを考えました。ただ、本来は活発な少女なので、暗くなり過ぎたらそれはそれで琉実らしくなくて。そのバランス感覚はかなり意識しました。

ーーディレクションなどはありましたか?

後本:友だちと会話するシーンで、「一旦、悩みとかは忘れて大丈夫」と言っていただいたことを覚えています。もちろん相手にもよるので、その都度ディレクションをいただいていました。

坂田:そういえば、音響監督が「琉実は純がいなければ幸せになれるのに」と言っていて。

後本・内田:あぁ〜!

後本:本当に、純にさえ出会っていなければ……(笑)。

ーー(笑)。そんな純を演じるにあたってはいかがでしたか?

坂田:普通の男子高校生だったらどんな風に考えて、どう反応するのかという部分はすごく大事にしました。あとは琉実と那織との距離感ですね。彼、彼女らは幼馴染といっても6歳くらいからずっと一緒にいるので、もうきょうだいみたいな関係でもあると思うんです。もちろん純はふたりのことを女の子として意識してはいるので、友人関係に近いけど恋人関係には遠いみたいなイメージと言いますか。それ以外だと日常感を大事に、変に力まないことを心がけました。

ーー掛け合うにあたって、琉実と那織で違いみたいなものはありますか?

坂田:琉実との掛け合いは特に意識しました。序盤、付き合っていた期間があるので、純にとっての琉実は肩肘張らずに喋れる相手でもあるんですよね。だからこそ力を抜いて、ちょっと恋人っぽさが強めの距離感を意識しました。

(C)2023 髙村資本/KADOKAWA/ふたきれ製作委員会
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