スーパー戦隊と仮面ライダーに出演する二人の対談が実現! 永徳さん×森博嗣さんインタビュー|印象的なポーズは、スーツを着たときの「ひらめき」から生まれる!?【スーツアクターという仕事:連載第1回】
永徳さんが『仮面ライダー電王』で遊佐浩二さんと共演したときに感じた“声優の凄さ”
──このお仕事をやっていてよかったことを教えてください。
森:おもちゃが増えていくこと!
一同:(笑)
──スーツアクターのファンからの応援で嬉しいことはありますか? スーツアクターの推し方、どう応援していったらいいかを教えてください。
永徳:お手紙は元気になりますね! 今の時代だからこそ、いろんな気持ちや性格が見えて励みになります。返せないのは申し訳ないんですが、もらうと嬉しいですね。
昔は「ガンダムやスーパーロボットが好きです!」と言っていたんですが、女性のファンが多いのでなかなか思いを共有出来なくて(笑)。
最近はSNSで、自分の好きなシナモロールやサンリオのかわいいキャラクターが好きですっていうと、ファンの方がお手紙を送ってくれるときにキャラクター便箋を使ってくれたりします。あとディズニーのキャラクターのマリーも好きで、便箋やシールをいただいて、いろんな所に貼ったりしています。キャラクターを好きなことをファンの皆さんと共有出来たりすることが嬉しいですね。
──女性ファンの方が多いと、ロボットよりそっちの方が反応が良さそうですね。
永徳:そうですね。ロボットって、どう共有していいかわからないですもんね。常にロボットを持ってるわけにもいかないじゃないですか(笑)。
──森さんはいかがですか?
森:自分はテレビで作品を見て、それでおもちゃを買ってくれることですね! それが一番です!
──ユーザーからスーツアクターさんへ質問を集めたところ、400件以上応募が来ました! その中から質問をさせてください。
■スーツアクターの職業病やスーツアクターあるあるがあったら教えて欲しいです(なっさん)
永徳:なんだろうな……身振り手振りがでかくなる。リアクションとか。買い物していて、店員さんに「ありがとうございます」って言うときの「ありがとう」が傍から見たらでかいらしくて。そんなに意識していないんですが、もしかしたら職業病なのかな?
森:職業病かはわからないんですが、普段キャラクターの面を被る仕事をしているので、ふだん横を向くときに顔を動かさないで、目線だけで横を見ちゃうことはありますね。
■キャラクターのマスクの視界ってどれくらい見えているんですか?(きちゃのまる)
森:物によるんじゃないですか?
永徳:うん。視界が限られるものもあれば、クリアに見えるものもあります。毎年こうであると決まっているわけではないですね。
森:物によっては視界ゼロのものもありますね。
永徳:うん、ゼロもある。ライダーとかだと。
──永徳さんは声優とキャラクターを作っていくことも多いかと思います。声優の凄さを感じることはありますか?
永徳:『電王』(『仮面ライダー電王』)のとき、遊佐浩二さんに「もっと動けば声をあてるから、動いてくれ。なんでもいいからリアクションを起こさないと声があてられないから。普通に立っているだけじゃなくて。そういうのを探して」と言われて、少し動くだけで声が当てられるんだと凄さを感じましたね。
あと自分の舞台経験で、関智一さんが座長の劇団ヘロヘロQカムパニーの舞台に出させてもらったときに声優さんの技術はすごいなと思いましたね。痛みの表現が違う声で、燃やされたのか、殴られたのか、切られたのか、ダメージでそれぞれ声の出方が違ったり、距離感が変わったりするのが凄い技術だなと思って。それで立体的に聞こえたりするんですよ。
例えば、ドラマCDとかで声優さんがその声の出し方で、目をつぶってるだけでも距離感が見えて。情景がどういう風に動いてるのか、飛んでいるのか、走っているのかっていう表現が本当にすごいと思うんです。それに自分は対抗じゃなくて、相乗効果ができるのは、体を使ったお芝居なのかなと思っています。よく自分はオーバーリアクションって言われるような、普通の人だったら動かないことでも、動くきっかけさえあれば、それをちょっと大きくすれば、そういう表現ができるっていう意識で動くようになりました。声優さんとお仕事をすると、沢山学びがありますね。
──この記事はリレー連載第1回なので、次回の五味涼子さん、坂梨由芽さんに質問をお願いします!
永徳:なんだろう。じゃあ「最近ハマっている食べ物は?」
──ちなみにお二人の最近ハマっている食べ物や好きな食べ物は?
永徳:茶碗蒸し!(笑)
森: 最近だと中華料理ですかね。中華街で食べるような八角とか、香りが本格的なやつがいいですね!
──本日は貴重なお話をありがとうございました!