慈衣菜の登場で物語はテンポアップ!? 実は誰よりも周りを把握して動いている子ーー『恋は双子で割り切れない』インタビュー連載第7回:雨宮慈衣菜役・石原夏織さん
電撃文庫から刊行中の『恋は双子で割り切れない』がTVアニメ化! 2024年7月10日よりAT-X、TOKYO MXほかにて放送中です。
白崎純と琉実・那織の神宮寺姉妹は小さいころから家族同然で育った幼なじみ。特定の関係を持つでもなく交流を続けてきた3人の関係は、ある日、琉実が発した一言でいびつな三角関係へと変わっていきます。
放送を記念して、キャスト陣のメールインタビューを実施! 第6話放送後の今回、雨宮慈衣菜役・石原夏織さんに第6話を振り返っていただきました。
もしかしたら誰よりも周りを把握して動いている子
ーー原作や脚本をご覧になった感想をお聞かせください。
雨宮慈衣菜役・石原夏織さん(以下、石原):純と琉実と那織の複雑な三角関係にこれは難しい、結末が見えない…と最初に思いました。そして「純くんはっきりしてよ」と、琉実と那織と同じようにちょっぴりもどかしく感じました。どのように物語が進んでいくのか気になるので毎回次の台本を読むのを楽しみにしていました。
ーー慈衣菜の第一印象をお聞かせください。また、収録を重ねる中でキャラクターの印象に変化はありましたか?
石原:話し方がギャルっぽかったりテストで赤点取ったりという点から、慈衣菜ちゃんは楽観的でちょっとガサツでムードメーカーな子なのかなと印象を受けました。でも物語が進むにつれて、彼女は人の事をよく見て発言をしたり行動をしているのを感じて、もしかしたら誰よりも周りを把握して動いている子なのかもと印象が変わりました。そして自分の求めている事に対してどのように行動したら叶えられるのか、とよく考えているなと思いました。
ーーギャルっぽい話し方であったり、ワードセンスが特徴的な慈衣菜ですが、彼女を演じるにあたって意識していることはありますか? 収録にあたって準備したことや現場でのディレクションなどがあればお聞かせください。
石原:初登場の時テストで演じたものは、声質的に真面目な感じがするからもっと成績が悪い感じに演じて欲しいとディレクションをいただきました。なので可愛さはありつつもなるべく賢くならないように演じました。
ーー慈衣菜は誰とでも分け隔てなく仲良くなれるタイプに見えますが、純、琉実、那織の3人との掛け合いにおいて距離感はどのように意識されましたか?
石原:純は初対面ではありましたが、まるで昔からの知り合いの用に馴れ馴れしく距離を詰めて演じました。琉実とは既に仲が良かったので仲良しの友達として距離は近めにしました。那織は近づきたいけど、なかなか上手く行かず、少しずつ少しずつ距離を詰めていくように心がけました。