『ef - a tale of melodies.』アフレコ..

あのクオリティと感動の展開が帰ってきた!ついに放送が開始された『ef - a tale of melodies.』メインキャスト陣にアフレコ取材!!

 ついに放送が開始された『ef』第2期シリーズ、『ef - a tale of melodies.』。その放送を待ちわびたファンも多いのではないだろうか?

 06年にリリースされたPCゲームがヒットを記録。それを原作として昨年秋、U局各局で放送されたのが『ef - a tale of memories.』だ。原作ゲームをベースにしつつも、当時未発売だったPCゲーム版の「後編」部分をもアニメ化。その巧みな構成とクオリティでファンをうならせた前作から1年、いよいよ待望の続編が放送を開始した。幼なじみたちの記憶を遡る、真実の旋律へと迫っていく物語、『ef - a tale of melodies.』は、すでに視聴者の間で話題となり、新たなファンの輪を広げながらその人気を拡大中だ。

 今回は、第3話のアフレコ終了後、スタジオにお邪魔してメインキャストのみなさんに、第2期シリーズの魅力と展開についてお聞きした。今回お話をうかがったのは、雨宮優子役の中島裕美子さん、火村夕役の遠近孝一さん、羽山ミズキ役の後藤麻衣さん、久瀬修一役の浜田賢二さん、広野凪役の伊藤静さん、雨宮明良役の古澤徹さん、新藤千尋役のやなせなつみさん、麻生蓮治役の高城元気さん。そのときのコメントをお届けしていこう。


――第3話まで終えてのアフレコの感想をお聞かせください

中島裕美子さん(雨宮優子役):とても楽しく演じさせていただきました。3話の優子は少し楽しい感じになっていたのが印象的です。

遠近孝一さん(火村 夕役):難しい役だなぁと実感させられる第2期シリーズです。心情表現が難しく、これから火村がどうなってしまうのか不安です。

後藤麻衣さん(羽山ミズキ役):第1期シリーズのときは、ミズキは物語の核心に触れる人物ではなかったのですが、今回はかなり中心に近づくキャラクターになりそうなので、今後の展開が楽しみです。今のところミズキは、普通の女の子の面しか見せていないのでドキドキしています。

浜田賢二さん(久瀬修一役):第1期シリーズでは若い子たち中心で、久瀬はあまり深くは関わっていない感じだったんですけれども、第2期シリーズに入り、これほど重圧がかかるとは思っておらず、その重みを感じつつ3話まできている感じです。

伊藤 静さん(広野 凪役):私は第2期シリーズからの参加ですが、すんなりとみなさんの輪に溶け込ませていただいて、和気藹々と楽しく演じさせていただきました。凪は、火村と久瀬にひょうひょうと絡んでは、ひょうひょうと去っていく。今まで演じてきた役の中でも珍しいタイプなのですが、楽しいなと思っています。

古澤 徹さん(雨宮明良役):火村くんを美術部に勧誘したところまで、演じさせていただきました。感想としてはぜひ火村くんには美術部に入ってもらいたい。そんな気持ちでいっぱいです。

やなせなつみさん(新藤千尋役):久しぶりに蓮治くんと一緒に出られてとても嬉しいです。千尋は、相変わらず登場するといっぱい喋ります。赤ペンでチェックいっぱいの台本で、新しい立ち位置を楽しんでいます。出てない回のお話が気になって仕方なく、その回に出演した方に聞きまくってしまいました。

高城元気さん(麻生蓮治役):今まで途切れずやってきた感が自分の中にはあったので、第2期シリーズの3話まできましたが、むしろ16話を演じているイメージになっています。みなさんついてきてくれているのか、少し不安もありますが新シリーズを楽しみにしています。


――自身の演じるキャラクターをご紹介ください

中島さん:第1期シリーズのときは、不思議な人だった優子。第2期シリーズでは、その不思議さの謎が解き明かされていくのではないかと楽しみにしています。

遠近さん:第1期シリーズの火村は達観していて、ある意味完成されていました。第2期シリーズでは、なぜそうなっていったのかという謎に迫ります。作中の時間がクロスしているので、2人の火村を楽しんでいただけるのではないかと思います。

後藤さん:ミズキは今のところどこにでもいるようなタイプの元気いっぱいな女の子。3話まではまだそのスタンスは崩してはいません。ただ、内に秘めているもの、引きずっているものがあるという部分を要所要所でチラリチラリと見せているので、恐らくそれが今後のストーリーに深く関わっていくんだろうなと楽しみにしています。

浜田さん:蓮治の隣に住む青年。第1期シリーズでは蓮治の背中を押したり、突き放したりと、大人の対応をしていた久瀬ですが、第2期シリーズでは急な展開がやってきますから、どんな人なのかは、そこを見てもらえたらなと思っています。

伊藤さん:過去の学生の頃と10年後がいったりきたりする展開は面白いなと思っていて、ボーっとしていると、今は年上のほうなのかという具合に、2つの時間軸の演じわけを見て楽しんでいます。久瀬に非常に恐れられている凪は、1人美術室で全裸のデッサンを描くほど、絵に対する情熱をもっているちょっと変わった女の子。私にも絵心があったらいいなと思わせてくれます。オンエアで見られるであろう彼女の絵を楽しみにしていてください。

古澤さん:煙草は大好きみたいですね(笑)。人それぞれに重いテーマが描かれる作品の中にあって、彼は極端な二面性をもっている人ですから、そこがキーとなっていくんだろうなと思います。今はまだ普通のお兄ちゃんですが、この先どうなっていくのか?楽しみにしていただければと思います。

やなせさん:千尋は記憶に傷害を持つ子です。消えた記憶を、日記を読むことで理解します。第2期では、第1期で蓮治くんと育んだ関係で、少し考え方が成長しているようです。離れて暮らしている双子の景お姉ちゃんが大好きです。

高城さん:思い起こせば第1期シリーズでの蓮治は頑張り過ぎていたんじゃないかと思います。あれはきっと蓮治のアクセル全開な姿であって、第2期シリーズに入ってからはミズキちゃんに対してかなり情けないシーンが続いていきます(笑)。
やわらかく、「何だよう」という蓮治がきっと普段の彼の姿ではないかと感じますが、彼は事を成し遂げた男なので、第1期シリーズでの久瀬さんのように困っているミズキちゃんにちょっとずつアドバイスもしながら、「何だよう」と言い続けたいなと思います。


――作品の印象についてお聞かせください。第1期、第2期シリーズの違い、初めて参加した感想など

中島さん:第1期シリーズに比べて、第2期シリーズは大人のお話しなのかなと感じます。登場人物の考え方が大人の人が多い印象ですね。
ヒロくんやみやこちゃんに優子がついて痛いところ突き、蓮治くんと千尋ちゃんに夕くんや久瀬さんがついていてサポートしていた第1期シリーズに対して、夕くんは割と野放しになっていて、今までの主人公よりもたくさん悩んでいます。支えがない分、いろんな葛藤が入ってきて、それは見ていて面白い展開になるんだろうなと想像しています。なぜ大人の夕くんがやさぐれてしまったのだろうか? きっとわかってもらえるだろうなと思います。

遠近さん:作品の雰囲気、演出のすごさは、第2期シリーズにも引き継がれていて健在です。efの世界を十分に満喫していただけると思います。違いと言えば、第1期シリーズの季節が冬だったのに対し、第2期シリーズでは夏のお話。その違いがポイントになるかもしれません。

後藤さん:第1期シリーズのときから、空気と風が流れているところまで細かく表現されている作品で、それは第2期シリーズにも受け継がれています。陽の採光や風の流れが映像からも感じ取れるところがすごいなぁと感じ完成を楽しみにしています。
また第1期シリーズとは違う点を挙げるとすれば、ヒロインはヒロインという立ち位置だったのに対して、今回は久瀬がヒロインだなと感じています。
これからミズキは久瀬をどう頑張って攻略していくのか?とても楽しみにしています。

浜田さん:久瀬の目線で言えば、俯瞰気味にものを見ていたところから、グッと前に出てきた印象があります。少し胸が痛い感じがしています(笑)。久瀬という役を演じているところへ、映像と音楽がどう絡んでいくのか? 見事にマッチしていた第1期シリーズを見てもとても印象深かったので、それがどう継承されていくのか注目していただきたいところです。

伊藤さん:効果的に文字と間を使っている作品だなと感じました。色がついて音が入って、完成されたものになったときにどんな風になっていくのだろうかと、ワクワクしながらアフレコをしています。
第2期シリーズからの参加でしたが、いきなり楽しませていただきました。入り込めなかったらどうしようという不安を、あっさり、すんなりと迎え入れてくださって楽しく演じられています。これから先、毎回のアフレコがとても楽しみです。

古澤さん:第2期シリーズからの参加ですが、映像の空間の取り方が独特で、広い空間の中に人間がいる構図が多いのが印象的でした。
作品世界があって、登場するキャラクターがもっている世界感が、その空間の表現に反映されているのが見て感じ取れることと、群像劇とあるように、自己と他者に深い哲学的な思いのようなものを感じます。それらはこの作品のキーワードになっていくんじゃないかと印象を持ちました。

やなせさん:第1期では、2つの都市でのお話でしたが、今回第2期では、過去と現在のお話です。場所や時間が行ったり来たりで、多少難しいところはありますが、見応えがあるかと思います。色々と伏線もあり、それらが繋がったときが……。
 また音楽や景色も、大変に練られて使われている作品なので、私も毎回の放送を楽しみにしています。

高城さん:第1期シリーズではそれぞれのカップルが完結して終えていたのですが、efという作品全体で見たときには、まだパズルの埋まっていないところがいっぱいあったと思います。それまで助言者だった人たちの、事情が語られていく中で、今回のシリーズでは少しずつそのパズルを埋めていくかのように、作品の空白が埋まっていくのが楽しみなんです。
 『ef』は群像劇ですので、誰一人として楽しいだけの人はいなく、それぞれに辛いことを抱えて今がある。そこが本作の醍醐味になっていくと思っています。そして副題が“a tales of melodies”となっています。僕はこの作品の音楽がとても好きなので、音楽にも期待しています。


――視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします

中島さん:第2期シリーズができるのも、第1期シリーズを応援してくださったみなさんのおかげだと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。
 第2期シリーズを見たら、きっと第1期シリーズが見返してみたくなると思います。そのときはぜひDVDを見返してもらって、ラジオもやっているのでもしよかったら聴いてください。

遠近さん:第1期シリーズのときの火村は、会話をする人も限定されていたのですが、今回は違う人たちとの会話や人間関係が描かれているので面白いなと思っています。いろいろな謎が解けていく展開にご注目ください。見てくださる方それぞれの捉え方で『ef』の世界を存分に楽しんでもらえたらとても嬉しいです。

後藤さん:夕くんのセリフやミズキの行動が第1期シリーズからリンクしている部分も多く、第1期シリーズから見ていただいた方に楽しんでもらえる要素が満載だと思います。また、第2期シリーズから見始めた方にも、第1期シリーズがどんな話になっていたのだろうかと気になる内容ではないかと思います。
 まだ先のストーリーのことはわからないのですが、いろいろな試練が待っているようなので、ミズキとして頑張って成長していけるように心掛けたいと思います。きっとご期待に沿える内容ですので、ぜひとも楽しんで見ていただけたら嬉しいです。

浜田さん:第1期シリーズの時に久瀬が関わっていたキャラクターたちが、今シリーズでは久瀬にふりかかってきている。久瀬の謎とともに注目していただきたいと思います。
 久瀬ばかりを見なくてもいいのですが(笑)、久瀬を演じた者としては彼を応援したいのでぜひにも宜しくお願いします。

伊藤さん:念願の『ef』への参加が叶いました。第2期シリーズがオンエアされるまでには、第1期シリーズを完璧に追いかけて、前作の空気を感じつつみなさんとともに、新シリーズを楽しんでいこうと思います。

古澤さん:明良という人物はよく分からない人だなと感じていつつも、どこか不思議で面白いなと思い、今回のTVシリーズに臨ませていただいています。謎の多い作品ではありますがハマる要素は満載だと思いますので、ぜひ注目していただければと思います。

やなせさん:また皆さんに会えて嬉しいです。第2期も、とても感情が揺さぶられます。いっぱい泣いて、怒って、笑ってください。どうか、あなたのお気に入りのお話になれますように。

高城さん:第1期シリーズをやっている時から作品の世界観については教えてもらっていて、そのことを早くみなさんにお伝えした気持ちでずっといました。第2期シリーズですべて明らかになると思うので、僕たちが「ef」の世界観を知った時の驚愕をお届けできるかと思うと、とてもうずうずしています。この“melodies”が最後どこに向かうのかは、僕たちも知らされていないところなので、それは一緒にドキドキ、ワクワクしたいなと思っています。

(C)minori/「ef2」製作委員会

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