この記事をかいた人
- 福室美綺
- 福岡出身。触れた作品にすぐハマる、ちょろさNo.1ライター。親友であり敵のような複雑な関係性が大好物です。
――皆さん『美少女戦士セーラームーン』がお好きだということで、1番好きな“セーラー戦士”を教えてください。
原:私はずっと子供の頃からレイちゃんが大好きです。赤いヒールで強気な感じに惹かれたところがスタートではありましたが、今回の映画でもレイちゃんはどこか一歩引いているところがあります。
悩みを抱えすぎているというか、「そんなに悩まなくても大丈夫だよ」と言葉をかけたいぐらいで。神社を継ぐ気持ちはわかるけれども、まだ高校生だから好きなことをしても良いんだよ、と。
でも、好きなことをしたいけれど周りのために自分を犠牲にしてまで頑張りたい、というところがレイちゃんの良いところでもあるので、うまいこと幸せになってほしいなぁと思います。
――確かに。レイちゃんはセーラー戦士の中でも客観的に見られる冷静さを兼ね備えていると思います。
原:そうなんです。でも否定したり拒絶したりはしないんですよね。言わなくていいことは言わない部分がとてもやさしいなぁ、と。
本当に強い人はやっぱり芯があるんだな、と思いましたし、「嫌なことは嫌」とただ言うだけじゃなくて、周りに合わせながら自分を強く持つところに強く惹かれました。
諸星:私が小さいときに好きだったのはまことちゃんでした。すごくかっこよくてボーイッシュな女の子にとても強い憧れを持っていたので、ちょっと男勝りな感じで頼もしさもある女の子というところに惹かれました。
それなのに、バラのピアスをつけていたり、結婚したい!彼氏がほしい!とキャッキャしたりしているそのギャップがすごく可愛いんです。
また映画を観させていただいて、まことちゃんと一緒にキャッキャしている美奈子ちゃんがすごく可愛くて。その2人の雰囲気がとても素敵でした。
今回、セーラー戦士たちの1人1人にストーリーがありますが、私自身も考えさせられましたし惹きこまれて本当に魅力的でした。
――そのストーリーの中で1番共感したセーラー戦士はいましたか?
諸星:自分の思うようにできなくてモヤモヤしてしまう、美奈子ちゃんのお話が1番共感しました。悩みが純粋で少女らしくて、きっと誰もが感じたことのある悩みなので、今回の映画ですごく好きになりました。
リーダーとしてみんなを引っ張っていく立場にいるはずなのに……という責任感から来る悩みやモヤモヤしている姿を見ていると、頑張れ!と応援したくなりますし、「そんなに悩みすぎなくても大丈夫だよ」と声をかけてあげたくなります。
最終的にはその悩みを克服していくその姿がすごくカッコ良くて、やっぱりみんなそれぞれ強いな、と思いました。もう推しが選べません(笑)。
原:わかる~!
上田・高橋:うんうん!
諸星:なので、箱推しです(笑)。
――それは間違いないです! やっぱりセーラー戦士たちそれぞれに良さがありますもんね。
上田:そうですね。私も箱推しではありますが、小さい頃からずっと好きなのはみちるさんです。「こんな女性になりたい!」と目で追ってしまうほどの憧れの存在でした。
でも今回映画を観て、レイちゃんに惹かれつつもホークス・アイに惹かれまして……
(全員うなずく)
上田:なんかもう……それだけ叶えたい夢があって、同じ気持ちがわかるからこそ、最後にちゃんとまことちゃんにかけられる言葉があるという……もう夢を叶えてあげたい!!!という切ない気持ちになりました。
本当に幸せにしてあげたいキャラクターですし、本当に「幸せになってね」と思います。
――ホークス・アイの最後のシーンはもう涙なしでは見られません……。なんで早くその気持ちを言わなかったんだ!と。
上田:本当にそうなんです……!
原:むしろ、ここからジョブチェンジをしても……!
高橋:本当に!
原:ベスベスだったらきっとOKくれるよ!と。上司に相談でホウレンソウは大事ですからね!
諸星:(笑)。
高橋:私自身、幼稚園のときにゲームで遊んで、それ以降はちゃんとした記憶がないまま『美少女戦士セーラームーン』に触れたので、しばらく触れていない期間があったんです。
今回の映画をきっかけに久しぶりにアニメを見て、“そういえば、まことちゃんは1人暮らしだったんだ!”とセーラー戦士たちの情報を覚え直したりして。今までのセーラー戦士たちに対しての印象が浅かったな、と思い直しました。
全員の印象がガラリと変わりましたし、映画を観て、こういう女性になりたい!とついつい目で追ってしまったのはレイちゃんです。
あと、恋愛的なところでいえば、うさぎちゃんが衛さんの看病に行ったときの振る舞い方が本当に大好きです!
――あ~!すごくわかります……!!
高橋:ですよね! あんなに衛さんに冷たくされたのに、気丈に振る舞って……私だったらもっと凹む!!
一同:(笑)。
高橋:もう、本当にうさぎちゃんは強い! あんなに支えられる彼女になりたいと思いました。いや、うさぎちゃんが彼女にほしいです(笑)。
私がうさぎちゃんの彼氏になりたいくらい、本当に素敵な人。衛さんが愛されていて羨ましいなぁ、と思います。
あと、そのときのちびうさちゃんの表情や仕草もすごく大好きです。
――本当にすごくわかるので、ぜひファンの皆さんに劇場でそのシーンを観ていただきたいです……! 最後になりますが、ご覧になる方へメッセージをお願いします。
原:全体的にものすごく元気がもらえるキラキラした映画になっています。すごく明るいところと、いたずらの延長で結構残酷なことをするアマゾネス・カルテットの塩梅も一緒に観ていただけたら嬉しいです。
諸星:ストーリー全体としてのキラキラ感や、これぞセーラームーン!という演出ももちろん、本当にキャラクターそれぞれの個性がすごく出ています。
セーラー戦士たちもアマゾネス・カルテットも敵ながら愛されるキャラクターだと感じるので、それぞれに注目して観ていただけたら嬉しいです。
私も全力でパラパラを演じさせていただいたので、パラパラの自由奔放で可愛らしさというものが皆さんに伝わったら良いなと思います。
上田:すごくエネルギーをもらえる作品になっています。観終わった後に心がすごくきれいになるような思いがありましたので、感動や浄化されるような気持ちをぜひ皆さんにも味わってもらいたいです。
観た後も絶対「私も、僕も頑張ろう!」と思える内容になっていますので、ぜひ純粋な無垢な気持ちで楽しんでもらえたらと思います。
高橋:セーラー戦士たちの活躍を見て、セーラー戦士たちのことを大好きになると思います。
それと匹敵するくらいにアマゾネス・カルテットの個性もすごく強いですし、猛獣使いとしては、アマゾン・トリオの3人も可愛らしい子たちですので……演じている声優さんは先輩ですが(笑)。
一同:(笑)。
高橋:ぜひとも、私たちのチームも負けじと個性を詰め込ませてもらったので、ぜひ観て楽しんでいただけたら嬉しいです。
[インタビュー・写真 / 福室美綺]
福岡出身。触れた作品にすぐハマる、ちょろさNo.1ライター。好きな作品は『Free!』『NO.6』『十二国記』『ギヴン』『新世界より』など。好きな声優さんは保志総一朗さんと坂本真綾さん。ハッピーエンドよりも意義のあるトゥルーエンドや両片想いが大好物な関係性オタクで、主にイベントレポートやインタビューを担当しています。最近はVTuberがマイブーム。
【公開日】
前編 2021年1月8日(金)/後編 2021年2月11日(木・祝)
【キャスト】
三石琴乃、金元寿子、佐藤利奈、小清水亜美、伊藤静、福圓美里、野島健児
皆川純子、大原さやか、前田愛、藤井ゆきよ、広橋涼、村田太志、中川翔子、松岡禎丞
渡辺直美、菜々
【スタッフ】
原作・総監修:武内直子
監督:今千秋
脚本:筆安一幸
キャラクターデザイン:只野和子
アニメーション制作:東映アニメーション、スタジオディーン
配給:東映
【主題歌】
「月色Chainon(シェノン)」
作詞:白薔薇sumire
作曲:小坂明子
編曲:月蝕會議
ももいろクローバーZ with セーラームーン(CV:三石琴乃)&セーラーマーキュリー(CV:金元寿子)&セーラーマーズ(CV:佐藤利奈)&セーラージュピター(CV:小清水亜美)&セーラーヴィーナス(CV:伊藤 静)