春アニメ『群青のファンファーレ』牧皐汰役:小林千晃さんインタビュー|久しぶりに苦戦した役!? 厳しい世界だからこそキャラクターの個性や成長が輝く物語【連載7回目】
2022年4月より放送中のTVアニメ『群青のファンファーレ』。競馬学校で騎手(ジョッキー)を目指す少年たちの青春群像劇を描くオリジナル作品で、入学から卒業までの3年間が描かれます。
少年たちの“青春”だけでなく、競馬学校ならではの過酷さも描かれる本作。騎手を目指す道にはたくさんの壁が待ち受けており、彼らがどのように乗り越えてくのか、成長過程が魅力でもあります。
そこで、アニメイトタイムズでは、メインキャスト8名にインタビューを実施。第7回目にお届けするのは、牧皐汰役の小林千晃さんです。
小林さんが演じる牧皐汰は、幼い頃から祖父に競馬場に連れて行かれ競馬好きに。明るく堅実な努力家で、主要レースの結果を記憶しているデータ型の競馬オタクです。
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オーディションで一番手応えがなかった役
——本作は競馬学校を舞台にしたオリジナルアニメ作品です。最初に、脚本や設定を読まれたときの印象をお聞かせください。
牧皐汰役・小林千晃さん(以下、小林):競馬学校自体、全然知識がなかったので新鮮に感じました。取材も綿密にされているということで、これはすごくリアリティーのある競馬学校の描写があるんじゃないかなと大きな期待がありましたし、お芝居的にも結構リアリティーを求められているのかなと思いつつ、オーディションに臨みました。
自分が演じさせていただく牧皐汰は明るくて優しい子で、僕自身こういうキャラクターで合格したことがあまりなくて、何役か受けさせていただきましたが、その中では一番手応えがなかったキャラクターでした。
音楽も澤野さんが担当されることがオーディション段階でわかっていて、個人的にもすごく好きな音楽家の方でしたので、ぜひ参加させていただきたいなと思いつつ、牧皐汰は僕じゃないだろうな……とも思っていました。
——では、役が決まったときはびっくりされたのでは?
小林:はい。僕がオーディションで合格したり依頼を受けたりすることが多いのは、勝ち気だったりマイペースだったりするキャラクターが多いので、こういうひたむきで周りの空気を読んで明るく頑張るキャラクターに決まり、最初は戸惑いました(笑)
——なぜこの役に選ばれたのか、監督等に尋ねたりしましたか?
小林:牧皐汰はおじいちゃんのもとで競馬について勉強していたというところで、競馬一家出身者や元々アイドルをやっていたりという華々しい人たちとは全然違う、ちょっと泥臭い田舎の子を表現できるからと1話収録後にチラッとお伺いしました。
僕の声は田舎よりもシティーボーイのような声質で、そういう声が周りを頑張って明るくするのが良いんだと。なので、頑張って田舎っぽく振る舞ったりオドオドしたりするといったニュアンスよりも、周りを明るくさせるようなまっすぐな声で演じてほしいと言われました。
また、ギャップが良かったのかなと思います。僕自身普段やらない役柄だったからこそ、逆にやったほうが新鮮味があって皐汰の良さが引き立つんじゃないかなという理由で、選んでいただいたそうです。
——田舎出身だけどそれを感じさせない明るさは小林さんしかできない表現だったのですね。
小林:本当にありがたいことです。なので、僕も頑張らなきゃいけないなと思いました。
——そんな牧皐汰について、小林さんはどのようなキャラクターだと思われましたか?
小林:すごく明るくて努力家なキャラクターだと思いました。田舎から出てきましたけど、緊張しつつも周りに話しかける子で、ポジティブで周りを和ませる役割があるんだなと。コミュニケーション能力がすごく高いですし、ハキハキとした喋り方を意識して演じさせていただきました。
最初は緊張しながら登場するんですけど、オドオドしているわけではないので、そこを表現するのが難しかったです。緊張もしつつ根は明るい子だから話しかけられる、そういうところが出たら良いなと。
——皐汰はいろいろな人とコミュニケーションを取っている印象を受けました。
小林:そうですね。結構、みんな名前で呼び合ったり、ズケズケ言ったりしているので、みんなB型なのかな?というくらい個性が良い意味で溢れているんです(笑)
そんなみんなの空気を和やかにしようとする皐汰は本当に優しいなと。基本的に、みんな苗字に~さんや~くんをつけて呼ぶので、そういうところも面白いなと思いました。