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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
フリーレンとは、パーティとして10年間共に旅したことに加え、亡くなる直前の4~5年を共に過ごします。魔王討伐の旅では、頻繁に寝坊するフリーレンにハイターがキレることもあったようです。
「生臭坊主」とは言いながらも、フリーレンはハイターの強さを認めており、その能力の高さを「化け物」と表現することも。一方、ハイターもフリーレンの魔法使いとしての強さや内に秘めた優しさをよく理解しているからこそ、フェルンを彼女に託したのでしょう。
2人の関係で印象的なのは頭を撫でるシーン。ヒンメルの葬儀のシーンでは、涙を流すフリーレンの頭をハイターが撫でるのですが、のちにフリーレンがハイターの頭を撫でるシーンが登場します。
それはヒンメルの葬儀から20年以上が経過した頃。すっかり老人になったハイターが、心は子供のままで理想の大人を目指して大人の振りをしているだけだ、とフリーレンに話すと彼女は、死ぬまで大人の振りを続けたハイターは私が褒めてあげる、と彼の頭をよしよし。互いに優しさを交換し合う温かい二人の関係性が垣間見えます。
「人間の寿命は短いってわかっていたのに…
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) September 29, 2023
なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう」#フリーレン pic.twitter.com/vd6lO8OjPL
戦災で両親を亡くしたことで絶望し、崖から飛び降り自殺を図ろうとしているところをハイターに声を掛けられ、拾われたフェルン。育ててくれたハイターのことを心から慕っており、その恩に報いるため必死で研鑽を積み、一人前の魔法使いになります。
作中ではフェルンのハイターへの想いがとても強いことがわかる描写がいくつも登場します。狙った人間の記憶を読み、大切な人に化けて人間を捕食する魔物・幻影鬼(アインザーム)に遭遇した際、幻影鬼は両親ではなくハイターの姿でフェルンの前に現れました。
また、ハイターから幼いころに貰った杖をとても大事にしており、大破してしまったことをきっかけに「買い換えた方がいい」と助言したフリーレンと喧嘩してしまったことも。
ハイターとの思い出はフェルンの中で温かく大切なものとして刻まれており、死後十数年たってなお、ハイターはフェルンを精神的に支えているのかもしれません。
「でも魔法を選んだ」
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) September 29, 2023
「…そうですね」#フリーレン pic.twitter.com/ySpqrqxkkD
ハイター役を演じているのは東地宏樹さんです。1966年5月26日生まれ、東京都出身。『PSYCHO-PASS サイコパス』の須郷徹平役をはじめ、『BLEACH』の銀城空吾役などを務めています。
高度な回復魔法で勇者パーティを支えた偉大な僧侶ハイター。仲間たちからは“生臭坊主”と言われていましたが、そんな親しみやすさがあったからこそ彼は多くの人々に慕われたのでしょう。
優しいハイターによってフリーレンとフェルンは出会い、新しい旅路を歩むことになりました。彼女たちはハイターとの思い出を胸に旅を続けています。
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。