『Unnamed Memory』連載第1回:オスカー役・中島ヨシキさんメールインタビュー|オスカーは「王の資質を感じさせる一方で、主人公なのにその真意や感情が読みづらい……」
登場人物の軽快なやり取りも損なうわけにはいかない魅力のひとつ
――アフレコ現場の雰囲気はいかがでしょうか? 他のキャストさんとの印象に残るエピソード、スタッフ陣からのディレクションで印象に残っているものなどもお聞かせいただければと思います。
中島:コロナ禍ということもあり、前半は人数を絞っての収録だったのですが、その中でもラザル役の梅田修一朗君はムードメーカーとして誰にでも人懐っこく現場を盛り上げてくれていました。
また、僕と種﨑さんと、ルクレツィア役の川澄綾子さんは、猫と生活している共通点もあり、猫トークはちょくちょくと。
トラヴィスが登場してからは、福山潤さんが輪の中心にいてくださることが多く、なんてことないことからとても為になるお話まで、現場だからこそのコミュニケーションを取ることができてうれしかったです。
――第1話からオスカーとティナーシャの軽妙な掛け合いが見られます。アフレコで種﨑敦美さん演じるティナーシャと掛け合ってみた印象や感想も伺わせてください。
中島:オスカーとティナーシャの会話劇に頼る部分が多く、僕と種﨑さんの間には緊張感が漂っていましたが……(笑)
というのも、派手なバトルシーンではない会話劇は、役者に委ねられる部分も多く。そもそもアンメモは原作から登場人物の軽快なやり取りも魅力なので、そこを損なうわけにはいかないなと。
オスカーが比較的クールに受け流していく中で、ティナーシャが大きなリアクションをとってくれるので、良いテンポ感になっていて嬉しかったです。
――オスカー&ティナーシャ以外に中島さんが気に入っているキャラクターとその理由もお教えください。
中島:ヴァルトとミラリスの関係性が好きです。
といってもアニメでは語れるところが少ないのでぜひ原作をチェックしていただきたいのですが……(笑)
――最後にファンのみなさんへのメッセージと今後の見どころをお願いします。
中島:原作ファンの皆さんにとってはきっと待望のアニメ化。初めて触れる方々にはどこか懐かしさのある王道ファンタジー。
たくさんの愛情を一身に受けて放たれているフィルムですので、ぜひ引き続き楽しんでいただきたいと思います。
オスカーとティナーシャが、どうか幸せな結末を迎えられますように!
『Unnamed Memory』作品情報
あらすじ
大国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、荒野の塔に棲む“青き月の魔女”ティナーシャのもとを訪れる。
どんな望みも叶えるという“魔女の塔”の試練を乗り越えたオスカーが望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。
魔女の契約者となった王太子と、王太子の守護者となった魔女。
二人の出会いは“魔女の時代”に変革をもたらし、やがて、世界の〈運命〉を書き換えることになる。
オスカーとティナーシャの行く手に待ち受ける物語とは――。
キャスト
(C)2022 古宮九時/KADOKAWA/Project Unnamed Memory