『Unnamed Memory』連載第2回:ティナーシャ役・種﨑敦美さんメールインタビュー|「どれだけ過酷な状況でも二人とアカーシアが揃えば最強」
オスカーとの掛け合いはずっと楽しかった
――アフレコ現場の雰囲気はいかがでしょうか? 他のキャストさんとの印象に残るエピソード、スタッフ陣からのディレクションで印象に残っているものなどもお聞かせいただければと思います。
種﨑:静かすぎず、騒がしすぎず、和やかな現場でしたが、物語のテンポ感に加えて物理的に難しいセリフも多いので、毎回頭フル回転でいろんな意味で緊張していました。
印象的だったディレクションは、バトルシーンの時に何度か言われた「オスカーもティナーシャももっと余裕で大丈夫です」でしょうか。最初はやはり状況やト書き、絵に合わせてテストでお芝居をするのですが、「たしかにこんな状況なんですけどもっともっと余裕で大丈夫です」と。どれだけ過酷な状況でも二人と、あとアカーシア(笑)が揃えば最強なんだなと思いました。
――ティナーシャとオスカーの軽妙な掛け合いも本作のみどころかと思います。アフレコで中島ヨシキさん演じるオスカーと掛け合ってみた印象や感想も伺わせてください。
種﨑:ヨシキさんのオスカーは温度感?が本当に絶妙で。ティナーシャはもしかしたらいろんな可能性があったのではなかろうかと思うのですが、オスカーはこのオスカー以外ありえないというくらい全てがちょうど良くて。家であれこれ考えて答えが出ない時も現場でヨシキさんの声を聞いたらスルッとできてしまうということも何度かありました。大きな安心感の中、オスカーとの掛け合いはずっと楽しかったです。
――オスカー&ティナーシャ以外に種﨑さんが気に入っているキャラクターとその理由もお教えください。
種﨑:ルクレツィアでしょうか。おもしろがっていろいろ仕掛けてはきますが、なんだかんだ優しくて、思いやりもあって。いてくれるとどこか安心しますし、やりとりしていても楽しいです。川澄さんの柔らかいお声とお芝居でより懐が深いキャラクターに感じられますし、ティナーシャとも古くからの知り合いというより仲の良い姉妹みたいだなという印象です。
――最後にファンのみなさんへのメッセージと今後の見どころをお願いします。
種﨑:テレビアニメ「Unnamed Memory」にご興味を持っていただきありがとうございます。アニメはオスカーとティナーシャの二人にフォーカスしてお話が進んでいきます。
二人以外のキャラクターのエピソードも原作にはたくさん描かれておりますのでアニメと合わせて原作も是非お手にとっていただけたらと思います。
アニメはこの先もいろんな場所でいろんなキャラクターが登場してきます。なかなか過酷です。オスカーとティナーシャ、二人の運命の行く末をこの先も見守っていただけたらと思います。
『Unnamed Memory』作品情報
あらすじ
大国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、荒野の塔に棲む“青き月の魔女”ティナーシャのもとを訪れる。
どんな望みも叶えるという“魔女の塔”の試練を乗り越えたオスカーが望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。
魔女の契約者となった王太子と、王太子の守護者となった魔女。
二人の出会いは“魔女の時代”に変革をもたらし、やがて、世界の〈運命〉を書き換えることになる。
オスカーとティナーシャの行く手に待ち受ける物語とは――。
キャスト
(C)2022 古宮九時/KADOKAWA/Project Unnamed Memory