『アストロノオト』インタビュー連載:小倉 唯(上町 葵役 )|お気に入りのキャラは、いつも話を聞いてくれる、あの声の主
80年代を彷彿させる懐かしさ、ラブコメ、SF、コメディ……全部が詰まったオリジナルアニメ『アストロノオト』。木造アパート"あすトろ荘"には、宇宙人の豪徳寺ミラ(CV.内田真礼)と住み込み料理人の宮坂拓己(CV.斉藤壮馬)、さらには筋金入りの無職や地下アイドルなどなど、個性豊かな住人たちによるドタバタな日常が繰り広げられています。
第7話では、拓己と上町 葵が、「こん虫まつり」に行くエピソード。2人の淡い過去の思い出や「テルルン」のライブステージ、正吉(CV.三木眞一郎)のかわいいコスプレ姿など、見どころも満載!
連載第7回は、上町 葵の声を担当する小倉 唯さんに、キャラクターの魅力などを語っていただきました!
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お気に入りのキャラは、いつも話を聞いてくれる、あの声の主
――『アストロノオト』の台本やキャラクター設定、舞台設定を見たときの、率直な感想を教えてください。
小倉 唯さん(以下、小倉):すごく面白い設定や脚本だな、という印象でした…! オリジナルアニメだからこそ展開できるような世界観だったり、キャラクターもそれぞれかなり個性的で。
セリフも、ところどころ「攻めてるな〜」と感じるような言葉や言い回しがあって、そんな作品に参加させていただけるのが、とても楽しみでした!
――上町 葵のキャラクターデザインを見たときの印象を教えてください。
小倉:葵は、とにかくギャップに驚きましたね! 物語の途中で劇的な変化を遂げるので、初めてキャラクターデザインを見たときは、「えっ、これって同じキャラクターなの!?」と思いました…!
――上町 葵の奥手な女の子でしたが、彼女の魅力はどんなところにあると思いましたか? 演じるときに意識したことなども教えてください。
小倉:奥手でありながらも、実はすごく一途というか、執着心が強いとも言うんですかね。
相手への想いが、少し行き過ぎてしまうタイプなんです。一見おとなしいタイプの子に見えると思うので、他の個性派揃いのキャラクターたちに負けないよう印象的に演じることを心がけました。
――自分が演じるキャラクター以外で、お気に入りのキャラクターは誰ですか? その理由もお願いします。
小倉:ナオスケです。物語の中でも、葵はナオスケとの間接的なやり取りでいろいろと展開されていきますが、普段は犬を装っているという設定や、諏訪部さんのお芝居も合間って、すごく面白くて可愛いなと思って見ていました!
葵を普通の女の子ではないと思ったシーンは……
――第7話冒頭の「一緒に昆虫食べませんか?」はパワーワードでしたが、セリフを言った感想などあればお願いします。
小倉:どんな風にセリフを言うか、悩んだ場面でした!(笑) 葵は決して狙って言ったわけではないと思うのですが、聞いている人からすると「えっ!?」となるシーンなので、どうしたらより印象的になるかな?といろいろ考えて。
音響監督さんからのアドバイスもいただきながら、何パターンか収録した記憶がありますね。
――ラジオに投稿していた話などは健気でしたが、それでも拓己は葵のことを思い出さないどころか、せっかくのデートも、ミラさんに夢中でした。小倉さんは、ぶっちゃけ拓己をどう思いましたか?
小倉:う〜ん。確かに、アフレコ中も他のキャストさんたちと、拓己も拓己で実は結構な変わり者だよね、という話をよくしていましたね(笑)。
私も、台本を読みながら思わずツッコミたくなってしまうような場面はたくさんありました(笑)。
――ナオスケとの会話は印象的でしたが、諏訪部順一さんとの掛け合いはいかがでしたか?
小倉:すごく楽しかったです! 収録のときは、音が被ってしまうので別の部屋で中継しながらの収録だったのですが、時折予想を超えてくる言い回しやナオスケのリアクションに、とても良い刺激をいただきました。
――それ以外に、ここまでで印象的だったシーン、好きなシーンなどありましたら教えてください。
小倉:宮坂くんが書いた書き置きをスーハーして嗅ぐシーンは特に印象的でした。葵は、他のキャラクターに比べると一番普通なタイプの子なのかな?と思っていたのですが、このシーンを見て、いやそんなことないな、と気付きました(笑)。
――では最後に、今後の見どころをお願いします。
小倉:後半は怒涛の展開になっているので、ぜひ毎話欠かさず観ていただきたいです…! あすトろ荘における秘密や、それぞれのキャラクターの展開に注目してみてください!
[文・塚越淳一]
作品概要
あらすじ
キャスト
(C)アストロノオト/アストロノオト製作委員会