『Unnamed Memory』連載第6回:シリーズ構成・赤尾でこさんメールインタビュー|「オスカー、そしてティナーシャの思考回路、常人とは一線を画しているな!!!」
ルクレツィアは一緒に楽しく飲んでくれそうな懐の深さがいい
――本作は、登場キャラクターがかなり多いかと思います。多数のキャラクターを同じ場面で登場させるシーンもあったかと思いますが、シナリオ執筆時にどんな苦労がありましたか?
赤尾:もちろんいるキャラクターは全員喋るように、もしくはト書きには書くように注意していましたが・・・申し訳ないことにツルッと忘れることはありました。ナークは特に・・・。
最後の方は、『ここ、書いてないですが、ナークいます!ナーク、可愛く動かして欲しいです!』なんて言ったりしていました・・・。
――キャラクター以外にも、本作は魔法や国の設定など世界観にも独自のものが多い印象があります。細かな作品の世界観をアニメで再現する際に、シナリオ執筆時にはどのようなことを意識しているのでしょうか?
赤尾:セリフの中に出てくる世界観に関しては、とにかく漢字を間違えないように!と思っていましたが、やはりちょいちょい間違えてご指摘いただいていました。
絵やビジュアルに関しては、シナリオは文字ですので・・・大変申し訳ないのですが、自由に思うまま書かせていただきました。絵にも描けない竜宮城の美しさ・・・的な感じで。
素敵な絵になったらいいなぁ、放送が楽しみだなぁ~と思いながら。
――シリーズ構成として関わり本作の魅力だと感じた部分や、その中で気に入ったキャラクターとその理由もお教えください。
赤尾:好きなのは、ルクレツィアです。森の中でも、南の島でも、銀座でも、一緒に楽しく飲んでくれそうな懐の深さがいいです。
――キャラクターたちを演じられる声優さん方のお芝居を聞いた印象もお願いします。
赤尾:オスカーの中島ヨシキさんのお芝居を聞いた時は、オスカーの拗らせ男な部分が完璧に表現されていて、素晴らしいなぁ・・・と思いました。
――第9話までで印象に残っているシーン、ファンのみなさんに見返してもらいたいシーンを教えてください。
赤尾:第7話のラナクがたっくさん喋るシーンは、ここまで隠したり、伏線貼ったりしていた出来事を全部ぶちまけられたので『なるほどそーゆーことねー』とスッキリできました。
7話はシナリオ開発の際にもハァ~スッキリした!と思ったところです。その分、情報量が多いので、一回目に逃した真実もあるかと思います。ぜひ、二回三回、観てみてください。
――最後にファンのみなさんへのメッセージと今後の見どころをお願いします。
赤尾:まだまだオスカー&ティナーシャの、常人とは一線を画す決断&行動が待っています。驚き、楽しんでいただければ幸いです。
『Unnamed Memory』作品情報
あらすじ
大国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、荒野の塔に棲む“青き月の魔女”ティナーシャのもとを訪れる。
どんな望みも叶えるという“魔女の塔”の試練を乗り越えたオスカーが望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。
魔女の契約者となった王太子と、王太子の守護者となった魔女。
二人の出会いは“魔女の時代”に変革をもたらし、やがて、世界の〈運命〉を書き換えることになる。
オスカーとティナーシャの行く手に待ち受ける物語とは――。
キャスト
(C)2022 古宮九時/KADOKAWA/Project Unnamed Memory