クズなりの考えがある礼と、真っすぐ過ぎる詩音。第8話から始まるふたりの世界――『黄昏アウトフォーカス』稲葉 礼役・江口拓也さん、吉乃詩音役・斉藤壮馬さんインタビュー|詩音の膨大なセリフ量に「見とけよ! 拓也!」「見てたよ。拓也は(笑)」
礼が心のうちを吐露するシーンにぐっとくる!
――アニメの見どころやオススメシーンを教えてください。
江口:僕は詩音の喜怒哀楽や表情がコロコロ変わるところが好きなので、いろいろな表情を見ていただきたいです。あと礼も本心を打ち明けた時、支えてくれる感じや懐の広さを感じる瞬間があって。話が進むにつれていろいろな表情が見えてくるし、ぐっとくるシーンがあったりして楽しかったです。皆さんにも楽しみにしていただきたいです。
斉藤:礼と詩音のエピソードでいうと、クライマックスで礼の心情が吐露される部分は本当にぐっと来て。収録後、拓也さんにもそのシーンが好きだと伝えました。自然に会話ができたし、とても素敵だったので、ぜひ見てほしいです。
あと、おもしろかった部分で言えば、詩音が礼に「こいつ、どクズだな」と言ったら、みんなで「おっしゃる通りでございます」という流れは原作通りで。みんなでユニゾンしてくれていましたが、内匠靖明さんが演じていたルディがどこまでクセ強にするかによって何回かリテイクがありました(笑)。
江口:3パターンくらい、録ったよね。
斉藤:最終的にどのパターンの「おっしゃる通りでございます」が採用されたのか、この取材時点ではわからないので僕も楽しみです。
――では皆さんへメッセージをお願いします。
江口:原作ファンの方にはドラマCDという形でお届けできましたが、結構好評の声をいただいたようで、ありがとうございます。そして今回アニメになったことで、同じ作品でも見え方や楽しみ方が違ったり、映像と音声とのバランスで新鮮に感じていただけると思います。
既に原作とドラマCDを楽しんでいただいている方には、このアニメも見ていただきたいですし、まだ作品に触れていない方には、各パートナー同士の物語も胸にぐっとくる部分が2つや3つ、いや4つや5つ転がっているはずなので、そこを楽しんでいただきたいと思います。まだ見ていない方は、配信等で第1話からご覧になってください。
斉藤:ありがたいことにドラマCDから引き続き、この作品にキャストとして関わることができて、非常に嬉しく思っています。この記事が出る頃には、放送も折り返し地点を過ぎて、我々のエピソードはこれから本格的に描かれていきます。
それぞれの組み合わせごとに違ったテイストで描かれる物語と、原作の雰囲気を汲み取った映像美、キャスト陣のお芝居を楽しんでいただければいいなと思っています。詩音と礼の組み合わせに関しては、段々セリフ量の比率がかわってくるところが注目ポイントです(笑)。
礼推しの方は期待していただき、初めて礼というキャラに触れた方は「あんまりしゃべらない人だな」と思っていても、この先も見ていただければ理由もわかりますので、ぜひアニメをご覧ください。『黄昏アウトフォーカス』というシリーズ全体を応援していただければ嬉しいです。
TVアニメ『黄昏アウトフォーカス』作品情報
あらすじ
男子校の映画部を舞台に交差する、きらきら眩しい三組三様の青春恋愛譚(ラブストーリー)。
不良で一匹狼の寿と、映画部で寿を撮影することになった真央。寮で同室の二人が交わした「約束」が、やがて二人を甘く縛りつけて――。
映画部部長で人気者の仁と、仁に対抗心を燃やす後輩の義一。ぶつかりながらも、やがて二人は惹かれ合い――。
無口で不愛想だが信頼の厚い副部長の礼と、季節外れの新入部員・詩音。
不意のキスから、二人の「お付き合い」が始まって――。
スタッフ
原作:じゃのめ『黄昏アウトフォーカス』『残像スローモーション』『黄昏アウトフォーカスoverlap』『宵々モノローグ』(講談社「ハニーミルク」所載)
監督:渡部穏寛
シリーズ構成:成田良美
キャラクターデザイン:菊地洋子
美術監督:山梨絵里
色彩設計:安住唯
撮影監督:越山麻彦
編集:小池祐樹
音響監督:矢野さとし
音響効果:奥田維城 牛黒希美
音響制作:Ai Addiction
音楽:宝野聡史 中野香梨
音楽制作:AQUA ARIS
アニメーション制作:スタジオディーン
主題歌 OP:「クランクアップ」山崎育三郎
ED:「Unchain×Unchain」Amber’s
キャスト
土屋真央:松岡禎丞
大友寿:内田雄馬
菊地原仁:古川慎
市川義一:中澤まさとも
稲葉礼:江口拓也
吉乃詩音:斉藤壮馬
加賀利ルナ:市川蒼
加賀利テル:柳晃平
本條雪孝:大塚剛央
千秋 実:佐藤元
土谷功緒:田所陽向
ルディ:内匠靖明
九条桐斗:伊東健人