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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
マンガ誌「週刊少年ジャンプ」で連載中の大人気作品『アオのハコ』。バドミントン部に所属する高校一年生・猪股大喜と女子バスケットボール部に所属する高校二年生・鹿野千夏を中心に、部活と恋に一生懸命な高校生たちの青春物語が描かれている作品です。
淡く切ない恋模様や真剣に部活に取り組む姿に多くの読者の心を掴む本作は、その人気から2024年10月よりテレビアニメの放送がスタートし、さらに注目を集めています。
本稿では、新体操部に所属する大喜の親友・蝶野雛の情報をまとめました。基本プロフィールに加えて、性格や人柄、新体操の実力、大喜との関係、名言などを一挙にお届けしていきます。
※本稿は重大なネタバレが含まれますのでご注意ください。
所属:栄明高校一年生
部活:新体操部
誕生日:3月2日
血液型:B型
身長:150cmちょい
新体操部の一年生。全国中学校体育大会4位の実績を持ち、期待の新星として注目されている。父は新体操の元日本代表。時折自信過剰とも取れる発言も飛び出すが、相応の実力とストイックな姿勢の持ち主。大喜とは中学1年生の頃から現在まで同じクラスで、親友と呼べるくらい気の置けない仲。
明るく天真爛漫な雛。気安い仲である大喜とはよく軽口をたたいたりふざけ合ったりしています。真面目な大喜をからかうことも多いのですが、決して意地悪なわけではなく、大事な場面では優しく友達想いな女の子です。
練習中の自分を見ていた大喜たちに「何見てんの?2000円」と観覧料を請求したり「私は蝶野雛さまぞ?」と発言したりと、常に自信たっぷりの雛ですが、それに伴う実力の持ち主。
全中4位の実績で一年生ながら部内でも飛びぬけた実力を持っており、インターハイ注目選手として取材されることも。それは全て雛のストイックな努力の賜物で、自分の演技に一切妥協を許さず練習に励み、日頃から食べるものにも気を使う努力家なのです。
その実績と実力から一年生ながら周囲に大きな期待を寄せられている雛。さらに、本来は関係ないはずの「父親が元日本代表」という親の功績もプレッシャーとしてのしかかってきます。
彼女はそんなプレッシャーと密かに戦っており、時にはいっぱいいっぱいになって夜眠れなくなることも。普段の自信満々な振る舞いもそんな重圧を強気に跳ね除けるためのようですが、それゆえに周囲は彼女の精神的負担を感じづらいのかもしれません。
それでも最終的に大会では結果を残す雛は精神的にも強いアスリートだと言えるでしょう。
※以下は重大なネタバレが含まれますので、ご注意ください。
中学一年生から高校一年生の現在までずっと同じクラスで腐れ縁の雛と大喜。いつも2人でからかったりふざけたりしつつも、互いのことをよく理解しており、部活に打ち込む姿を尊敬し合う親友です。
しかし、大喜が千夏への恋心を雛に打ち明けたことをきっかけに、その関係に変化が生まれます。はじめは大喜の恋を応援していた雛でしたが、大喜が千夏との距離を少しずつ縮めていくにつれて、自分の中にあった大喜への恋心に気づいてしまうのです。
大喜への想いに気づいて以降、少しずつアプローチをかけていた雛でしたが、これまでの関係もあってか、雛の気持ちに気づかない大喜。インターハイを3位入賞という好成績で終えた雛は、ついに大喜に告白します。(原作第44話)
しかし、大喜が自分ではなく千夏のことを好きなことを知っている雛は、告白の返事を求めず、これからは親友としてではなく自分のことが好きな子として見てほしいと伝えます。
大喜は告白を機に雛のことを恋愛対象として意識し始めますが、千夏への気持ちは変わりません。雛の告白に返事をしないまま、千夏への想いを持ち続ける中途半端な自分を良しとしない大喜は、「ごめん 雛とは付き合えない」とはっきり自分の気持ちを伝えます。(原作第77話)
健気に大喜を想う雛、そんな雛と誠実に向き合い断るという選択をした大喜。2人とも頑張り屋でいい子だからこそ、読んでいる私たちも辛く、涙してしまいます……。
学校からの帰り道、たい焼き屋のショーケースを見てよだれを垂らす雛に、大喜は奢ってあげようとします。しかし、彼女は「いらない」と一言。彼女が断った理由は、一日の摂取カロリーがオーバーしてしまうからです。さらに糖質の量も気になると言います。
「いつもそんなこと考えてんの?」と驚く大喜に、「体重が数百g増えるだけでも動きが鈍くなるし それを戻すだけにトレーニングするのも勿体ないし そこからケガやスランプに繋げたくないし」と返し、「私 頑張るの得意じゃないし 我慢してすむなら我慢しないと」と雛は話します。
驚くべきはその我慢を彼女が頑張りだと思っていないこと。関係ないはずの父の功績もあり、周囲の人から「選ばれし者」などと言われることもある雛ですが、彼女の実力は単純に彼女が他の人よりも高い基準で努力しているからこその結果なのです。
大喜の家に千夏が住んでいることを知り、もやもやしてしまう雛。さらに、大喜の脚に付いているミサンガが千夏からもらったものだと知り、互いに励まし合う2人の関係を羨ましく感じ、思わず涙を零します。
それでも親友として大喜のために身を引こうとする雛ですが、新体操でミスが目立つように……。雛は大きな不安を感じ、大喜に頼りたい気持ちを自覚しながらも一人で何とかしようと奮闘。
そんな時、人とぶつかってしまって足首を捻ってしまいます。ただでさえ調子が悪いところに怪我をしたかもしれないという不安からその場に座り込んだまま立てなくなってしまった雛に、「立てるか」と声をかけたのは大喜でした。
「千夏先輩に見られたらまずいし」と遠慮する雛を「今それどうでもいいだろ」と突っぱね、肩を貸して保健室に連れて行く大喜。優しい大喜の態度に嬉しさを感じる一方で、「やめてよ やだよ 気付きたくないんだって…」と、気付かないふりをしていた恋心をついに自覚してしまう雛。
千夏のことが好きだと知っているからこそ、大喜への恋心に気づきたくなくて、それでも無視できないほど大喜を好きになってしまったことがわかる切なすぎる名言です。
蝶野雛を演じるのは鬼頭明里さんです。10月16日生まれ、愛知県出身。『鬼滅の刃』の竈門禰豆子役をはじめ、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の近江彼方役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。
大喜に好きな人がいることをわかっていても、自分の気持ちに気づき大喜にアプローチする雛。その健気な姿はファンの心をグッと掴み、彼女の恋も応援したくなります。ああ……大喜が2人になればいいのに……!
作品名 | アオのハコ |
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スケジュール | 2024年10月3日(木)~ TBS系にて |
あらすじ | 毎朝一番に会いたい人がいる―― 中高一貫のスポーツ強豪校・栄明高校に入学する、男子バドミントン部の一年生・猪股大喜。 大喜は毎朝、朝練で顔を合わせる一つ上の先輩、鹿野千夏に恋をする。 千夏は女子バスケットボール部のエースで、校内外問わず人気の高嶺の花。 部活に恋に勉強に、大喜にとって忙しい高校生活がはじまる、そんなある日―― |
キャスト | 猪股大喜:千葉翔也 鹿野千夏:上田麗奈 蝶野雛:鬼頭明里 笠原匡:小林千晃 針生健吾:内田雄馬 西田諒介:坂田将吾 船見渚:永瀬アンナ 島崎にいな:結川あさき 兵藤将太:小野友樹 遊佐柊仁:小野賢章 |
スタッフ | 原作:三浦糀(集英社「週刊少年ジャンプ」連載) 監督:矢野雄一郎 キャラクターデザイン・総作画監督:谷野美穂 シリーズ構成・脚本:柿原優子 色彩設計:今野成美 美術監督:藤井王之王 撮影監督:川下裕樹 編集:笠原義宏 音響監督:明田川仁 音楽:大間々昂 クリエイティブアドバイザー:モギシンゴ 企画プロデュース:UNLIMITED PRODUCE by TMS アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム |
主題歌 | OP:「Same Blue」Official髭男dism ED:「ティーンエイジブルー」Eve |
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。