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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
「週刊少年サンデー」で連載中の漫画『葬送のフリーレン』。魔王を討伐した勇者一行のエルフの魔法使い・フリーレンが、人の心を知るために旅をする姿を描いた物語です。
魔王討伐後を舞台とするユニークな設定と静かな世界観ながら心を揺さぶられるストーリーが人気で、2023年にはテレビアニメも放送され、今年アニメ第2期の制作決定が発表されました。
12月11日に発売された「週刊少年サンデー2025年2・3合併号」には最新話となる第139話が掲載。前話では、ついに戦士ゴリラの足跡をザインが掴んだものの、それによって彼が影なる戦士である可能性が非常に高いことが判明。多くの読者がこの先の波乱の展開を感じていました。本稿では、そんなSNSの反応を交えつつ139話の内容の振り返りと考察をしていきたいと思います。
※本稿には、139話のネタバレが含まれますのでご注意ください。
本話ではついに戦士ゴリラ本人が登場。ザインと会うことはありませんでしたが、彼の耳にもザインが帝都で彼を探しているという情報が届きます。しかしそれを聞いたクライスが顔色を変えることはありません。読者は「戦うことになるのかな…」「ゴリラ…何かわけがあるんだよな…?」と彼らの再会が悲しいものにならないよう祈るばかりです。
前話ではゼーリエ暗殺を巡る三つ巴の様相が明らかになりました。本話では、ゼーリエが招待されている舞踏会を翌日に控えた三陣営の動向が描かれ、SNSやネット上では読者が様々な考察を投稿しています。
暗殺計画の首謀者である影なる戦士の総指揮官レーヴェは、「この世界から、魔法を無くす」ために計画を企てていると話します。それが本心かどうかはわかりませんが、読者からは「フランメが作った世界を壊そうとしてるってこと?」「魔法を無くしたら魔族に対抗できなくない?」「レーヴェは魔族と繋がってる?」と未だ詳細がわからないレーヴェの素性を不安視する声が上がっています。
一方、フリーレンが感じ取ったのは、何者かが帝都全域を薄く精密な魔力探知で覆っていることと、それに対抗するようにゼーリエが自身の魔力探知で帝都を覆ったこと。フリーレン曰く、ゼーリエが相手に喧嘩を売っているのだと言います。
その相手こそが、もう一つの勢力・魔導特務隊の隊長フラーゼ。彼女は建国祭期間中の帝都の治安維持を再度部下のカノーネに指示。「この国に殺し合いを許す法はありません」と言いながらも、大陸魔法協会と影なる戦士が交戦した場合は、武力を用いて鎮圧することも許可します。
読者からは「ゼーリエだけじゃなくてフラーゼもフリーレンより格上っぽいな」「フラーゼはこれを機に影なる戦士も大陸魔法協会も潰したいとか?」「ゼーリエもフラーゼと因縁があるのかも」「いまいちフラーゼの真意が見えなくて不気味」と本編の鍵を握っている様子のフラーゼに注目した感想や考察が上がっています。
緊迫感のある本編で、読者の癒しとなったのはユーベルでした。今回の任務の指揮を執るゼンゼに猫耳カチューシャを付けて遊んだりフェルンにかまってもらいたがったりと、とても暗殺阻止の任務を控えたようには見えません。
読者からは「ユーベルのゼンゼいじり大好き!」「猫耳ゼンゼかわいい~ずっとつけてて!」「ユーベル天敵だから全然抵抗できてないゼンゼ笑ったw」「フェルンとユーベルの絡み癒された~」といった感想が寄せられており、139話の癒しポイントだったようです。
ついに舞踏会当日が描かれると予想される140話。ザインとクライスの再会はあるのか、ゼーリエ暗殺計画の行方、三陣営はどうぶつかることになるのか──次回は12月25日発売の「週刊少年サンデー新年第4・5合併号」に掲載予定です。
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。