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- 逆井マリ
- 神奈川県横浜市出身。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。
──「心を鬼にして収録に臨んだ」というコメントを寄せられていましたが、冷たく酷い言動を演じるうえで工夫した点を教えてください。また、芙由の「最愛の清霞が幸せになることを願う」、その深い愛情を表現する際に意識されたことはありますか?
井上:美世さんに対しては、本当に酷いセリフが沢山あったのですが、あまり感情を込めすぎて言葉を言うと、根っからの悪人みたいになってしまうので、そのあたりの微調整がとても難しかったです。
今でもまだ、あの時のあの言い方は圧が強すぎたかな?とか、ちょっと反省したり。
清霞さんに対する深い愛情の裏返しにより、周りの人を傷つけ、そして自分自身をも傷ついていく母親の悲しみみたいなものを表現できれば、思いました。
──また、久堂正清役の置鮎龍太郎さんが「私の役のパートナーはというと、かーなーり、気の強い御方。そこにも真意があり、それをしっかり受け止められる正清さんの懐の深さも大事にしたいですね」とコメントされていましたが、置鮎さんとの掛け合いで印象的だったことがあれば教えてください。
井上:置鮎くんの圧倒的な安心感!!
どんな言葉でもしっかりと受け止めてくれるので、芙由さんのピリピリとした気持ちとは反対に、スタジオではリラックスして居られました。
──第2期で登場するキャラクターの中で、ご自身以外で特に気になるキャラクターや注目してほしいキャラクターを教えて下さい。
井上:とにかく!ひたすら美世さん推しです!! こころの強さと美しさを、1人の女性として尊敬しています。
様々な困難を乗り越えてなお、儚く可憐に微笑むあの笑顔に、きゅんです♡
──芙由が「素直になれない」その内面にはきっと抱えるものがあるように感じます。もし井上さんが芙由に声をかけるとしたら、どのような言葉をかけてあげたいと思いますか?
井上:かなり神経質でピリっとした芙由さんなので、声をかけるとしたら「美味しいお茶菓子知ってる?わたしのお勧めはこれだよ」って、お菓子トークでもしながら、のんびりとお茶したいです。今までの辛かったことなどを聞きながら、冷たくなっている芙由さんのこころをあたためてあげられたら嬉しいです。
──助けを求めて屋敷に来た青年に対し、芙由の反対を押し切って異能を使おうとする美世。第十六話では美世と芙由の関係に変化が起きそうですが、井上さん自身が楽しみにされていること、もしくは視聴者に楽しみにしていて欲しいことを教えてください。
井上:美世さんに対して、あれだけ酷いことを言い、頑に心を閉ざしていた芙由ですが、この後まさかの展開があるんです!第十六話を観るのが私も今からとても楽しみです!!ぜひ期待して待っていてくださいね♪
[構成・逆井マリ]
神奈川県横浜市出身。既婚、一児の母。音楽フリーペーパー編集部を経て、フリーのライターとしてインタビュー等の執筆を手掛ける。パンクからアニソン、2.5次元舞台、ゲーム、グルメ、教育まで、ジャンル問わず、自分の“好き”を必死に追いかけ中。はじめてのめり込んだアニメは『楽しいムーミン一家』。インタビューでリアルな心情や生き方を聞くことが好き。