実は元・神の騎士団? 200年以上生きている? 『ONE PIECE』謎多き五老星の情報まとめ
『ONE PIECE』という作品において、海賊王を目指すルフィとは常に敵対する組織・世界政府。そのトップに君臨しているのが「五老星」です。
常に5人で世界情勢について話し合いを重ねる老人たちですが、長らくその名前や能力などパーソナルな部分は謎に包まれてきました。そんな中、エッグヘッド編では五老星に関する新たな情報が多く明かされ今までになかった驚きの展開も続々。
本記事では、これまでに明かされた五老星の情報を考察や推察もふまえながらまとめていきます。
※本記事には『ONE PIECE』コミックスやアニメ未収録話のネタバレを含みます。ジャンプ未読の方はご注意ください。
基本情報
五老星とは、『ONE PIECE』の世界において170ヶ国以上が加盟する国際組織・世界政府の最高権力として君臨する5人の老人たちのこと。いつも聖地マリージョアにあるパンゲア城内「権力の間」で、世界情勢について5人揃って神妙な面持ちで議論を交わしています。
世界政府はその樹立にかかわる「空白の100年」の調査や研究などを禁じており、政府にとって不都合な真実をもみ消すなどの情報操作を繰り返していますが、そういった命令は五老星からくだされることが多く、世界の支配者といえるポジションにあります。
……というのは、実は表向きの話。
実際には、座ることが許された王はいないはずの「虚の玉座」に腰掛けることができるイム様が真の支配者として世界を牛耳っており、五老星はイム様の下につく存在。イム様の前ではコートやマントを羽織って正装(?)し、敬語で話すのはもちろんのこと5人揃ってひざまずく姿も描かれるなど、五老星は「表向きの」最高権力に過ぎません。
とはいえ、天竜人の最高位である五老星は謁見を許されている者もごくわずか。政府に属する組織であっても海軍内部では准将以下の階級では姿を見ることすら許されず、偶然にでも姿を見れば即座に抹殺されるのだとか。肖像画でしか見たことがないという海兵もいるほど。黄猿(ボルサリーノ)が五老星へ茶菓子を持っていくシーンもあり、大将クラスであってもかなり謙って対応しなくてはならないようです。
また、サターン聖の「人間の命など“虫”だと思え」、マーズ聖の「虫など踏もうとして踏むものではない……!!!」という発言や、不都合な人間や物事はすぐに排除して解決とするスタイルからうかがえる人を人とも思わない姿勢は実に天竜人らしいのですが、ビジュアルは一般的な天竜人と一線を画しています。
多くの天竜人のトレードマークともいえる宇宙服のような服やちょんまげのような髪型ではなく、スーツや着物など一般的な服装をしており、ヘアスタイルも坊主や長髪などさまざま。顔も威厳を感じる強者といった容貌で、喋りも天竜人独特の語尾を使わず、ごく一般的な話し方をしています。
エッグヘッド編での動き
さらに最新話近辺では、これまで謎の多かった天竜人についてさまざまな新情報が明かされました。とくにエッグヘッド編では全員の名前と肩書きが公開されたほか、サターン聖が直々にエッグヘッドまでやってきてルフィと対峙、さらにはサターン聖が亡くなり五老星に新メンバーが加入するという驚きの展開に。
※各人の名前や肩書き、メンバー入れ替えについては後述
メンバーについて
シェパード・十・ピーター聖
肩書き:農務武神
容姿の特徴:金髪にひげ、胸元に傷、ネクタイなしのスーツ姿
モデルとされている偉人:リンカーン
モデルとされている惑星:木星(十・ピーター→ジュピター)
イーザンバロン・V・ナス寿郎聖
肩書き:財務武神
容姿の特徴:坊主頭にメガネ、着物姿、刀を持っている
モデルとされている偉人:ガンジー
モデルとされている惑星:金星(V・ナス→ヴィーナス)
トップマン・ウォーキュリー聖
肩書き:法務武神
容姿の特徴:坊主頭に白いひげ、額にシミ、スーツ姿
変身後の姿:封豨(ほうき)
モデルとされている偉人:ゴルバチョフ
モデルとされている惑星:水星(ウォーキュリー→マーキュリー)
マーカス・マーズ聖
肩書き:環境武神
容姿の特徴:白い長髪、長いひげ、スーツ姿
変身後の姿:以津真天(いつまで)
モデルとされている偉人:板垣退助
モデルとされている惑星:火星(マーズ)
ジェイガルシア・サターン聖
肩書き:科学防衛武神
容姿の特徴:帽子に白いドレッドヘア、顔をおおうひげ、額に傷、スーツ姿、杖をついている
変身後の姿:牛鬼(ぎゅうき)
モデルとされている偉人:マルクス
モデルとされている惑星:土星(サターン)
サターン聖没後の新メンバー
フィガーランド・ガーリング聖
肩書き:科学防衛武神
容姿の特徴:上下に長く伸びカーブし、半月のような形を描く特徴的な金色の髪の毛とひげ、サングラス、サーベルのような剣を持っている。若かりし頃はシャンクスに似た顔立ちをしている。
モデルとされている偉人:?
モデルとされている惑星:?
五老星の名前は惑星がモチーフになっており、うまくもじったネーミングになっています。それぞれが◯◯武神と現実世界でいう大臣のように政治(というより支配?)において担当の役職を持っているようです。登場すると立っているメンバーがいがち(特にマーズ聖が多い)ですが、5人のなかに上下関係はなさそう。
モデルとなった偉人たちと同じ功績を残す可能性も?
また、五老星のモデルとなっているのは現実世界の偉人たち。
リンカーン(ピーター聖のモデル)
奴隷解放宣言を行い、「人民の人民による人民のための政治」の名言に代表されるように民主主義の思想を貫く
ガンジー(ナス寿郎聖のモデル)
非暴力・不服従を唱え、不当なカースト制度や人種差別などの撤廃運動を行いインドを独立へ導いた
ゴルバチョフ(ウォーキュリー聖のモデル)
ソビエト連邦の民主改革を進め冷戦終結へ導きノーベル平和賞を受賞
板垣退助(マーズ聖のモデル)
一部の官僚が勝手な政治を行うことを批判し、民意を反映させるよう訴える自由民権運動を展開
マルクス(サターン聖のモデル)
「マルクス主義」と呼ばれる資本主義が生み出す貧富の差を批判し、平等な社会の必要性を説く。社会主義運動に大きな影響を与えた
上記の通り、五老星のモデルとなった偉人たちが残した功績は民間人の立場から平等や自由、解放を目指したものがほとんどで、世界政府の保身ばかりを考える五老星と中身は似ても似つかないように感じられます。
しかし、実はビジュアルだけでなく功績もモデルにしているという説も。今後どこかのタイミングでイム様を裏切って世界政府に支配される世界を変える一助となることもありうるのかもしれません。
※新メンバーのガーリング聖についてはどこまで旧五老星の法則が当てはまるかは不明。