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『ONE PIECE』太陽の神ニカ わかっている情報まとめ

『ONE PIECE』太陽の神ニカとは? 現在わかっている情報まとめ|バッカニア族・エルバフに伝わる伝説。ジョイボーイとの関連は?

尾田栄一郎氏が描く海洋冒険ロマン『ONE PIECE』。最終章へと突入し空白の100年に関する情報が次々と明かされていくなか、ワノ国編ではじめてその名が飛び出した「太陽の神ニカ」。主人公モンキー・D・ルフィの悪魔の実もそんな「ニカ」に由来するものだと判明し、新境地“ギア5”を覚醒させた、あの真っ白な姿も大きな話題になりました。

作中でもすっかりおなじみになってきた「ニカ」の存在ですが、核心は謎に包まれたまま。本記事では、随所で登場する「太陽の神ニカ」についての情報をまとめ・解説していきます。

 

そもそも「太陽の神ニカ」とは

作中で「太陽の神ニカ」の名がはじめて挙がったのはワノ国編。飛び六胞のひとりで元CP9のフーズ・フーによる暴露でした。(コミックス第101巻収録)

フーズ・フーによると「太陽の神ニカ」とは、「太古の昔に奴隷達がいつか自分達を救ってくれると信じた伝説の戦士」「人を笑わせ苦悩から解放してくれる戦士」なのだそう。

あえて“太古の昔”と表現されているため、本作でたびたび登場するキーワード“空白の100年”よりもさらに昔の人物だと推測できます。とはいえ、フーズ・フーは「実在したのか妄想か…」とも言っており、実在の人物なのかは定かでないよう。

 

「太陽の神ニカ」はバッカニア族に伝わる伝説の戦士。くまの憧れの存在

エックベッド編ではバーソロミュー・くまの生い立ちが明らかになるなかで、彼が絶滅種のバッカニア族の血を引いていることが明らかになりました。五老星のサターン聖によると、バッカニア族は「大昔に世界に対して罪を犯した」とのことで世界政府からマークされている模様。くまの出生時には彼がバッカニア族の血を引くことを政府に通告されてしまい、一家そろって天竜人の奴隷にされてしまいます。

そんなバッカニア族には「自由な海へ 太陽の下へ連れ出してくれる」伝説の戦士として「太陽の神ニカ」の名が伝承されているとくまの父・クラップが語っています。クラップいわくニカはいつでも笑っており「どんどっとっと」というリズムで人を笑わせるとのこと。(コミックス第108巻収録)

くまは父から聞かされたニカの存在を、大人になってから娘のジュエリー・ボニーにも伝えており、くま・ボニー親子そろってニカへ特別な憧れを抱いています。さらに、くまはルフィのなかにニカを見出し、ひっそり手助けしていたことも明らかに。

そんなルフィとボニーが共闘した際には、ボニーがニカ化する驚きの展開も描かれました。(原作第1118話掲載)

 

「太陽の神ニカ」はエルバフに伝わる神。元はエルバフの誇り高き戦士?

また、エックベッド編に入り再登場したエルバフの巨人族、ドリーとブロギーはギア5のルフィの姿を見るなり「お前なぜエルバフに伝わる神の姿を知ってる!?」と驚く姿を見せ、ニカはエルバフに伝承される神であることも判明しました。(原作第1111話掲載)

前述のフーズ・フーやクラップの話によればニカは“戦士”とのことでしたが、エルバフといえばウソップも憧れる誇り高き戦士が有名な国。ニカが実在したのであれば、存命のころはエルバフの戦士として活躍した人物であった可能性も。

ちなみにバッカニア族は巨人の血を引いているそうなので、ニカはエルバフをはじめとする巨人族の間で生まれた伝承なのかもしれません。くまは「ニカの姿は誰も知らない」と語っていたのに対しドリーとブロギーは姿を知っている様子だった点も気になるところです。

 

世界政府との因縁。歴史から消したい不都合な存在

さらにフーズ・フーの話の中では、ニカの話を洩らした牢獄の看守が消されたという証言がありました。

また、エッグヘッド編では五老星がドリーとブロギーを見るなり「因縁深き者たち」と険しい顔を見せるシーンでは、ニカ信仰が伝わるエルバフと世界政府の間に確執があることがうかがえます。(原作第1111話掲載)

 

「ゴムゴムの実」の本当の名は「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”」

前項で書き記した点をふまえても、世界政府にとってニカは抹消したい不都合な存在であることは明らか。

その証拠に、物語の初期から25年あまりルフィの悪魔の実として親しまれてきた「ゴムゴムの実」の本当の名が、世界政府によって隠されていたことがワノ国編で判明しました。

「ゴムゴムの実」の本来の名前は「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”」。太陽の神ニカの名をもつ悪魔の実だったのです。

これにともない、属性についてもこれまでは“超人(パラミシア)系”に分類されてきましたが“動物(ゾオン)系”へ再分類されることに。

エッグヘッド編で描かれた過去回想ではバーソロミュー・くまがニカについて「その体はゴムのような性質を持ち」「空想のままに戦った」と語っています。(コミックス第109巻収録)

すなわち、ルフィがまさに空想のまま自由に戦えるようになったギア5以前のゴムの能力も、実はニカの特徴そのものだったということですね。

 
実は世界政府は800年以上この「ヒトヒトの実」を探し求めているのだそう。しかし、800年という膨大な時間のなかで一度たりとも政府の手中には収まることがなかったといいます。五老星はその事実について「まるで「悪魔の実」が我々から逃げている様だな」「動物系の実には意思が宿る」と話し合っていました。

13年前には当時のCP9が「ゴムゴムの実」もとい「ヒトヒトの実」を慎重に護送し政府のもとへ運び込まんとする動きがあったものの、シャンクスが護送船から実を奪ったためやはり政府のもとへ渡ることはありませんでした。そして、ルフィが全身ゴム人間となる第1巻のあのシーンへと繋がっていったのです。

五老星が言うように「動物系の実には意思が宿る」のであれば、この実にはニカ自身の意思が宿り、因縁ある世界政府に反発するように持ち主を選んでいるのかもしれませんね。

 

ジョイボーイも「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”」の能力者だった

ジョイボーイとは、空白の100年に実在したことが確定している人物で、はじめてその名が登場したのは魚人島編でのこと。当時の人魚姫へ約束を守れなかったことを謝罪する“歴史の本文”(ポーネグリフ)を残していたり、ラフテルにひとつなぎの大秘宝(ワンピース)を隠していたりと、まだまだ謎は多いものの物語のカギを握る重要人物として、近年はとくに注目されています。

そんなジョイボーイは、世界政府の前身である20の王国の連合軍と戦った「ある巨大な王国」生まれの人物で、世界最初の海賊。さらには「エルバフに伝わる“太陽の神”ニカの様に伸縮する体で戦った」ということがベガパンクの発言により明らかになりました。(原作第1114話掲載)

つまり、ジョイボーイもルフィと同じように「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル“ニカ”」の力を覚醒させた能力者だったということがほぼ確定したと考えて良いでしょう。ルフィがギア5へ覚醒する際の「ドンドットット」という心臓の音=解放のドラムを、象主(ズニーシャ)はジョイボーイ帰還の合図のようにとらえていましたが、これはクラップが語った人々を笑わせるニカのリズムと同じもの。ジィボーイとルフィ、両者ともニカの能力を覚醒させた時には鼓動がこのリズムに変化するようです。

ちなみに、世界中の古い民話やファンタジー、神話、寓話に登場する妖怪・妖精などが紹介されている本「想像と幻想の不思議な世界―エンサイクロペディア・ファンタジア」(著:マイケル・ページ、挿絵:ロバート・イングペン、 出版社:教育社)には、ジョイボーイのモデルになったと考えられる同名の人物が掲載されています。

本著でジョイボーイは「人間の抱えるあらゆる欠点や問題を絶えず笑い飛ばして、思わず引きずり込まれてしまうリズムで太鼓をたたきながら、人間の苦悩をいやし」「歌い、踊り、歓呼の声をあげたいという人間の欲求を具現化した西インド諸島の人物」「寒冷地の祭礼に華を添える踊り子の神の親類」などの特徴が紹介されており、「人を笑わせ苦悩から解放してくれる戦士」である太陽の神ニカと通じる点が多く一時は同一人物説が囁かれたこともありました。

いつの時代、どこの国で生まれ、どのように生きた戦士だったのか、はたまた本当に実在したのか、どのようにして信仰が伝わっていったのか……など、まだまだ憶測の域を出ない情報が多く謎だらけの太陽の神ニカ。「ヒトヒトの実」に宿るニカの能力を覚醒させたルフィが行くエルバフの冒険のなかで、新たなニカの事実が解明されることを期待したいですね。

 
[文/まりも]

 

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