
夏アニメ『#さよならララ』特別試写会第2弾開催! 監督・小出卓史氏、キャラクターデザイン・谷紫織氏、美術監督・藤野真里氏、撮影監督・出水田和人氏が第1話に込められた並々ならぬこだわりを語る
キネマシトラス15周年記念作品として発表され、TVアニメとして2026年7月に放送となるオリジナルアニメ―ション『さよならララ』。
6月12日(火)に特別試写会第2弾が開催。監督・小出卓史氏、キャラクターデザイン・谷紫織氏、美術監督・藤野真里氏、撮影監督・出水田和人氏のスタッフ陣が集結しました。
魅力的なキャラクター誕生の裏側や、キャラクターに命が吹き込まれるまでの制作秘話、さらには滋賀県の魅力を作品へ最大限に落とし込むためのこだわりなどを語り合い、ここでしか聞けない貴重なトークを繰り広げました。
<以下、公式発表の内容を引用して掲載しています>
『さよならララ』特別試写会第2弾公式レポート!
2026年7月5日からの放送に期待が高まる中、6月12日(金)にオリジナルTVアニメーション『さよならララ』の特別試写会第2弾が開催。
第1話の先行上映直後、熱気冷めやらぬ会場に大きな拍手が沸き起こる中、小出卓史監督、キャラデザ・谷紫織、美術監督・藤野真里、撮影監督・出水田和人が登壇し、第1話に込められた並々ならぬこだわりが余すところなく語られた。
トークテーマはそんな制作スタッフ陣が選ぶ“第1話のここ語りたい!”というシーンについて(※第1話のネタバレが含まれます)。
谷は<10歳のララのカット>を挙げ、「第1話の中で一番最初に筆を入れたカット」だといい、「これを見ると“テレビアニメのララが始まるぞ”という感じで気持ちが上がる」と思い入れたっぷりに語った。
続く出水田は<『さようならララ』のタイトルが出る印象的なカット>を選択。お気に入りというより苦労したカットだそうで、なんと完成までにテイクを7回重ねたという。「通常のテレビシリーズはテイク2〜3でOKになる。つまり6回納得いかなかったということです」と明かすと会場が笑いに包まれる場面も。
しかもテイク6と7の差は「透け具合がちょっとだけ違う」程度という、まさに執念のこだわり。スライドでテイク1から7への変遷が映し出されると、画面が見違えるほど磨かれていく過程に観客からは感嘆の声が上がった。
さらに藤野は琵琶湖から降ってきたララに柴犬が吠えるシーンを選び、「シンプルに柴犬が可愛い」と笑わせつつ、「初めて滋賀が出てくるシーンなので、これから滋賀でどんなワクワクが待っているだろうというのを見せたかった。夜のシーンは普段しっとり暗く描くことが多いのですが、ここは普段より明るく、光も強めに描いた」と、試行錯誤の跡を語った。
そして小出監督が選んだのは、観客の多くが目を奪われたであろう、ララが琵琶湖から地上に飛び出すシーン。「昔から映画やアニメでは夜を青で表現することがありますが、多くは紺寄り。今回はより青くしたかった。自分がこの作品を“青い色の作品”だと認識しているから」と、作品を貫く色へのこだわりを明かした。
さらに劇伴についても、監督が作曲家・yuma yamaguchiの自宅まで足を運び、何度もリテイクを重ねたエピソードを披露。
「ララが切ない気持ちだから音楽も切なくなりそうになるところを、もっと祝福するような曲調にしたい、マイナーじゃなくてメジャーにしてほしい”など、作品へのこだわりを多く語った。
結果的に、ララが地上に来て祝福されているシーンになった」と、このシーンに込められた想いの深さがにじんでいた。
さらに、藤野があげた柴犬のカットでは思わぬ攻防戦も勃発!?
司会から「この犬はどういうこだわりで? 監督の案ですか?」と振られた小出監督は「絵コンテに犬が書いてあったので。絵コンテは自分が書いたんですけど」と認めつつ、「バッテン(犬のお尻の×印)を書いたのは自分じゃない気が……」とまさかの主張。
直前の打ち合わせでも谷と言い合いになったそうで、「さっき(打ち合わせで)押し付け合いになりました」という監督の告白に会場は大笑い。
真相は闇の中だが、撮影面では出水田が「処理前は犬の色が明るすぎて、奥で飛んでいるララに目がいかなかったため、影色を落として馴染ませた」と、画面の視線誘導まで計算された調整を解説した。
さらに話題は、作品の裏側に迫るディープなトークへ。小出監督によると、まずボードの発注の打ち合わせのタイミングで「こういうイメージにしたい」と伝えるところから始まり、カラースクリプトをベースに美術ボードが描き上げられていくという。
藤野は第1話ならではの苦労として、「滋賀県なら実際に足を運んで写真を撮れますが、前半はほとんど想像の世界。そこに時間がかかりました」とコメントし、さらに冒頭の深海のシーンについては「海の色をフレームの黒と同じくらい真っ黒にしたのがポイント。後から出てくる青のシーンと差別化する意味でも、ここはあえて黒を使っています」と、こだわりの色設計を明かした。
一方の小出監督は、ララが初めて目にする滋賀の街並みについて「きらびやかすぎても、滋賀はそんなに都会じゃないため、ラスベガスになったらおかしい。でも実景っぽく光がなさすぎても、“ララがここに誕生して良かった”という祝福感が出ない。その間のバランスを狙った」と繊細な狙いが込められていることを語った。
撮影面では、処理前と処理後の比較映像も公開。出水田は「細かいパーティクルを追加した映像で、暗いシーンは本当に暗いがぜひ部屋を暗くして大音量で見てほしい」と劇場のような環境で本作を楽しんで欲しいと語り、さらに「海の中と地上で質感の差を出したいというオーダーがあり、フィルターで雰囲気を調整した。水中シーンでは普通“波ガラス”という画面を歪ませる処理を入れますが、今回はポイントポイントのみ。基本はすっきり見せる方向でまとめています」と解説し、一枚の画面の裏にある膨大な判断の積み重ねに、観客も魅了された。
谷はキャラクターデザインの枠を超えて背景やキャッチコピーの打ち合わせにも参加しているそうで、小出監督は「作品の色作り、イメージ作りに参加してほしかった」とその理由を説明しさらに「キャラクターデザイナーが背景の打ち合わせに入るのは珍しいと思います」と本作の制作の裏側も明かした。
第1話の先行上映が行われた本イベントでは本編では見られなかったオープニング映像も特別に初公開!観客へのサプライズで上映されると会場は拍手で溢れ返った。
裏側についてたっぷり語られたイベントもいよいよ終盤に。
出水田「この作品は本当に右肩上がりに面白くなると自信を持って言えます。そこはもっと期待してご覧になってください
藤野「いろんなシーンが出てきて見どころがたくさんあるのでぜひ楽しんでいただければ嬉しいです。
谷「本編でたくさんの苦労を共にし、作品の大事な部分を担っていただいたお二人がそう言ってくれたこと、そう言えるようになったことが、とても嬉しいです。ありがとうございました。
小出監督「オリジナル作品ですし、今もスタッフ一同色々なことを頑張って、必死に努力を続けています。とにかく皆さんに観てほしいと思っているので、少しでもいいなと感じたら、ぜひ周りの方にも伝えてもらえると僕らもすごく嬉しいです」と7月5日から放送開始となるオリジナルテレビアニメーション『さよならララ』の応援を呼びかけ、お決まりの「さよララ〜!」とオリジナルの挨拶でイベントを締め、会場は大きな拍手に包まれながらイベントは幕を閉じました。
TVアニメ『さよならララ』作品情報
2026年7月5日より毎週日曜24:30〜TOKYO MXにて放送開始!!
あらすじ
海の王である父と、姉たちに愛されて、すくすくと育ちました。
ある日、ララは地上に生きる人間の王子に恋をしてしまいます。
それは人魚たちの世界では許されぬ、禁じられた恋でした。
それでもララは地上へ旅立ちます。
魔女グレイスにもらった薬を飲み、人間の姿になったのです。
しかしそれは、”本当の愛”を見つけなければ、
泡となって消えてしまう禁忌の薬でした。
人魚のプリンセスでありながら、人間との愛を望んだララ。
けれど———その願いは叶わず、泡となって海へ消えてしまうのでした。
それから200年。
長い時を経て、人魚姫ララは琵琶湖に蘇る。
今度こそ“本当の愛”を見つけるために———
キャスト
(C)キネマシトラス/「さよならララ」製作委員会






















